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テーマ:報徳記&二宮翁夜話(503)
カテゴリ:報徳記&二宮翁夜話
「二宮尊徳の相馬仕法」(岩崎敏男著昭和45年7月発行)96~97ページ
3 「衆目の目鑑」と村の復興 1 仕法の実際(一) 高慶は『報徳論』の自序に「先生の道は至誠を以て本となし、勤労を以て用となす。」と述べたが、かねて農村と農民とに対して抱いていた二宮の道は、真面目な弟子たちの手によって、ゆくりなくも草深い村に実施せられ、深い精神は具体的な諸施策となって次々に現われた。 あるいは孝悌忠信を教えて人倫推譲の道を諭し、日課縄ないをすすめて精農に就かせ、精農を賞して金穀農具農馬を給与し、あるいは屋を葺き馬屋灰屋を作り与えて窮民を賑わし、新来の農戸に対しては家屋より家具器材食料にいたるまでを給与し、あるいは水利をひらき荒蕪をおこし、堤防を築き、堰をつくり、溝を通じ、橋をかけ、道路を設けて農耕に便ならしめ、あるいは無利足金を貸与して借財の返済にあてさせるなど、善いと思われることはほとんど行わないものはないという状態であった。従来搾取せられることを知って与えられることの無かった農民の間に期せずして歓呼の声があがり、積年怠惰の風も一掃されて、勤勉力行の農民が次々と生まれるようになった。農事のかたわら縄をない薪を伐り、鶏鳴より夜中までも、喜びを以て仕事をする風が起って来たのである。仕法役所もすこぶる熱心で、廻村をして指導を怠らず、事は大小となく尊徳に報告し、疑問があれば直ちに問い合わせて指揮を待った。これらの事は『野州へ御問合書』『野州よりの来翰控』その他数冊の書翰留にも詳しい。この中には尊徳をはじめ、尊行、高慶、高行、ならびに直接間接に仕法の関係のある人々の名が出てきて興深い。この他『富田高慶書簡集』『斎藤高行書簡集』も参考になる お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年04月25日 11時46分15秒
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