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カテゴリ:イギリス史、ニューイングランド史
アムステル大学の宗教改革史ハミルトンが結論的に言うには、ウェーバー論文を歴史学的に評価するのは実り多いものではない。 「ヴェーバーが自己の裏づけに用いる引用は、文脈から無理やり切り離されたもので、とても結論的な論証と受け取ることはできない。 歴史家はそれ以上納得できるものを思いつくこともできない。・・・・・・ プロテスタンティズムが経済的進歩や近代的な思想的発展となんらかの関係があり、ヴェーバーがその関連の研究に貢献したこと、多くの歴史家がこれに同意しているとしても、実際には、ヴェーバー・テーゼのさまざまな部分の記述には、検証に耐えるものは多くないのである」(「ヴェーバーとピューリタニズム」p22)
コーエン「プロテスタンティズムと資本主義-影響のメカニズム」で コーエンは社会学者として、ヴェーバー・テーゼを整理したうえで検証を試みた。 たとえばヴェーバーは「労働倫理」について次の4つ仮設を述べているという。 1 禁欲的プロテスタンティズムは信者たちをそれぞれの職業において勤勉に働くよう指導した 2 禁欲的プロテスタンテュズムは信者たちを労働が義務であると考えさせた 3 禁欲的プロテスタンティズムの現世的な視点は、信者たちの関心を経済活動に向かわせた 4 西洋文化の労働倫理はプロテスタンティズムの教義に由来する コーエンはこれらの仮説の一つ一つが妥当であるか、ピューリタン文献から論証を試みる。 コーエンはさらに「貯蓄と投資」「資本主義の精神」「生活の合理化」など、9つの主題を挙げ、それぞれについて、ヴェーバーが数個の仮設を立てていると考える。 コーエンの結論は、この「労働倫理」に関するヴェーバー仮説は基本的に支持されるが、「富と利潤」に関するヴェーバー仮説は、そのままでは受け取れないとするものであった。 「プロテスタンティズムは富を是認した」「プロテスタンティズムは富を神の祝福と考えた」といっているが、ピューリタン指導者たちは同時に富の危険性を強調しており、積極的な資本主義的行動を促進しているとはいえないというのである(p26) 〔ちなみにこれはコーエンの仮説の立て方が悪いように思われる。ヴェーバーは冨の危険性を指摘しており、テーゼそのものが限定的あるいは条件的に建てられるべきであろう〕 「 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年12月04日 04時38分59秒
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