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カテゴリ:イギリス史、ニューイングランド史
現在、「帰雁の蘆」をブログに搭載中だが、おとついから そこから一、二 取り出して 2人の人に差し上げている。 「これは新渡戸稲造が書いたもので、海外で留学したときの土産話を 帰国した雁が口にアシの一葉を持ち帰ったのにたとえたものだ。 新渡戸稲造は国際連盟事務局次長を勤め、もっとも愛された外交官と言われた。 日本が世界に誇る国際人だ。 この人の文章は 非常にバランス感覚にとんでいて、上質のユーモアがあり、国際化の感覚が必要なこれからの日本人にとっても味わい深い内容を持っている」 熟読してもらえれば 魂の栄養となろうと思うが いかがあいなることであろうか。
冒頭の「自序」に 「ブルースの蜘蛛」とあり、のっけからよく理解できない。 「 自序 垂柳(すいりゅう)の枝に飛ぶ蛙は書道開祖発心の動機となり、賎(しず)が伏屋に巣を造る蜘蛛(くも)は敗将をして再挙の勇を励ました。道風〔小野道風〕の蛙もブルースの蜘蛛も、大きさをもって論ずれば、とても児雷也の蟇(がま)や頼光の土蜘蛛に及ばぬこと遠い。これで観れば事物は必ずしも大なるをもって貴しとしない。」 この「ブルースの蜘蛛」の話は 昔の英語の教科書に載っていたものだという。 ロバート・ブルースは14世紀初頭のスコットランドの王様で、当時イングランドから圧迫されていたスコットランドを解放独立させた国民的英雄である。 ロバート・ブルースが戦いにやぶれ、身ひとつで逃げた。ある一軒のあばら屋にたどりついて、そこで休んでいた。綿のように疲れ、意気消沈し、絶望しかかっていた彼の目にふと一匹のクモが映った。そのクモは天井の一本のハリから別のハリへ糸をかけ渡そうとして、時折吹きこんでくる隙間風に乗って何度も試みるのだが、なかなか届かず、そのたびに失敗してしまう。けれどもクモは一向にやめようとしないで、同じことを続け、そしてついに糸をはるのに成功した。それを見たロバート・ブルースは「そうだ、自分も1度や2度の敗戦でくじけたり、あきらめたりしてはいけない。このクモのように、自分の目的を達成するまでやりぬこう」と新たな勇気を奮い起こし、幾多の困難を乗り越えてスコットランドの解放に成功した。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年05月28日 23時53分29秒
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