GAIA

先週金曜日

「朝、夢を見てね、自転車で銀行に行った帰り、とまっていた自動車に少し接触して

そのままいきかけて、これは一言謝ったほうがいいなと思って引き返すと

車を運転していた男が少し付き合えというんだ」


「怖いですね」

「それが任侠福祉のスマップの草なぎさんみたいな人で一緒にカラオケにいくことになってね

その息子がまたやさしくて心配ないよとさかんに元気づけてくれてね・・・」


「・・・」


「それで眼を覚ましたんだけど、

以前、日光に読書会の仲間と車に同乗して行ったおりに、高速の休憩エリアの駐車場で降りようとドアをあけたら隣の車とぶつかってしまってね、そのまま行こうとしたら

『謝れよ』と車の持ち主からすごまれて『すみません』といったら、それで収まったんだけど

そんなのも影響しているかもしれないね。

そこで　これは自転車など気をつけなさいという夢かなと思っていたんだけど

自転車で道を横断しようとしたらね、猛スピードで来る車に気がついて引き返すと、道路の際のブロックに乗り上げて、イヤなことがあったら『ありがとう』でそう言ったことがあったんだ」


「朝ね、　先日なくなられた千日回峰行の酒井雄さいアジャリの言葉

『一日が一生である、今日の一日は今日で終わり。明日はまた生まれ変わる』と唱えるけれどもね、
　わたしたちはこの一日がずっと続くように思い込みやすい
　しかし、実は今日一日だってどういう事故や病が発生するかしれやしない。
　私の知人は、朝起きたら半身不随となっていて右半身がきかなくなっていて
　『僕はタバコも酒もやらない、それなのにあんなに酒を飲みタバコをふかしている連中がぴんぴんして僕が倒れるっておかしいと思わない』とうめくように言った。
　人生はそういう不条理がいっぱいで、自分もいつそうなるかわからないと腹の底で覚悟するために、朝、『一日が一生』と唱える。
　結局この一日を一生懸命生きる、それが一生につながる、
『今日はとってもいい一日でした』と感謝する、

そういうところを　今度発行する　「ボーイズ・ビー・アンビシャス米欧留学篇」の「あとがきに換えて」の最後に記したんだ。

新渡戸稲造は札幌農学校の教授時代、教室に行く前に必ず生徒のために祈祷してから赴いたと

パリでアドバイスを求めた安井てつに語り、感動した安井は、生涯実践した。

そういう祈祷の心、感謝の心で『米欧留学篇』を上梓した」