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カテゴリ:イギリス史、ニューイングランド史
平成26年8月9日現在
ボーイズ・ビー・アンビシャス第4集 : 札幌農学校教授・技師広井勇と技師青山士(2014年7月発行)蔵書図書館一覧 全14図書館 国立国会図書館 0 都道府県立図書館 0図書館 市区町村立図書館 12図書館 網走市立図書館 市立富良野図書館 京極町立図書館 様似町立図書館 遠野市立図書館 雫石町立図書館 石巻市立図書館 金ケ崎町立図書館 浜松市立図書館 湖西市立図書館 磐田市立図書館 葉山町立図書館 大学図書館 2図書館 長崎大学 敬和学園大学 クロムウェル伝より 一六二三年 一六二三年一〇月皇太子チャールズがスペイン訪問を終えて帰国したので、イギリス国民は、ちょうちん行列などをやって祝意を表した。ハンチンドンにおいてもそうであったろう。これはジェームズ王がチャールズのためにスペインあたりの皇女をめとる下心であったのだが、その事がなかったのは大いに喜ぶべきことであった。当時のスペインは法王党の味方、偽宗教の根拠地であったために、英国人の精神とは全くあいいれないものであった。さればジェームズ王の傾向は英国人の無言の精神とは二つに別れ、各々別の路を進み、その間隔は次第にひろくなった。 この頃クロムウェルは憂鬱症にかかった。医師シムコット氏は「夜中に迎えが来たことが時々あった」と語ったという話。サミュエル・ジョンソン[イギリスの文学者、英語辞典刊行]もまた同じ病気に悩んだことがあるそうである。大人物が生死の大問題に触れた時は皆こんなふうになるものである。永久の真理が来たって心を開き、天来の光明が下って、霊を輝かすのでなければ、回復しない病気である。しかし暗中にあって失望するべきではない。懊悩が大きければ、後の安心もまた大きい。モウモウたる黒煙もやがてコウコウとした炎となって天の光と輝くのである。勇め、我が友! そうであれば、クロムウェルがカルビン主義のキリスト教を信ずるに至ったのはこの頃のことであろう。すなわち彼はここに確固とした信念を得て、永遠の死を免れたのである。これは彼の生涯の重大な時期である。これがないならば、ピューリタンの革命はなかったのである。彼が悪魔に仕えないで神に従う決心を起こしてから、彼の前途はもう定まったのである。善悪の区別の時空を貫くこと、それが形に現れて天国・地獄となること―これがかのピューリタニズム時代の根本信仰であったのである。これが彼らの事業を偉大にし、高貴にしたのである。 このようにしてクロムウェルは「安息日だけのキリスト教信者」ではなくて、毎日、至るところでクリスチャンであったのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年08月10日 00時44分37秒
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