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カテゴリ:報徳記&二宮翁夜話
朝のウォーキングの途中、かわせみを見ると、とても幸せな気持ちになる。 その翠(みどり)の色の深さ、美しさ。 「翡翠」は中国では元々カワセミを指す言葉であったが、時代が下ると翡翠が宝石の玉も指すようになった。その経緯は分かっていないが以下の説がある。翡翠のうち白地に緑色と緋色が混じる石はとりわけ美しく、カワセミの羽の色に例えられ翡翠玉と名づけられたという。この「翡翠玉」がいつしか「玉」全体をさす名前になったのではないかと考えられている。(Wikipediaより) 一五八 一九二四、七、一五、 (北上川は気をながしィ 山はまひるの思睡を翳す) 南の松の林から なにかかすかな黄いろのけむり (こっちのみちがいゝぢゃあないの) (をかしな鳥があすこに居る!) (どれだい) 稲草が魔法使ひの眼鏡で見たといふふうで 天があかるい孔雀石板で張られてゐるこのひなか 川を見おろす高圧線に まこと思案のその鳥です (ははあ、あいつはかはせみだ あゝミチア、今日もずゐぶん暑いねえ) (何よ ミチアって) (あいつの名だよ ミの字はせなかのなめらかさ チの字はくちのとがった工合 アの字はつまり愛称だな) (マリアのアの字も愛称なの?) (ははは、来たな 聖母はしかくののしりて クリスマスをば待ちたまふだ) (クリスマスなら毎日だわ 受難日だって毎日だわ あたらしいクリストは 千人だってきかないから 万人だってきかないから) (ははあ こいつは…… ) まだ 川の青さをにらんでゐます (……ではこんなのはどうだらう あたいの兄貴はやくざもの と) (それなによ) (まあ待って あたいの兄貴はやくざものと あしが弱くてあるきもできずと 口をひらいて飛ぶのが手柄 名前を夜鷹と申します) (おもしろいわ それなによ) (まあ待って それにおととも卑怯もの 花をまはってミーミー鳴いて 蜜を吸ふのが……えゝと、蜜を吸ふのが……) (得意です?) (いや) (何より自慢?) (いや、えゝと 蜜を吸ふのが日永の仕事 蜂の雀と申します) (おもしろいわ それ何よ?) (あたいといふのが誰だとおもふ?) (わからないわ) (あすこにとまっていらっしゃる 目のりんとしたお嬢さん) (かはせみ?) (まあそのへん) (よだかがあれの兄貴なの?) (さうだとさ) (蜂雀かが弟なの) (さうだとさ 第一それは女学校だかどこだかの おまへの本にあったんだぜ) (知らないわ) さてもこんどは 月光いろの繖形花から びろうどこがねが一聯隊 青ぞら高く舞ひ立ちます (まあ大きなバッタカップ!) (ねえあれつきみさうだねえ) (はははは) (学名は何ていふのよ) (学名なんかうるさいだらう) (だって普通のことばでは 属やなにかも知れないわ) (エノテララマーキアナ何とかっていふんだ) (ではラマークの発見だわね) (発見にしちゃなりがすこうし大きいぞ) 燕麦の白い鈴の上を へらさぎ二疋わたってきます (どこかですももを灼いてるわ) (あすこの松の林のなかで (木炭窯ぢゃない瓦窯だよ) (瓦 (いゝだらう) 林のなかは淡いけむりと光の棒 窯の奥には火がまっしろで 屋根では一羽 ひよがしきりに叫んでゐます (まああたし ラマーキアナの花粉でいっぱいだわ) イリスの花はしづかに燃える お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年09月27日 01時35分35秒
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