二宮先生語録巻の二【103】その１　禍福吉凶は一なり。

2018年05月27日

二宮先生語録巻の二【103】その１　禍福吉凶は一なり。

二宮先生語録巻の二【103】

【一〇三】禍(か)福(ふく)吉(きっ)凶(きょう)は、一なり。猶(な)お米(こめ)に糠(ぬか)有(あ)り。肉(にく)に骨(ほね)有(あ)るごとくなり。鮪(ゆう)鱠(かい)（まぐろのなます）を見(み)、以(もっ)て骨(ほね)無(な)しと為(な)す者(もの)、小(しょう)児(じ)の見(けん)（子供の考え）なり。肉(にく)多(おお)き者(もの)必(かなら)ず巨(きょ)骨(こつ)有(あ)り。其(そ)の肉(にく)食(くら)うべく、其(そ)の骨(ほね)食(くら)うべからず。食(くら)うべきを吉(きち)と為(な)し、食(くら)うべからざるを凶(きょう)と為(な)す。肉(にく)食(しょく)を福(ふく)と為(な)し、骨(こっ)鯁(こう)（骨がのどにつかえる）を禍(か)と為(な)す。米(こめ)糠(ぬか)も亦(また)然(しか)り。米(こめ)食(くら)うべく、糠(ぬか)食(くら)うべからず。飯(めし)、生(せい)を養(やしな)うを以(もっ)て福(ふく)と為(な)すも、亦(また)餲(えい)（腐る）して生(せい)を害(がい)すれば、則(すなわ)ち禍(くわ)と為(な)す。蔬(そ)菜(さい)食(くら)うべきを吉(きち)と為(な)し、雑(ざっ)草(そう)食(くら)うべからざるを以(もっ)て凶(きょう)と為(な)す。天(てん)は則(すなわ)ち然(しか)らず。蔬(そ)菜(さい)耘(うん)培(ばい)せざれば、則(すなわ)ち消(しょう)亡(ぼう)する者(もの)、消(しょう)亡(ぼう)に任(まか)せ、雑(ざっ)草(そう)耘(うん)培(ばい)（つちかい養う）せずして、繁(はん)茂(も)する者(もの)、則(すなわ)ち繁(はん)茂(も)に任(まか)す。

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最終更新日 2018年05月27日 06時02分42秒

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二宮先生語録巻の二 【103】その１ 禍福吉凶は一なり。

二宮先生語録巻の二【103】その１　禍福吉凶は一なり。