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カテゴリ:鈴木藤三郎
砂糖王:鈴木藤三郎の報徳 その2
宮司 神社の鎮座式のときは、先生は見えられましたかな 藤三郎 来ましたよ、ちょうど私が外国を回って帰ったその秋でした 宮司 そうでしたな、あの時は品川子爵や松方さん方に大変御力に預かりましたが、 今日は又先生のお力で大鳥居やら神餞所まで出来、有難うございました 藤三郎 いやいや、とんでもない、二宮先生への万分の一の御恩返しも出来ませんよ。 それよりね、関根さん、これから二宮先生の教えを広めることですよ。それにあのー 二宮先生の書きのこされたもの、手紙とか、日記とか、大分遺書があるという話しを きいていましたが 宮司 ございますよ。一万巻の遺著が残されております。色々貴重な教えが残されておる ようですがー 藤三郎 で、それは、今どこにー 宮司 相馬にあります。そのことは、こちらの大槻さんがよくご存じでー大槻 あ、先生の遺著のことですか、ただいま相馬家の倉庫にございます しかし整理もされずにそのままのようです 藤三郎 ほー、相馬にあるのですか 大槻 何でも、二宮先生がなくなられた当時は、この今市の文庫にあった そうですが、明治の御一新のとき、ここが戦場になったでしょう 藤三郎 そー 大槻 それで、相馬家では尊行さんを相馬に招かれましてね、そのとき遺著を相馬に運ばれた様です。何しろ戦争の最中を運ぶので、 ここから相馬まで八〇里でしょう、一度には運べないので、馬に積んで数回に分けて運ばれたそうで、大変なご苦労だったそう ですよ 宮司 そのうち相馬も奥羽同盟に入って、官軍と戦うようになって、相馬家も危くなったもんで、何でもそのときは人家の土蔵を五、 六年借りてそれに分散しておいたとかねえ、大槻さん 大槻 そうです。その後尊親さんが北海道に行かれる時、相馬家に預けたのですよ 藤三郎 そうですか、大切なものだ。しかし、その二宮先生の原本一部だけではもし万一のことがあれば、それっきりになってしまうし、 それに今のままでは誰でも見るというわけにもいかないしねー 大槻 そうですよ、それを私どもも心配しているのですが、何ともなりませんので お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年06月05日 06時04分24秒
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