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カテゴリ:報徳記&二宮翁夜話
二宮先生語録巻の3 【185】
【一八五】孔子曰く。工其の事を善せんと欲する。必ず先づ其の器を利す。是の邦に居るなり。其の大夫の賢者に事へ、其の士の仁者を友とすと。之を剃工(理髪師)と蕘子(柴かり)とに譬ふ。剃工、蕘子其の業に就く。必ず先づ剃刀(かみそり)を磨き、刈刀(かま)を磨ぐ。是れ必然の理なり。且つ夫れ剃工の剃刀を磨ぐや、必ず先づ越砥を用ゆ。此れを之其の大夫の賢者に事へ、其の士の仁者を友とすと謂ふなり。 1『余が菓子商として五年間に売上高を十倍にしたる営業法(大日本醤油醸造会社長鈴木藤三郎』抜粋「当時私は製茶の販売をやっていたので、相当に稼いではいたが、出盛りの時は外は用もないので朝寝をすることがある。養父は報徳主義を聴いた人ではないが職業には熱心勤勉な方で、朝早く一仕事してからも未だ私が寝ているのを見、私の枕元へ来て『何だ、朝寝の報徳というがあるか』と責める。私も理論を研究している時である。なかなか口は達者なもので、即座に『朝寝の報徳もあります。物事には順序というものがあります。大工が板を削る前には必ず鉋(かんな)を磨いてからかかる、理髪主(とこや)が顔を剃るにも必ずその前にかみそりを磨きます。それが物の順序というのです。諺(ことわざ)にも寝勘弁というではありませんか。一通り将来の新計画を立てて段々に実行に着手する。私は大工が鉋を磨き、理髪主がかみそりを磨いてるのと同じく、今は実行に着手する準備です。今は年の半ばですから、明年の一月一日を紀元として新しい人間になって働くつもりです。それまでは容赦しておいて下さい。その代り来年からは余り働き過ぎるななどとご心配をなさらないようにして下さい』と言った。」 《訳》孔子は言った。工(たくみ)その事を善くせんと欲する、必ず先ずその器を利にす。この邦に居るや、その大夫の賢なる者につかえ、その士の仁なる者を友とす(論語、衛霊公篇)と。これを床屋や柴刈りに譬えよう。床屋や柴刈りがその仕事につく時、必ずまずカミソリを研ぎ、ナタを研ぐ。これは必然の理じゃ。さらに床屋がカミソリを研ぐ時、必ずまず砥石を用いる。これを家老が賢者につかえ、立派な人物が仁者を友とするというのじゃ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年06月17日 05時45分31秒
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