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カテゴリ:報徳記&二宮翁夜話
二宮先生語録巻の3 【240】
【二四〇】仏氏三世(過去現在未来)を説く。肉眼三世を通観する能はず。之を迷と謂ふ。心眼能く三世を通観す。之を悟りと謂ふ。今一豆草以て之を説けば、則ち豆草も亦三世有り。現在豆草なり。其の過去を悟れば則ち豆種。其の未来を悟るも亦豆種。現在豆種なり。其の過去を悟れば、則ち豆草。其の未来を悟れば亦豆草、三世迷悟。畢竟是れ一なり。種草花実も、亦是れ一なり。唯々其の居処に因て異なるのみ。 1『報徳秘稿』四三六「悟とは何ぞや。見えざる所を知る也。花の世界に居て種の世界を知り、実の世界を知る、是悟也。種を戻して見れば花、花を戻して見れば生、生を戻 して見れば実。」 《訳》仏教では、三世を説く。肉眼では三世を通観ができない。これを迷いという。心眼はよく三世を通観する。これを悟りという。今一本の豆草でこれを説いてみよう。豆草もまた三世が有る。現在豆草である。その過去を悟れば豆種であり、その未来を悟ればまた豆種である。現在豆種であり。その過去を悟れば、豆草であり、その未来を悟ればまた豆草である。三世の迷いも悟りもこれ一つじゃ。種・草・花・実も、またこれ一つであり、ただその居処によって異なるだけである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年06月24日 22時57分08秒
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