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カテゴリ:報徳記&二宮翁夜話
二宮先生語録巻の5 【470】
余之を憂ひ、此に年有り。遂に天祖国を開くの道に法とり、以て国を興し民を安んずるの法を立つ。抑田野の荒に就くや、十年廃蕪、百年廃蕪、古来未墾の廃蕪、以て異なる無し。故に天祖国を開くの法に因る。則ち其の廃を挙げ其の蕪を墾す。何の難きか之有ん。振恤以て遊惰を起し、命分以て奢侈を禁ずれば、則ち国を興し民を安んずる。亦何の難きか之れ有ん。 《訳》世の中の太平が久しければ、ぜいたくや遊惰の弊害が生じ、国家が衰退を免れないのは自然の運命じゃ。ちょうど国に上下があり、土に肥沃や、地味のやせた土地があるようなものじゃ。上国で肥沃な土壌の民はぜいたくに流れ、借金を生じ、土地の持っている力を尽すことができない。下国で地味のやせた土地の民は、遊惰で安易に逃亡し、その田は荒れる。そこで租税収入は年ごとに減り、君も民も共に困窮し、国家は衰退する。政治や刑罰があっても、これを救うことができない。三教(神道・儒教・仏教)があってもこれを改めることができない。どうして嘆かないでおられようか。私はこれを憂慮して長年考え、ついに天祖(天照大神)が国を開いた道にのっとって、国を興し民を安らかにする法をたてた。そもそも田畑が荒れるのに十年の荒地も、百年の荒地も、古来未墾の荒地も異なるところがない。だから天祖が国を開く法にのっとっるならば、その荒地を起し開くのに、どうして困難なことがあろう。憐れ恵んで遊惰を起し、天命と分度によってぜいたくを禁ずれば、国を興し民を安らかにすることがどうして難しいことがあろうか。 poiseが持てるように頑張ります お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年08月27日 04時48分26秒
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