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カテゴリ:ネイチャー
〇アジア大会の男子マラソンで金メダルをとった井上大仁(ひろと)の記事で「暑さ対策」が一つのきーワードになっている。
暑さ対策生きる マラソン金の井上 午前6時からスタートしたレースはフィニッシュ時に気温30度、湿度56%。より厳しい条件が見込まれる東京五輪に向け、暑さ対策も試した。5キロごとの給水所にスポーツ飲料だけでなく、体にかける冷水のほか、手のひらを冷やす保冷剤を置いた。血液が冷えて体内を巡り、体温も心拍数も下がる効果があるとされているためだ。 保冷剤や冷水の入ったボトルを握りしめながら走った井上は「序盤は冷やしすぎて足がつりかけた。改善の余地がある」という。また、日差しの強くなる30キロ以降は帽子をかぶったが、5キロほど走って暑さを感じたのでやめた。ユニホームの通気性を良くするため、自分で小さな穴も開けた。体感した一つ一つのことが東京五輪への貴重なデータとなり、最後まで足が動いた原動力ともなった。 暑さ対策徹底し頂点 マラソン井上、接戦制す 高温多湿の環境で行われている今大会は東京五輪に向けた暑熱対策の効果を測る場でもあり、万全の対策を講じた。給水ではスペシャルドリンクとは別に、体に掛けるための水を用意。さらに体温上昇を抑えるために、自らの発案で保冷剤を手に握った。ペットボトルも「ギリギリまで冷やすため」に手に持ち、風通しを良くするためにウエアにも穴を開けた。30キロ以降は給水セットに帽子も付けるなど、あらゆる工夫をして臨んだ。 実際は東京ほどの暑さを感じなかったが、それでも日が昇った後半は気温は上がり、日差しは強かった。「じわじわ暑さを感じて体にずっしりきた」。ダメージを受けつつも終盤のマッチレースで負けなかったのは、そうした準備を怠らなかった成果もあるだろう。 マラソン金メダルの裏に“井上セット” 入念暑さ対策…保冷剤、帽子、ユニホーム加工 夏に行われる2020年東京五輪を見据えて出場した猛暑でのレースで、井上は入念な暑熱対策を行っていた。ユニホームは、風通しが良くなるように自ら穴を開けて加工した。給水では、水のペットボトルだけでなく、自身が手で持ちやすいと考案した保冷剤とスペシャルドリンクをビニール袋でひとまとめにした“井上セット”を用意した。 序盤、ペットボトルを長い距離持ち続けて走る場面もあった。日本チームが直前までクーラーボックスで冷やしていたもので、「ギリギリまで(体を)冷やすために持っていた。(ペットボトルを)持ったり、かけたり、のんだり、全部使うつもりだった」と狙いを明かした。 また、日差しが強くなることを見越して、30キロ以降では給水セットに帽子が加わった。ただ、帽子は一瞬かぶったものの、「暑いなと思って(途中で)脱ぎました。必要に応じてかぶるが、(今後)帽子はどうするかわからない」と試行錯誤中だという。保冷剤についても「序盤、手のひらを冷やしすぎたのか、ふくらはぎがつりそうになった。その辺も改善の余地がある」と話した。 井上、暑さ・湿気攻略V 男子マラソン「自家製」ウエア奏功 給水では水、スペシャルドリンク、保冷剤の三点セットを用意。陣営は冷えすぎないように1キロ手前からクーラーボックスから取り出す周到さをみせた。井上はドリンクをゆっくり飲み、同時に手のひらも冷やす。 〇女子マラソンで印象的なことの一つは、銀メダルだった野上恵子が30キロの給水地点では井上から給水ボトルを受け取ったととと、ほかの国の選手に比べて、野上がすぐにボトルをすてずに、握ったり、水を体にかけていたことだった。 井上は三菱日立パワーの長崎プラント建設課で、野上は長崎県長崎市銅座町に本店を置く地方銀行十八銀行所属で、長崎つながりがある。 おそらくは井上の暑さ対策も野上に伝授され、応援や給水ボトルの工夫にもつながっていたのかも(^^) 井上の記事に 「体温上昇を抑えるために、自らの発案で保冷剤を手に握った。ペットボトルも「ギリギリまで冷やすため」に手に持ち」とあり、 「5キロごとの給水所にスポーツ飲料だけでなく、体にかける冷水のほか、手のひらを冷やす保冷剤を置いた。血液が冷えて体内を巡り、体温も心拍数も下がる効果があるとされているため」 とある。 もっと突っ込んでみると、手の平を冷やすということは、スポーツ科学において最近重視されているようだ。 国立スポーツ科学センターは6月29日、「東京2020オリンピック・パラリンピックに向けた暑熱環境対策Ⅱ~身体冷却の実際~」と題するセミナーを開催した。そこでアイススラリーが取り上げた。 暑さのせいで運動パフォーマンスを落としてしまう要因の一つは深部体温(体内の温度)の上昇です。国立スポーツ科学センタースポーツ研究部の中村大輔氏はまず、海外で行われた実験結果を紹介。運動開始前の深部体温を低くしておくと、運動の継続時間が長くなることを示した。 また、この実験では、運動開始時の深部体温にかかわらず、深部体温が40度程度にまで上がると、限界に達することもわかった。運動前の深部体温の差が運動継続時間の差となり、パフォーマンスに影響を及ぼしていると考えられている。 手のひら冷却の目的は、深部体温を下げることにある。可能なら、足の裏や顔(ほお)も冷やすといい。手のひらや足の裏、顔といった体の末端部分は、いわば“ラジエーター”のようなもの。ここで冷やされた血液が体の中心部に戻り、深部体温を下げる。 運動すると体温は上がる。深部体温が40度を超えると、体は「もう限界、これ以上は無理」と悲鳴を上げ、動けなくなってしまう。そこで、運動を始める前や運動中に深部体温を下げたり、上がりにくくしたりして、限界に達するまでの時間を長くしてやればパフォーマンスが上がる。 「大きな血管が通る首やわきの下、足のつけ根を冷やすほうが効率的では?」 体(脳や心臓に近い部分)が急に冷やされると、脳は「体が冷えてきたぞ。まずい。体温を上げなくては!」と判断し、深部体温が下がらないように全身に働きかけるからではないかと推察されている。運動中のパフォーマンスの向上が目的の場合は、脳に“気づかれない”ように効率よく深部体温を下げる必要がある。 ☆なるほど、これは暑さ対策につかえるかも。 明日、出勤する前、退社する前に5~10分、手のひらを冷やし、保冷剤をハンドタオルでくるんで両手に持って(バックパックして)でかけてみよう。 何事も実験と検証(^^)/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年08月28日 02時46分44秒
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