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カテゴリ:尊徳先生の世界
「大事をなそうと欲するならば、小さい事を怠らないで勤めなければならない。小が積もって大となるからである。」
「私の本願は、人々の心の田の荒蕪を開拓して、天から授かった善い種である仁・義・礼・智を培養して、善種を収穫し、また蒔きかえし蒔きかえしして、国家に善種を蒔き広めることにある。」 二宮翁夜話巻の1 【14】 尊徳先生はこうおっしゃった。 大事をなそうと欲するならば、小さい事を怠らないで勤めなければならない。小が積もって大となるからである。 およそ小人の常として、大きな事を欲して、小さい事を怠り、できがたい事を憂えて、できやすい事を勤めないものだ。 その結果、ついには大きな事をなす事ができない。 大は小を積んで大となる事を知らないためである。 たとえば 百万石の米といっても、粒が大きいわけではない、 1万町の田を耕すのも、その事業はは一鍬(くわ)ずつの積み重ねである、 千里の道も1歩ずつ足を運んで至るのだ、山を作るのも一もっこの土よりなる事を明らかにわきまえて、励み勤めて小さい事を勤めれば、大きい事も必ず成就するであろう。 小さい事をゆるがせにする者は、大きい事も決してできないものである。 【59】弘化元年8月幕府より日光神領の荒地復興を申し付ける見込みであるので取り調べ用の仕法書を差し出すようにと、翁に命じられた。 私(福住正兄)の兄、大沢勇助が江戸へ出てお祝いを翁に申し上げた。 私も兄に随っていた。 翁はおっしゃった。 私の本願は、人々の心の田の荒蕪を開拓して、天から授かった善い種である仁・義・礼・智を培養して、善種を収穫し、また蒔きかえし蒔きかえしして、国家に善種を蒔き広めることにある。 しかるにこのたびの命令は土地の荒蕪の開拓であるから、私の本願と違っているのは汝が知るところではないか。 それなのに遠く来て、この命令があった祝いを申すとはどういうことだ。 本意に背いた命令ですが、命令なれば仕方ありません。及ばずながら私もお手伝いいたしましょうと言うならば喜こぼう。そうでなければ喜ばない。 それ私の道は人々の心の荒蕪を開くことを本意とする。 心の荒蕪が一人開けるときは、地の荒蕪は何万町あろうと憂えるにたらないためである。 汝の村も汝の兄一人の心の開拓ができただけで一村速やかに一新した。 大学に明徳を明らかにするにあり。民を新たにするにあり。至善に止まるにありと。 明徳を明らかにするは心の開拓をいう。 汝の兄の明徳少しばかり明らかになるや、直に一村の人民新たになった。 徳の伝わることは命を伝えるより速やかなりとはこのことである。 国に帰ったら早く善に止まるの法を立て、父祖の恩に報じなさい、これが専ら務めるべきことである。 ☆茨城県の笠間市立図書館に寄贈した本をすべて蔵書としていただいた。 そこで更に「八田與一と鳥居信平増補版」を寄贈する。 笠間市3件 報徳記を読む 第5集 二宮先生語録 2018.12 報徳記を読む 第4集 2016.09 報徳記を読む 第1集 2014.03 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年10月15日 01時10分58秒
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