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カテゴリ:尊徳先生の世界
・まず始めにあたって終わりを明らかにすることが大切。
・およそ事業を成功しようと欲するならば、始めにその終りを詳細にさせておくべきだ。 二宮金次郎の手紙 「私が願い出た藩の枡の改正について感謝の米を差し出したいという農民の様子を聞きました。 改正の新枡ではかったお年寄りが『このようなありがたいご時世もあるのか』といったと聞きました。新枡については、領分はもちろん一同感謝していると聞きました。 かつまた旦那さまのご評判は小田原全体にたいへんよろしゅうございます。 まず始めにあたって終わりを明らかにすることが大切とぞんじます。」 二宮翁夜話 巻の4 【32】尊徳先生がおっしゃった。 およそ事業を成功しようと欲するならば、始めにその終りを詳細にさせておくべきだ。 たとえば木を切るようなときは、まだ切らない前に、木の倒れるところを、詳細に定めなければ、倒れる時にあたって、どうにも仕方が無くなるものだ。 だから私は印旛沼を事前調査した時も、事業完成後の見込み調査も、一度に実施しようといって、どのような異変が起こっても、失敗がない方法を工夫した。 相馬侯が、相馬藩を復興する方法を依頼してきた時も、着手から以前の180年間の収納を調べて、分度の基礎を立てたものだ。 これが荒地を開拓し、成功するための用心である。 私の方法は分度を定めることをもって本とする、 この分度を確立し、これを厳格に守るならば、荒地がどれほどあっても借財がどれほどあっても、何を恐れ何を憂えることがあろう、 私の富国安民の方法は、分度を定めるということ一つであるからである。 この皇国は、皇国だけに限り、この外へ広くする事は決してならない。 そうであれば、10石は10石、100石は100石のその分を守る外に道はない。 100石を200石に増し、1000石を2000石に増す事は、一家ならば相談はできようが、一村一同にする事は、決してできない。これは簡単なようで大変難しい事である。 だから分度を守ることを私の道の第一とする、 よくこの理を明かにして、分度を守るならば、誠に安穏であって、杉の実を取って、苗を仕立て、山に植えて、その成木を待って楽む事ができる。 分度を守らなければ先祖から譲られた大木の林を、一時に切り払っても、間に合わぬようになりいく事は、眼前である。 分度を越える過ちは恐るべきだ。 財産がある者は、一年の衣食はこれで足るというところを定めて、分度として多少を論ぜず、分外を譲って、世のために年を積んでいけば、その功徳は無量であろう。 釈尊は世を救うために、国家をも妻子をも捨てられた。 世を救う志があるならば、どうして自分の分度外を、譲る事を行わないでいられようか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年12月03日 01時01分05秒
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