全て
| 報徳記&二宮翁夜話
| 二宮尊徳先生故地&観音巡礼
| イマジン
| ネイチャー
| マザー・テレサとマハトマ・ガンジーの世界
| 宮澤賢治の世界
| 五日市剛・今野華都子さんの世界
| 和歌・俳句&道歌選
| パワーか、フォースか
| 木谷ポルソッタ倶楽部ほか
| 尊徳先生の世界
| 鈴木藤三郎
| 井口丑二
| クロムウェル カーライル著&天路歴程
| 広井勇&八田與一
| イギリス史、ニューイングランド史
| 遠州の報徳運動
| 日本社会の病巣
| 世界人類に真正の文明の実現せんことを
| 三國隆志先生の世界
| 満州棄民・シベリア抑留
| 技師鳥居信平著述集
| 資料で読む 技師鳥居信平著述集
| 徳島県技師鳥居信平
| ドラッカー
| 結跏趺坐
| 鎌倉殿の13人
| ウクライナ
| 徳川家康
カテゴリ:イマジン
1通のLINEつなげた“劇的な再会“ フェリーで出会った老医師と高校生 島の窮地救う 北海道【スマホニュースUHB】
1/25(土) フェリーで偶然に出会った老医師と高校生。LINE交換で繋がった2人の、まるで映画のような劇的な再会に立ち会いました。 2019年11月24日、1台の車が北海道に到着しました。滋賀県からやってきた、内科医の柴田糺(ただす)さん、74歳です。 藤島保志ディレクター:「生活道具一式入っていますね?」 柴田さん:「家財道具、食事のセット、漬物樽まで持ってきた」 柴田さんが目指したのは、北海道、日本海に浮かぶ天売島(てうりとう)。 人口300人弱の小さな島です。 ここに、9人が通う羽幌町立北海道天売高等学校があります。全員、自転車通学。毎日先生が校門前でむかえます。 1年生4人。2年生3人。3年生は2人。島の生徒1人を除いて8人は、札幌市や帯広市、本州など島外出身です。 港で漁師の手伝いをする1年生の相澤輝月(ひかる)さん。札幌出身。 将来、漁師になることを目指し、この島にやってきました。 相澤さん:「最初は(島外で)親戚の漁師の手伝いをしていた。今は天売島に残って漁師をしたい」 相澤さんが、2019年夏、夏休みの帰省から天売島に戻る途中のフェリーで出会ったのが、医師の柴田さんでした。 2人の運命的な出会いは、2019年夏。ちょっとしたことがきっかけでした。 柴田さん:「天売島に来たわけは、夏に北海道旅行をして、このフェリーに乗った。“靴を脱ぎっぱなし“の人が多いのに、靴をそろえて乗った少年がいた。びっくりして『あ、こんな子いるんだ』と思って。彼に『LINEの交換をしよう』と持ちかけた。LINEを覚えたてで(笑)」 相澤さん:「靴をそろえたら話しかけてくれて、連絡先を交換しようと言われて。別にいいっか、『いいですよー』って」 2人は、こうしてLINEを交換。互いに連絡を取り合うようになりました。 相澤さんが通う天売高校は、3年制の定時制高校です。全員、昼間は働き、島の生活を支えています。島での暮らしは寮生活です。 3年 札幌出身 木村研太さん:「もともと天売島が好きで通っていたので、島の人の支えがあって成長できた。感謝してもしきれない」 島の産業は漁業が中心です。夜9時過ぎまで授業があり、早朝からの仕事は少しつらいこともあるそうです。 島民にとっても貴重な働き手である高校生。共に支えあう日常がここにあります。 作業場の女性:「新人さんは3人?よろしくね。エリちゃんて呼んでいいから」 「天売島に残って漁師になりたい」。そう思っていた相澤さんは、ある「島の問題」に頭を悩ませていました。 島でたったひとつの診療所が、医師不足で閉鎖してしまったのです。 天売高校学生寮 寮長の川村潔さん:「子どもたちを預かっているので、常勤の医者がいないと不安です」 民宿栄丸 網野留理子さん:「町の病院では、たかが風邪とか、ちょっとしたおなかの痛みとかすぐに結果がわかる。それがわからないから、島を出て診てもらわなければならない」 相澤さんは、夏にフェリーで出会った柴田さんが医師ということを思い出し、柴田さんに一通のLINEを送りました。 メッセージより:「・・・現在いる看護師さんすらいなくなってしまうみたいで誰も診療所に駐在できる人がいないみたいです。そこでご相談なんですがもし出来ることが可能であれば島に来るってことはできるのでしょうか?」 相澤さん:「医者がいなくなると聞いていたので、『あの人医者だったな』と、(柴田さんを)島に誘ってみた」 相澤さんが医師を招こうと動いたのは、育ててくれている島の人たちへの恩返しをしたい、という気持ちからでした。 相澤さんが送ったこのメッセージは、柴田医師の心を動かしました。 柴田さん:「島に医師がいないことはわかっていた。常勤していた看護師もいなくなる。本当に島がだめになると彼からLINEがきて…『何とかなりませんか?』と」 柴田さん:「昼間は働いて夜は勉強。彼に惹かれたというかな。彼に会っていなかったら島には来なかった。彼の人間性というか…」 相澤さん:「ガチで来ることになった。良かったです」 天売島で再会した2人 2019年11月25日。 島に着くころには、荒れていた海も、うそのように晴れ渡りました。 島民:「(医師が島に来ることについて)安心します、これで安心します」 フェリーは天売島に到着。 港には、相澤さんや同級生らが横断幕を掲げて歓迎しました。筆でこう書かれていました。 「あなたを待っていました。一緒に頑張りましょう。」 そして、2人は、島で再会しました。 相澤さん:「お久しぶりです。(柴田さんが手を差し出し握手)」 柴田さん「良かった」 相澤さん:「良かったです」 柴田さん:「寒かっただろ」 高校生の呼びかけで天売島にやってきた、医師が伝えたいこと…。 柴田さん:「僕の人生観なんだけど、俺はここは嫌だあそこは嫌だ、それは違う。君がここにいるのは君が選んでここに来たんだ。彼に感動して、心を動かされて(私も)天売島に自分の責任で来たつもりですね」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年01月25日 15時19分02秒
[イマジン] カテゴリの最新記事
|