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カテゴリ:遠州の報徳運動
国民新聞 1921.1.27 (大正10)
百姓の戒その座右銘 浜名郡小野口村小松袴田保次郎氏は甘藷多収穫宣伝者袴田鹿太郎翁の長兄にして親まさりの農事熱心家を以て知られ又三遠農学社員としての活動振りも亦他の追随を許さざる篤行者たるが氏の常に宣伝しつつある農家の研究要項は年中行事の座右銘たるべきものにて実に農家必須の金科玉条である。 (一)毎朝かまどの灰を取り衣食の原肥に供するの心懸あるべきこと (二)田畑の雑草は衣食住の敵と思い如何にせ□撲滅し得べきか其方法期節を研究自得すること (三)諸作物の種おろし施肥及び耕作の季節を地の利につき研究自得すること (四)自然堆肥は如何なる方法によりて出来るものなるかを研究自得すること (五)諸作物の採□時期其貯蔵法及び撰種法につき研究自得すること (六)害虫駆除及び発生の期節を研究自得すること (七)日常勝手元より流るるとぶ水は徒らに流失せしめざる様にし必ず衣食の原肥に供するの心懸あるベきこと (八)農具の改良は堪えず意を用いること片時も忘るることなかれ ☆百姓の戒 その座右銘は、三遠農学社員、小松袴田保次郎氏の活動をよく顕しているが、 4の「自然堆肥はいかなる方法によりて出来るものなるかを研究自得すること」 8の「農具の改良は堪えず意を用いること片時も忘るることなかれ」 は、遠州報徳に安居院庄七がその普及の最初から優れた関西の農業技術を伝えたことから受け継いだ、農業法の研究、改善・改良をよく示している。こうした姿勢は商業・工業へと展開され、鈴木藤三郎・豊田佐吉の発明や遠州・三河の地から偉大な実業家、企業家、技術者が輩出する素地を作っていったのかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年02月07日 05時15分06秒
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