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カテゴリ:ネイチャー
【阪神JF】3戦無敗の白毛馬ソダシ、一族初のG1制覇だ
12/8(火) 2歳女王を決める阪神ジュベナイルF・G1は13日、阪神競馬場で行われる。アイドルホースとして注目を浴びるのは、白毛馬として初めて芝の重賞制覇を飾ったソダシ。白毛一族からJRA史上初となるG1ホースが誕生するか。 透き通るような真っ白な馬体でアイドルへの階段を駆け上がっている。ソダシは2走前の札幌2歳Sで白毛馬初の芝重賞制覇。今週は初のG1制覇に挑む。「いい状態をキープできています。広いコースの方が走りやすいと思うしね」と須貝調教師の表情は明るい。 昨秋に牧場で初めて見た時から「きれいな馬。美しかった」と鮮やかな馬体に見とれた。父も母もダート志向が強い血統だが、デビューから芝を選択。「(調教で)芝に入れた時、走りや体の使い方が良かった。固定観念にとらわれてもいけないからね」。結果的に、すべて芝で無傷の3連勝。その決断は吉と出た。 前走のアルテミスSはメンコ(覆面)を始め、それまでは黒だった脚元のバンテージや手綱、さらには頭絡(頭に取り付ける馬具)をすべて白一色に統一。“ドレスアップ”した姿が一段と美しさを際立てた。「こういう馬で競馬に興味を持ってくれる人がいればと思うし、競馬の魅力を少しでも発信できれば」。かつてゴールドシップなど注目を集める個性派ホースを管理したからこそ、その思いは強い。 前走後も在厩で調整を続け、2日には栗東・CWコースで6ハロン80秒6―12秒3。丹念に乗り込んでも、全くへこたれる様子がない。「レースでも根性があるし、タフだよね。このまま無事にレースに迎えられれば」。ソダシとはサンスクリット語で「輝き」。無傷のまま2歳女王へと上り詰め、最上級の「輝き」を放つ。(山本 武志) ○…ソダシを担当する今浪厩務員はかつてゴールドシップを手がけていた。「白毛馬は(普段の手入れで)汚れが気になるよ」と苦笑いを浮かべつつ、「背中の張りとトモ(後肢)の張りが、今の2歳牝馬としては抜けていると思う」と快進撃の要因を分析する。実は13年のこのレースを勝ったレッドリヴェールの担当でもあり、今回は2勝目を狙う一戦。ソダシにとっては心強い存在だ。 【阪神JF】3戦無敗の白毛馬ソダシ、一族初のG1制覇だ 12/8(火) https://www.youtube.com/watch?v=bTTSVxEdq5I アーモンドアイによる史上初の芝GI9勝達成など、この秋のGI戦線では次々と「歴史的記録」が樹立されている。 今週の阪神ジュベナイルフィリーズ(12月13日、阪神芝外回り1600m、2歳牝馬GI)でも、ひと昔前なら想像もできなかった記録が打ち立てられるかもしれない。 日本初、いや、おそらく世界初のその記録に王手をかけているのは、ここまで3戦全勝で来ている白毛馬のソダシ(父クロフネ、栗東・須貝尚介厩舎)である。 7月の函館新馬戦を2馬身半差で快勝。つづく札幌2歳ステークスでは4角先頭のロングスパートをかけ、2歳コースレコードを叩き出した。これが白毛馬初の芝重賞制覇となった。 それら2戦は芝1800mだったが、3戦目、東京芝1600mのアルテミスステークスでも強さはそのままだった。楽に先行して直線で抜け出し、1馬身3/4差で圧勝。 そして、この阪神ジュベナイルフィリーズで、史上初の白毛馬によるGI制覇を目指す。 鹿毛、黒鹿毛、青鹿毛、青毛、栗毛、栃栗毛、芦毛、そして白毛と8種類あるサラブレッドの毛色のなかでも、白毛はずば抜けて数が少ない。発現のメカニズムにはわかっていないことも多いのだが、いわゆるアルビノとは違って、肌がデリケートということ以外は他の毛色より能力的に劣っていたり体質的に弱かったりすることもない。筆者が以前研究者に聞いた話によると、額の流星や四肢の白(はく)などの白徴(はくちょう)が全身にひろがったのが白毛と考えていいようだ。 ソダシが属する白毛一族は、2代母(母方の祖母)のシラユキヒメ(1996年生まれ)が起点になっている。シラユキヒメの父サンデーサイレンスは青鹿毛で、母ウェイブウインドは鹿毛と、どちらも白毛ではない。が、シラユキヒメの仔にも孫にも白毛が遺伝しているのだから、不思議というか、面白い。 シラユキヒメの娘ユキチャンも綺麗な白毛で、2008年に川崎の関東オークスを制覇するなど活躍した。それが白毛馬による重賞初制覇であるから、白毛が第一線で活躍するようになったのはごく最近のことなのだ。 父がクロフネ(芦毛)のユキチャンやマシュマロなどは真っ白だったが、そのきょうだいでも、父がキングカメハメハ(鹿毛)になると、マーブルケーキやブチコなど、ブチの白毛になることが多かったのも面白い。 ここまで馬名を挙げた白毛たちは、すべてディープインパクトの馬主として知られる金子真人オーナーの所有馬だったことのほか、もうひとつ共通点がある。 それは、気性の激しさを秘めていた、ということだ。おそらくサンデーサイレンスの血から来る性質で、その激しさがレースでの爆発力につながる部分でもあった。 ソダシも例外ではない。須貝調教師によると、敏感な馬なので放牧に出さず手元に置いているという。さらに抜かりなく、担当には強さと気難しさの両方で競馬史に残るゴールドシップを担当していた今浪隆利厩務員を指名し、心身のケアにつとめている。 鞍上の吉田隼人が、この馬の伯母にあたるユキチャンでの2勝を含め、白毛での勝ち鞍が最多の6勝というのも心強い。 須貝調教師も言っているように、白毛は芝の上でこそ映える。似合いの舞台で競馬史に輝かしい蹄跡を残すか、楽しみだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年12月13日 17時43分49秒
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