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2020年12月28日
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カテゴリ:広井勇&八田與一
ウィリアム・ブレイク William Blakeの詩集「ピカリング草稿」から「無垢の予兆」Auguries of Innocence(壺齋散人訳)の一節を読む機会があった。

  イヌが門の前で飢えていれば
  それは国が滅びる前兆
  馬が路上でこき使われていれば
  天がやがて人の血を流す

  A dog starv'd at his master's gate
  Predicts the ruin of the State.
  A horse misus'd upon the road
  Calls to Heaven for human blood.

ここで想起したのは、廣井勇博士が馬がこきつかわれているのを見ると路上に飛び出して猛烈に抗議したというエピソードで、
あるいは廣井博士はこのウィリアム・ブレイクの「無垢の予兆」をそらんじていて、本当に「Calls to Heaven for human blood」を恐れていたのかもしれない、
そんな気がした。

=「ボーイズ・ビー・アンビシャス第4集 広井勇と青山士」10ページ=
札幌苗場村の自宅は、札幌市から郊外に通ずる広い街路であり、書斎から街路の交通がよく見えた。 荷馬車の馬が疲れて動かないような時に、馬方が殴ったり叩いたりすると、広井は家から走り出てきて、非常な声で馬方を叱った。平素は家庭でも人を叱ったり大声を発したりすることはなかったが、動物を虐待する人に対しては常に猛烈に反省を促した。





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最終更新日  2020年12月28日 19時49分13秒
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