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二宮先生語録巻の一 【40】
王道を行えば王者で王名を求める事はない。覇道(武力権謀で天下を支配)を行えば覇者で覇者の批評を免れない。富道を行えば富者で富者の評判がたつ。貧道を行えば貧者で貧名を嫌っても仕方がない。ここに畑があるとせよ。茄子を植えれば茄子畑、瓜を植えれば瓜畑じゃ。ここに桶があるとせよ。水を入れると水桶、糞を盛れば糞桶じゃ。ここに人がいるとせよ。借金して豊かに暮らせば富者に似るが、これは茄子を植えずに茄子畑といい、水を入れずに水桶というようなものじゃ。どうして富名が得られよう。富名を得んとすれば、富者の道を行わねばならぬ。私の興国安民の道も同じじゃ。ぞの実を行えばその名がある。実践せずにその名を求めて、どうして興国や安民があろうか。そなたたちはここのところをよく考えなければならない。 1『報徳秘稿』四八四「王業を行えば即ち王なり。王号を好むに及ばず。畑に茄子を植えるときは茄子畑なり。桶に水を入れれば水桶、肥を入れれば肥桶なり。四海の太平に漂い、金銀財宝を借り集めて富者のごとくにつかう、これ畑に茄子を植えずして茄子畑というがごとし。富者を願わば富者の道を行うべし。この道を行う者もまた然り。この道を行わば、自ずからこの道の名あり。道を行わずしていたずらに道を称す。あにその理あらんや。」 2 「二宮翁夜話」七一に、ある儒者が酒に酔って道ばたに寝て醜態をきわめた。弟子はこれを見て翌日から教えを受けに来なくなった。儒者は尊徳に「私の行いの不善を見て、聖人の道を捨ててよいだろうか。あなたから説諭し、再び学ぶように来させてください」と頼んだ。尊徳は「私がたとえで解説しよう。ここに米があるとする。ご飯にたいて糞桶に入れて出したとして、君はこれを食べるか。もとは清浄な米飯であることは疑いない。ただ糞桶に入れただけであるが、これを食べる者はあるまい。これを食べるのはただ犬だけであろう。君の学問もまたこれと同じだ。もとは光り輝く聖人の学だが、あなたの糞桶の口から講説するために子弟が聴かないのだ。その聴かないのを理にあわないと言えようか。あなたは中国の産れだと聞く。誰に頼まれてこの地に来たのか。また何の用事があって来たのか。家を出ないで教えを国になすのが聖人の道である。今ここに来て、私の食客となる、これは何のためか。口腹を養うだけであれば、農商をなせばよかろう。あなたは何のために学問をしているのか」と答えた。儒者は「私があやまっていました」と去っていった。 💛5月1日午前中に徳島県内公共図書館、大学図書館(「八田與一と鳥居信平」を蔵書としていただいている図書館)への寄贈を終えました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年05月01日 13時39分53秒
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