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カテゴリ:報徳記&二宮翁夜話
2022年3月10日結跏趺坐76日目(2021年12月23日1日目 12月9日、1月31日、2月28日、3月10日)
報徳記を読む 第一集 是に於て先生服部氏に至り、君の艱苦を除かん事必ず五年の内にあり。然ども内外皆某に任じ玉はゞ可なり、聊かたりとも君の存意を加ふる時は必ず某の微志を遂ぐることを得ず、然らば今日より辞するにしかざるなりと。服部氏悦びて曰く、余不才にして一家を安ずることあたはず。衰弊爰に至れり、術尽き思慮尽て以て子に依頼す。何ぞ我が愚意を加えんや、興廃共に子の一身にあり。子十分に改革せよ、我唯子の丹精を仰ぐのみ也と云ふ。先生曰く、禄千石余にして千両余の負債あり、是世禄の名有りと雖も其実は已に他人の有となれり。大夫の勢力を以て之を返さず、今日を送るが故に、此の家此の禄を以て我が物なりと思ふ事豈浅ましからずや。上君恩の無量なることを知り、常に節倹を守り、家を存して永く君恩を報ずるの忠勤あるを以て臣下の道と為すべし。然るに身の奢侈に流るゝをも知らず、不足を生ずと雖も猶其の本を顧ず、他人の財を借りて之を補ひ、元利増倍一家廃滅の大患を慮らず終に家を破り君恩を失ふに至る、豈之を忠義の臣と謂んや。服部氏伏して以て其の罪を謝す。先生曰く、子今其の過ちを知れり、然らば其の過ちを補はんことを勤むべし。其の事何ぞや必ず其の身を責むべし。其の身を責むること何ぞ、食は必ず飯汁に限り衣は必ず綿衣に限るべし、必ず無用の事を好むべからず。此三箇条を守るべきや否や。曰く、是れ我が甘ずる所也、此の如くして家を興すの道有らば何の幸か之に如んや。是に於て先生其の家の僕婢を呼びて曰く、主君の家事既に貧困に及び負債千余金に至れり、是汝等の明に知る所也、此の如くにして三五年を経ば主家将に覆らんとす、汝等若し無事永続の道を知らば夫れ明に予に告よ。皆曰く、是鄙人の知る所にあらず、願はくば子それ之を計れ。先生曰く、汝主家の無事を願ひ予一人に計を請ふ、其の忠志賞すべし、以来主君自ら思慮を加へず五年間の家事を我に任せり、汝等も我が指揮に随ひ異存あるべからず、我と共に主家の安堵を願ひ勤むべきや、若異存あらば今速かに暇を請ふべしと。僕婢曰く、主家に仕ふこと已に年あり。今其の危きを見て退くこと我等が願にあらず、子一身を労して主家を安んぜんとす何ぞ命に随はざらんや。先生此に於て其の入る物を量り分度を引去り中分の活計を立て無用の雑費を省き周年の用度を制し、借財の貸主を呼びて実情を説諭しこれを償ふに五年を約し、自ら奴婢に代りて家事を勤め、服部氏出づれば若党となり、毎夜家を治め国を治る道を説きて以て服部氏に教ふ。期年にして借財減じ五年にして千余金の積借皆洗ひ尽し残金三百両を余せり、一家の悦び譬ふるに物なし。 ・第2集、第3集は絶版ですが、第1集で読書会等で輪読などされたい読書会等がありましたら、寄贈した図書館の本(「報徳記を読む」シリーズ)の奥付の連絡先が載っていますので、ご連絡ください。定価でお譲りします。 💛今日のカムカムエヴリバディ 虚無蔵「日々鍛錬して来たるべき日に備えよ」 3ヶ月で英語がペラペラというひなたの夢は脆くも崩れたのであった。be continued お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年03月10日 17時51分23秒
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