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カテゴリ:報徳記&二宮翁夜話
2022年4月19日
報徳記を読む 現代語訳 第一集 報徳記巻の1【7】先生総州成田山へ祈誓す その2 始め先生はひそかに成田へ至った。人はこのことを誰一人知らなかった。江戸へ登ったか、またいずこの国へ行ったかと陣屋の内外は心を労しこれを尋ねたがその在る場所を知らなかった。先生が成田へ着いた日、ある宿に到着して言った。「私は心願があって断食祈誓する者である」と。旅屋の主人が出てきてその容貌が尋常でないことをいぶって、その住んでいる所と姓名を質問した。「小田原藩のなにがしだ」と答え、懐の中から七十両を出してこれを預けた。主人はいよいよあやしんで、この人の衣服や容貌は非常に粗野であるのに、このような大金を持っていることはなぜか分からない、宿泊させることを断ったほうがよいと思って、言った。「本日、当家は混雑する事があり、願わくは、他の宿へお泊まりください」と。先生は言った。「宿泊を断わるならば、先に断るがよい、いったん承諾してまたこの言葉を発するのはどういうことだ。私は心願があって祈念するものである。何を疑うのか」と。その声は鐘(つりがね)のようで眼光は人を射るようであった。旅の主人は大いに恐れて謝罪した。退いていよいよ心が安らかでなく、ひそかに人を江戸につかわして、小田原侯の邸に往かせ、この事を告げてどのような人かと質問させた。小田原藩の臣のなにがしという者がこれを聞いて、二宮が成田へ詣でて祈誓することは必ず理由があることであろうと、この者に告げて言った。「二宮は当藩において常の人ではない、必ず軽く扱ってはならない」と。時に君公は天下の執権(老中)であり、その威名は諸国に鳴り響いていた。使いは大いに怖れて成田に帰ってこれを宿の主人に告げた。旅屋の主人は始めて安心して、待遇は大変親切であった。桜町においては人を四方にはしらせて、先生が行くような所を求めたが得られなかった。一人江戸へ登って、龍の口の小田原侯の邸に至って、先生が成田山へ行って断食祈誓しているという事を聞いて、はしり帰ってこれを告げた。ここにおいて誰を迎えに行かせよう、もし迎えに行って帰らない時は、君公は我々の罪となされるであろうとこれを憂慮し、一身を反省して大変先の過ちを後悔するようになった。小路忠助が陣屋を出発し、成田に至って先生にこのように言った。「三村ともにはなはだしく先生の不在を憂慮して、今後は万事指揮にたがうことなく努め励みますと請い願っています。先生、人々が憂慮し心労していることを憐んで、速やかに帰ってください」と。これは断食祈誓二十一日目で満願の日であった。先生は快然として野州に帰った。 ・第2集、第3集は絶版です。 第1集は手持ちが少しありますので、読書会等で「報徳記」の原文を輪読されたい読書会等がありましたら、以下の公共図書館に寄贈し蔵書となっている本(「報徳記を読む」シリーズ)の奥付に連絡先のメールアドレスが載っていますので、ご連絡ください。 令和4年2月26日現在 「報徳記を読む」第一巻全ルビ付原文、現代語訳、参考資料 (2014年3月発行) 蔵書図書館一覧 全 62図書館 国立国会図書館 都道府県立図書館 35図書館 北海道、秋田県、岩手県、山形県、宮城県、福島県、栃木県、茨城県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、長野県、山梨県、富山県、石川県、愛知県、三重県、京都府、奈良県、和歌山県、兵庫県、島根県、岡山県、広島県、徳島県、福岡県、長崎県、佐賀県、熊本県、宮崎県、鹿児島、沖縄県 市区町村立図書館 192図書館 (北海道)札幌、江別市、富良野市、旭川市、北斗市、帯広市、苫小牧市、小樽市、恵庭市、北見市、釧路市、芦別市、岩見沢市、比布町、京極町、美幌町、八雲町、厚岸町、別海町、佐呂間市 (青森県)八戸市、十和田市、五戸市、五所川原市、藤崎町、板柳町、弘前市、平川市、三戸町、六ヶ所村、おいらせ町、野辺地町(秋田県)横手市(岩手県)盛岡市、奥州市、花巻市、遠野市、二戸市、大船渡市、金ヶ崎町(山形県)米沢市(宮城県)石巻市、名取市、加美町(福島県)郡山市、相馬市、南相馬市、いわき市、会津若松市、喜多方市、本宮市、須賀川市、南会津町、三春町、新地町、(栃木県)足利市、日光市、栃木市、真岡市、那須烏山市、鹿沼市(茨城県)水戸市、ひたちなか市、 土浦市、筑西市、常総市、桜川市、笠間市、常陸太田市、ゆうき市、八千代町(群馬県)藤岡市、館林市、渋川市、富岡市(埼玉県)さいたま市、所沢市、越生町(千葉県)千葉市、鎌ヶ谷市、市原市、 流山市、成田市(神奈川県)横浜市、藤沢市、秦野市、相模原市、小田原市、小田原市立小田原駅東口、厚木市、大和市、海老名市、平塚市、伊勢原市、大磯町、逗子市、南足柄市、横須賀市、二宮町、寒川町(新潟県)五泉市、新発田市、南魚沼市(長野県)長野市、安曇野市、松川村、白馬村、(静岡県)静岡市立清水、浜松市、下田市、磐田市、袋井市、三島市、御殿場市、掛川市、富士市、森町、小山町、川根本町(富山県)富山市、滑川市、黒部市(石川県)金沢市、加賀市、羽咋市、七尾市(福井県)あわら市(愛知県)名古屋市、安城市、岡崎市、新城市、武豊町、愛西市、豊川市、津島市(三重県)名張市(京都府)南丹市、京丹後市(奈良県)奈良市(大阪府)大阪市(兵庫県)姫路市、三田市、赤穂市(島根県)松江市(広島県)広島市(山口県)防府市(徳島県)三好市、吉野川市、牟岐町、阿波市、小松島市、松茂町(香川県)善通寺市、観音寺市、高松市、東かがわ市(高知県)土佐市、四万十市、南国市、いの町(愛媛県)西条市、今治市、西予市、大洲市、伊予市、八幡浜市(大分県)佐伯市、臼杵市、日田市(長崎県)長崎市、佐世保市(佐賀県)多久市(熊本県)上天草市、水俣市、人吉市(宮崎県)宮崎市、都城市、えびの市、小林市、日南市、延岡市(鹿児島県)薩摩川内市、指宿市、日置市、姶良市、霧島市、与論町、大崎町、南大隅町(沖縄県)石垣市、北谷町 💛ちむどんどん「のぶこはのぶこのままで上等。自分の信じた道を行きなさい。」 (第1話、4月11日) 暢子「学校では女らしくないって言われてるんだのに」 賢三「言いたいヤツには言わしておけばいいさ。暢子は暢子のままで上等。自分の信じた道を行け。 まくとぅそーけー なんくるないさ。正しいと信じて筋を通せば、答えは必ず見つかるからよ」 (第3話、4月13日) 賢三「ここから先は暢子、自分で考えて『これが美味しい』と思ったものを出しなさい。自分を信じて作りなさい」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年04月19日 06時00分08秒
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