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カテゴリ:指圧
長いけど。。。肉体トレーニングやってる人、やりたい人、ダイエットで腹を引っ込めようと腹筋をやっている人、武術家は必読!
________________ 一般的なスポーツ世界はもちろん、学校(小中高大)で普通に行われ、多くの人が正しいと認識している筋トレ。。。。 腕立て伏せ と 腹筋運動 。。。この二つ程身体を壊す原因となる筋トレ運動はありません。 (ちなみに武術、特に古流武術をやる人間ならこの二つの筋トレは厳禁。身体を壊すだけじゃなく、絶対に武術に使えない身体を作ります)。 まぁ一般的には「見た目重視」になる筋肉なんですけど、肩/胸/腹(鳩尾)を鍛えて重圧な筋肉をつけると必ず問題を起こします。 で、ココが重要なんですが。。。 それらの問題/故障は一度身体が覚えてしまうと治療がとても難しくなり、歳を重ねるにつれて悪化、最終的に手術無しでの回復を望むにはハンパない生活習慣の変化が必要になります。 新しい身体の動かし方を一から学ばなければならないのですから殆どの人には無理です。 で、何が故障するか。 まず腕立て伏せ。 腕を肩甲骨につなげ、その上で後ろに引っ張る(外旋させる)筋肉は二つしかありません。しかもコイツらはとても小さい/細い(棘下筋/小円筋。肩の関節(肩甲上腕関節:肩甲骨/鎖骨/上腕骨)のバランスの為には重要なんですが、コイツらに対する筋肉の量が人間の構造上。。実は多すぎるんですな。 まぁ肩周り胸周りで発達すると見た目の良い筋肉(内旋する筋肉)は全てこの二つの筋肉をイジメ抜きます(笑)。人間の身体というのは面白い物でして、一種類の筋肉を鍛えると、それに反する筋肉が弱体化します。 え? と思った人も多いかもしれません。 えぇ、一般的には鍛えた筋肉に対しバランスを取る為に身体が自動的に反する筋肉を発達させると思われていますが、そんな事実は_ありません_。反する筋肉はドンドン弱体化して行きます。 さらに質の悪い事にこの二つの筋肉、骨と骨の間のムチャクチャ細い隙間を縫って上腕骨につながっているんですが、見た目の良い筋肉、腕立て伏せで鍛えられる筋肉が発達すると、その細い隙間を更に細くしてしまうのです。 結果: この二つの筋肉と上腕骨を繋ぐスジが「びよ~ん」と伸びてしまうか、ちぎれます。伸びきったスジは手術抜きでは元に戻りませんし、ちぎれたスジも手術無しではくっつきません。 そしてその部分のバランスが崩れると肩が構造的に上がらなくなるばかりか、腕の重さを今度は首の筋肉で支える事となり、首から上半身に繋がる神経を圧迫、呼吸困難から頭痛まで、ありとあらゆる問題を起こす原因となるのです。 実は腕立て伏せをしなくても、現代社会の生き方(車の運転からキーボードのタイピングまで)を行う事で実はゆっくりと皆向かっている破壊の道だったりします(苦笑)。腕立て伏せをする事でその結果を速めているだけに過ぎません。 まぁこれ以外にも腕立て伏せの弊害はイロイロとあるんですが、長くなるのでまたいずれ。。 では腹筋運動はどうでしょう? 「割れた腹筋」 良くみますねぇ。。。で、カッコいいし、映画俳優とかヒーロー物でも良くあるから皆それを目指して腹筋運動を繰り返します。どうすれば見た目の良い筋肉が出来るか。。なんてトレーニング方法はゴマンとあり、商業的にも一番売れるトピックです。 。。。。そして筋トレ系身体破壊三大元凶の一つ。(三大元凶は腕立て/腹筋/そして臀筋:臀筋についてはいずれまた) 個人的には私が指圧師として対面する筋トレ諸悪の根源ナンバーワン。 。。。。。弊害が多すぎて何から書き始めて良いのか迷う程。。。。 。。。箇条書きで行きますか。 元凶その1:間違った鍛え方 腹筋を鍛えようとして股関節屈伸用の筋肉を鍛える人が多い。椅子に座る事が多い生活の中でハムストリング系のスジが固くなってる人達にはこれだけで大腿骨の関節をおジャンにしますし、膝、特に前十字靭帯を引きちぎる要因を作る地雷になります。 クランチ:割れた腹筋を作る為によく使われる方法で、その時に背中、特に臍を引き込んで背中腰のくびれた部分を床に付けて、背中を丸めて筋トレする奴です。正しく行えば下腹を鍛える事が出来るんですが、今まで会った人で正しい手法を行っていた人はたった一人。他の人は全員股関節の屈伸筋肉、それも背骨の基部に繋がる奴を鍛えすぎてました。結果:本来なら背骨の基部を安定化させる為の筋肉を短くしてしまった為(鍛えすぎ、そしてストレッチ無し)、腰のクビレを過度に前傾、背骨基部を前にひっぱり不安定にして背筋に余計な負担を掛け、ぎっくり腰状態を作り上げる地雷になります。 元凶その2:鳩尾部分の過剰トレーニング 「割れた/盛り上がった見た目が素晴らしい腹筋」を得た人達にありがちな事。 まず単純な所から:呼吸困難。トレーニングの過程で横隔膜をカチンカチンに固定してしまう為、腹式呼吸が出きなくなります。肩/肋骨で呼吸をする結果となり、肋間神経痛を含む、首/胸にかけての神経系の圧迫により精神的には躁鬱/不安感などの原因に。自律神経系もやられるので消化器官系の問題の一因にもなりますし、心肺を圧迫するので高血圧(特に肺高血圧)に貢献しちゃいます。 構造的に肋骨の形を崩します。これは横隔膜以外の部分で上の呼吸困難にも繋がりますが、同時に肩/腕を構造的に上げる事が出きなくなる要因となります。試しに肋骨と恥骨を屈ける思いで前傾姿勢をとってから腕を上にあげてご覧なさい、肩が外れていない限り、地面から90度以上は絶対に上げられないから。鳩尾を鍛えすぎた人は程度の差はあれ、その状態を身体に強いていますので、何れ肩を痛めます。腕立て伏せなんてやってた日には肩の手術は免れないでしょう。 鳩尾部分を鍛えすぎると下腹が弱くなります。これは上で書いた「反する筋肉の弱体化」の一端です。鳩尾部分が締め付けられて、下腹が弱まるとどうなるか。。。はい。内蔵の下垂ですね。 最悪の場合鼠径ヘルニア - 俗に言う脱腸や腹壁ヘルニアなんかもおこしちゃいます。 ↑。。。ネットで適当に拾ってきたんですが、かっこいいですよねぇ(笑)。 で、これを良く見て欲しいんですが。。。。 コノ人の身体、全体的に前傾姿勢であると同時に鳩尾に向かって上下左右から縮小している状態である事が解りますか? まるで鳩尾に上下に長い穴が空いていてそこに身体が引き込まれているようにみえるでしょ? (武術やってる人間からみたら地面に叩きつけやすい鴨ですな。。。武術、特に古流武術をやってる人間はこういう体形になってしまったら武術家としての生命は完全に終りです。) これねぇ。。背中にすっっご~い負担かかってますよ。背骨がボキボキいうくらい。それから首から頭にかけての角度に注目。頭が身体の前に出てるでしょ?前傾姿勢なんだから当たり前なんだけど、これ、背中上部から後ろの首筋にかけての筋肉_だけ_が頭支えてるんですよ。。。 。。。。まぁ長期偏頭痛の種ですな。 そしてこの前傾/中心爆縮姿勢から胸をはろうとすると。。。上半身は前方に爆縮してますからどうしても背中の低部/腰から後傾しなければなりません。(横からみるとS字型になりますね。。腰が前に大きく突出して背中/肩甲骨辺りが後ろに飛び出し、その上に頭がある状態。) 。。。。早くて五年、遅くても十年で余計な負担が腰のクビレ、背中の中間部に集中していずれ椎間板ヘルニアを起こすでしょう。 。。。つぅ~事で。。。。 見た目重視で鍛えるならそれなりの弊害がある事を理解した上でやりましょうね。 それから「減量する為に腹筋が良い」なんてコメントを何処かでみましたが、それこそ大間違いです。 腹筋(特に見た目の表面的なの)は比較的小さい質量しかありませんのでカロリー消費には向きません。 減量目的でカロリー消費するなら(武術の為もそうですが。。) 。。。まず適当に歩く事をおススメします! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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