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Nov 25, 2022
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数年前の全日本空手道選手権での指定型セーパイ(剛柔流十八手)



でこっちは糸東流創始者のご子息である故摩文仁賢三先生のセーパイ(十八手)

流派は違うけど、大本は同じ。



競技用に進化?した現代の型

創始の膝下で学び、その教えを淡々と説いた故賢三先生の型。

貴方はどちらの型に惹かれましたか?




……知人の空手家が二十年程前に訪日し、賢三先生の型を学んだ時、当時の日本の糸東流師範達が「わざわざ日本まで来たのに、あの人の古臭い型を学ばせてしまって済まない」と謝罪した事はこちらではかなり有名です……

知人はその師範に「何故そんな事を言うのですか」と質問したら「あの型じゃ(競技に)勝てない」とおっしゃったそうです。










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序破急:芸能における速度の3区分。「序」はゆっくり、「破」は中間、「急」は速く

Goo国語辞典での解説はこっち

元は劇の脚本構成や演出の区分を表現し、後に舞踊などでの「動作」の速度を表す言葉として使われた。

実際動作に緩急があると舞いも踊りもダイナミックで「見栄え」が格段に良くなるんですよね。

……でなんでそれが上の「空手」もそうですが「居合」や「剣術」など武道/武術にあてはめられたんでしょうね?

「序破急」を取り入れた型はホント見栄え良くて綺麗だし緩急がついてるから武器や身体の加速がより大きく見える……

んだけど、実戦に「序破急」なんてないんですよ。

特に武器術はそれこそ一瞬で終わる。ボクシングや組み手みたいに何ラウンドも行う訳じゃないし、剣道/スポチャン/HEMA(西洋剣術)みたいに何度も武器の打ち合いがある訳じゃない。

そこに「動作の緩急」なんてないんです。

これね、師の元で居合/剣術/杖術をやってた時に教わって「そういうもんだ」と思考停止してたんです。しかし独立してから何度も何度も試行錯誤して他国/他文化の武器術と改めて交流する中で「やっぱりコレはおかしい」と思いを深めました。

序破急に戦術的利点が一切ない。

型が舞踊に変化した理由ってのはやはり「型」部門競技があるからだと思いますね。中国武術も「ウ~シュウ」化してからダンス化が激しくなりましたし。

という事で私の居合/剣術、現在は序破急を排除してます。

で学んだ事……

型の難易度が数段上がった

って事は、これ、見栄え以前に型の難度を落とす為の苦肉の策だったのかもしれません。





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Last updated  Nov 25, 2022 02:34:14 AM
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