テーマ:英語のお勉強日記(7942)
カテゴリ:留学-学習編
留学前に、語学習得のために読む本といえば、小説の洋書版が多いのでは。
一方、実際あちらの学校に行って読まされるのは(英語や文学の授業を除いて)、日本語でも読まないようなややこしい本が多い。 理系を取る場合だって、最初の1、2年は必修科目で社会科学系の学科をいくつか選ばなくちゃいけないだろうから、哲学とか、歴史とかの教科書を一年で最低数冊は読むだろう。 自分の場合、専攻が決まるに連れて、「○○の歴史」やら、「(学者の)リーダー」なんてのばかりになって、そういう「学術本」の中に、服読本として文学作品が数個入ってくる、という感じだった。 さて、この学術本、いざ買って開いてみると眼が回るような難しいことばかり書いてあるようだけど、「読みにくい/難しい」と思う大半の部分は、自分の思い込みによることが多い。 考えように拠っちゃ、小説やエッセイより内容がきっちりしてて、要点ははっきりしてるのだ。 (マルクスとか、フロイトとか、偉大な思想家は偉大な作家でもあるわけで。たまに例外はいるけど。) そもそも、学術書っていうのにはスタイルがあって、歴史的に有名な学者も、現代の学者も、多かれ少なかれそのスタイルに沿ってる。 「セオリーの、倫理的展開」というやつだね。 読み方のコツとしては、まず、序章や第一章目を読む。ここで、たいてい「私はこの本でこういうことを立証します」みたいなことが書かれてるので、これを頭に入れる。 続く章は、章のタイトルや、初めの段落で、そこで議論されることが挙げられるのでそれを覚えとく。 で、大半の本は、 「私はこう考える。その理由は3つある。1つ目は…、例は--、2つ目は…、例は--、3つ目は…、例は--。」 といったスタイルを使ってる。 筆者の立場で考えるとよく分かるんだけど、たぶん筆者は自分の研究したことを箇条書きにメモして、それにいろいろな飾りをくっつけて文章にしているんだよね。 だから、読み手は、その文章を読んで、それらをもう一回箇条書きにしなおせばいい。
てな具合で。 もちろん、全部が全部このパターンにきっちり収まる訳じゃないけど、必ずこれに似たような構成はあちこちに出てくる。 自論、理由、事例がどれかを見極められれば、重要な部分も自然と見えてくるし、そうすれば関係ないとこ(事例にでてくる寓話とか)は、飛ばしちゃってもいいや、とかの駆け引きができるようになる。 このスタイルを覚えちゃうと、読むのが楽になるだけでなく、自分が書くときもこのスタイルを頭に入れて書くようになるので、レポート書き対策にも、この手の本は読み方をマスターしておくといいです。 レポート書き対策についてはこちらもお勧め(^^) 留学してない人(=課題読書の指定がない人)にお勧めは… Silent Spring by Rachel Curson (比較的読みやすい) (↑サイトの洋書リスト参照) Communist Manifesto by Karl Marx (短い。読まされる確立大) The Clash of Civilizations by Samuel Huntington(10年まえに西洋とアラブ世界が敵対することになることを予想したもので今読むとなかなか) (下2つはオンラインで読めます) など。興味があれば、フロイトなんかの心理学関係も面白いかも。 「難しそうな本」は、最初の一歩が一番難しい。とにかく読んで、ちょっとでも分かれば自信がつくもんです(笑)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.06.01 19:13:24
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