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2007.01.30
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カテゴリ:留学-学習編
では、予告どおり、盗作問題について。

こちらは、どれだけ大きな話題になったか分からないけど、大学教授が英国で出版された専門書を翻訳したものを自分の著書として発表した疑惑をかけられている、という話。

こちらの記事を参考


記事を見ると、教授本人は盗作疑惑を否定。理由は「(英語の書籍は)あくまで参考にしただけで、本の内容は自分の言葉で表現しているから」(問題の書籍は参考図書としてちゃんと掲載している)

こういわれてしまうと、彼の書いた日本語が「翻訳=パクリ」なのか、「参考書籍に基づいた自論」なのか、白黒をつけるのが難しい。英語を日本語にしているのだから、「自分の言葉で表現」しているのは、まあ、当たり前だ。


ネットが普及して、Plagiarism(パクリ)の問題は、かなり深刻になってきている。

大学側も、生徒がネットから文献をパクって来るのに対しては、かなり厳重に注意と対策をしていて、plagiarism探知ソフト、なんていうのも出回ってる。

でも、引っかかりにくいのが、「他言語記事の翻訳パクリ」。

いま、日本で個人がビジネスノウハウなんかを電子書籍にして販売するのがはやってるけど、個人ベースでこれだけ出てると、ちょっと英語できる人がどこかの英語サイトの無料ノウハウを丸ごと翻訳して商品化している、なんていうのだって、十分あると自分は睨む。本人にしてみれば、翻訳、って作業をやっているからお金もらう資格はある、って思ってるかもしれないけど、お金の問題じゃなくて、元の英文を書いた人に対する敬意が欠けた、人間として疑問を持たれる行為じゃないかと思う。

でも、「ある人の本や講義からインスピレーションを受けて、そこから独自のアイディアを発展させていった」といえば、話は別で、そこにはその人自身の創作、工夫が入ってくるから、やっぱりその人の作、ということになる。

著作権の対象になるのは、あくまで「文章」であって、「アイディア」そのものではない。「アイディア」を別の言葉で説明することについては、対象外、ということだ。(ま、そのアイディアが商品とかだと、また事情は違ってくるのだろうけど)。

junquitoのサイトで紹介しているスタディスキルだって、言ってみればいろんなところから持ってきたパクリの集大成である。でもそれを、自分なりに試して、経験、結果を加えてみんなに「自分の言葉で」説明しているとこが、「この世に一つしかない(=junquitoにしか書けない)」教材であるが所以だと思ってる。これを読んだ人が、「これは役に立つ」と思って試して、さらにアイディアを発展させたものを発表/販売することについては、junquitoは敬意を表することはあれ、文句は言えない訳だ。

そうくると、インプット(英語の文献を読む)→アウトプット(日本語で自分の説として発表する)の間に、どれだけのプロセシング(解釈)が入ってくるか、がパクリかどうかを分ける境目になってくるのかな。これはもう、個人の良心に頼ることが大きくなる。自分は、人のアイディア使って褒められるのは真っ平だけど、まあ、お金儲けのためにそういう手段をとる人にとっては、おいしい市場だし、そういう人は後を絶たないだろう。

ちなみに、英語サイトでいい情報を見つけて、日本語で紹介したい!と思った場合、サイトの管理人に連絡すればよいだけの話。自分も何回かやったけど、管理人さんにその記事に対するコメントをして、「日本語で紹介してもいいですか?」って聞くだけで、ほぼ全員OKの返事をくれました。その時の条件が、「自分の名前とサイトリンクを一緒に載せること」だけだから、めんどくさがってる理由はない。(返事が来ない場合でも、リンク先を載せとくのは礼儀)



もう一つ、今度は逆ケースで、「日本人留学生が、海外の学校でレポートを書く際に、他の人が書いた日本語の論文やエッセイを英訳して提出する」なんてことも、結構ありえるんじゃないだろうか??

こっちは、チェックする人が英訳パクリのケースより激減するので、ばれなさそう。まあ、日本語の論文を英文に直訳していい評価がもらえるとも思えないけど。

これも微妙で、レポートで何を書いていいかわからなくて、たまたま日本語でネタになる記事があったからそれを借用して、引用の仕方が分からなかったからそのままにしちゃった、なんて、悪気のないものは、もしかしたら許容範囲かもしれない。でもやっぱり、問題なのはばれるかばれないか、じゃなくて、他人が一生懸命調べて考えて書いたものを、その人に敬意を払うことなく自分のアイディアであるかのごとくペーパーに入れ込んじゃう、という、倫理的なことじゃないだろうか。

それで、良心の呵責を感じず、ばれない自信があるのだったら、使えばいい。ただ、自分はやっぱりそういうのは許せません。そもそも、それでいい評価を取ったとして、何になるのか。

引用の仕方をしっかり学ぶとか、plagiarismに反しないエッセイを書くっていうのは、反則がどうの退学がどうのより、学者(留学してる人はみんな学者)としてのプライドの問題。学術に関わる人間なら、そういう他人の努力を踏みにじるような真似はやめたい。どこまでが人のアイディアを借りたもので、どこからが自分独自の論なのかを決めるのは難しいけど、過去に培われてきた知識ってものを、ありがたく受け止めるて、自分もその一部を担うって意識を持っていれば、他人の知識の扱い方も自然に身についてくると思うのです。


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Last updated  2007.01.30 23:42:12
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