カテゴリ:歴史あれこれ
横手市大森町から大仙市南外に伸びる出羽グリーンロードに沿って鉢位山がある。 標高215mの低山で、山としては目立たないが、戦国時代はたくさんの坊舎が軒を連ね、隆盛をきわめていたという。 大森には小野寺氏の支城があったから、当時はこのあたりも要衝の地だったに違いない。 菅江真澄が訪れた江戸中期にはだいぶ廃れたが、それでも5戸の住家があったと、記録されている。 今はうっそうとした杉林があるのみで、参道も踏み歩いた跡さえなく、ひっそりとしている。 登山口から歩いてほどなく、鳥居がある。樹間から射す陽光がまぶしく輝いて私を出迎えてくれた。 鳥居をくぐって右手の坂を登るとすぐ山頂で、粗末な社殿が佇んでいる。繁栄した昔日を偲ぶ面影はもうない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021/06/21 08:34:47 AM
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