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山行・水行・書筺 (小野寺秀也)

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小野寺秀也

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2015.10.25
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テーマ:街歩き(613)
カテゴリ:街歩き

人はみな 逝くものなれば われひとり
風に起ちたり 真野の萱原

              西浦朋盛

 「真野の萱原」は、笠郎女が「陸奥の真野の萱原遠けども面影にして見ゆといふものを」(万葉集・369)と詠った歌枕の地で、いまでは福島第1原発の放射能に汚染されてしまった福島県南相馬市にある。
 手許に西浦朋盛著『かあさん ごめん』(株式会社パレード、2015年)という詩歌集がある。西浦さんとは互いのブログの読者で、短いコメントのやりとりもあるが、あまりプライベートなことは話題にはならない。この本にも、まえがきもあとがきも経歴も記されていない。短歌と俳句と詩だけが収録されている。
 書名が表わしているように、詩歌の主題は亡母への思いである。それは、誤診によって適切な治療が受けられず、長い闘病生活を送らざるを得なかった著者を終生守り続けた母への思いであり、津波と原発事故で故郷を離れざるを得なかったその避難生活の途次で亡くなった母への慚愧の思いが綴られている。

誤診とも 知らざるままに 闘病の
十七年は 無為に過ぎ去る

死いくたび 経ながらさがし 求めし名
アスペルギルス 肺真菌症

母ついに わがくるしみを 告げずして
吾をまもる日々 護れるいのち

うつし世に 母あればこそ ある我ぞ
母なかりせば あらざるいのち

にくみても あまりある 原発事故の
放射線 ははと山河を ころす

唯一の いきる根拠を 奪い去る
原発事故は みとめたくない

原発に いのちのかたち 歪められ

仮設にも 仏壇はある 位牌もが
母の名記す かなしきかたち

 福島から離れた地で原発に反対しているといえども、その私が西浦さんの痛切な心情をすっかりと受け止められるはずもなく、ただ黙々と紡がれた言葉を読みこんでいるだけである。長い闘病生活に苦しんでいる人たち(健康に生きている人たちもだが)を、さらに放射能汚染で故郷からも追い出すなどということがふたたび起きないように強く願いながら……

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紅葉の勾当台公園。(2015/10/25 15:15、16、17)

 昨日は、盛岡の街をぐるぐる歩き回ってから「原発再稼働反対 SMASH FASCISM! ABE OUT! デモ in 盛岡」に参加して、盛岡の繁華街を歩いて来た。おかげで、昼デモの集会が開かれる勾当台公園に向かう足はけっこう重いのである。

 昨年の11月の最終週の日曜昼デモでは、良覚院丁公園の鮮明なモミジの紅葉を楽しんだが、1ヶ月早い今日の勾当台公園の紅(黄)葉もけっこう美しい。写真を撮っているうちに、脱原発集会の様子から勾当台公園の樹々の彩りに主題がシフトしてしまいそうだ。

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フリー・トーク。(2015/10/25 15:15~28)

 主催者挨拶の後、昨日の「原発再稼働反対 SMASH FASCISM! ABE OUT! デモ in 盛岡」とそれに併せて開かれた第7回東北脱原発交流会の報告があった。仙台からは6人が参加し、他に山形、宮古からの参加もあった。
 続いて、伊方原発の再稼働が進められている押し迫った状況のもと、11月1日に松山市で開かれる「伊方原発の再稼働を許さないための全国集会―福島をくり返さない―」へ持参する応援色紙への激励文の記載のお願いがあった。
 また、3・11大震災と阪神大震災を通じて「共生社会」を考えることを目的として開催される「大震災と在日コリアン」講演会(11月21日13:20~16:40、TKPガーデンシティ仙台勾当台3F)の案内があった。この講演会は、日韓国交正常化50周年を記念した事業の一つである。

 その後のフリートークでは、参議院での戦争法案可決成立後の状況や、伊方原発再稼働容認の動きと地方経済の問題、あるいは、脱原発と戦争法案反対の両方を同じデモで訴えることのアピール力の問題点などが話された。

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勾当台公園から勾当台通りを越えて。(2015/10/25 15:34、36、40、42)

 公園の紅葉も青空も文句なしだが、今日は急激に冷え込んで強い風も吹きまくっている。私もそうだが、たいていの人はもう冬支度である。「体がまだ寒さに慣れていない」だとか「服が重い」などと言い交わしながら、デモ出発の準備である。

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定禅寺通りを渡る。(2015/10/25 15:47)

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今日のコーラー。 (2015/10/25 15:42、48、57)

 金曜夕方のデモは、冬には完全に夜デモになる。夜では参加しにくい人たちがいるというので始まった月1の日曜昼デモだが、主催者の配慮にもかかわらず、必ずしも参加者が多くなったということはなさそうだ。今日は冷え込んだという悪条件も手伝って、参加者は40人にとどまった。
 たしかに、仙台では今のうちに遊んでおかないと、来春まで楽しみはお預けという人も多いには違いない(遊んでいるばかりではないだろうが)。

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1番町を行く。 (2015/10/25 15:48、48、49、56)

 日曜日の一番町は人出で賑わっているが、いつもその人出が写真に写らない。デモが通るさい、みんなが脇にさっとよけてくれるからである。
 デモの先頭のすぐ後ろから見るとよくそれが分かる。ずっと向こうには大勢の人がいるが、デモとの間に誰もいない空間ができあがっているのだ。

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青葉通り。 (2015/10/25 16:02、06、09)

 青葉通りに出ると陽光を背に受けて歩くのだが、太陽は南に寄ってしまって光は青葉通りに斜めに入射する。「逆光に輝くデモ姿」などと勝手に想像していたのだが(腕もないのに)、中途半端に逆光になっている。
 定禅寺通りも青葉通りもケヤキの並木だが、紅葉はまだぼんやりとしか発色していない。そんな印象だったが、なかにはだいぶ進んでいるのもある。しかし、紅葉したケヤキはあっという間に落葉してしまう。来月の昼デモの頃には仙台市街のおおかたの木々は紅葉まっ盛りかもしれないが、ケヤキはどうだろうか。
 昨年の11月30日の昼デモでは美しいモミジの紅葉を楽しんだのであるが……

 

        

読書や絵画鑑賞のブログ
かわたれどきの頁繰り(小野寺秀也)






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Last updated  2015.10.27 12:21:05
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