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山行・水行・書筺 (小野寺秀也)

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小野寺秀也

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2016.04.15
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テーマ:街歩き(613)
カテゴリ:街歩き

 熊本の大地震の震度7という報道に驚いてまんじりともせず夜を過ごした。東日本大震災のとき、仙台のわが家の近辺ですら震度6だったので、どれほどの被害が出るのか想像できない震度で、テレビにしがみつくしかなかったのだ。
 東日本大震災は現地で震度6を体験したのだが、神戸淡路大震災の時のように離れた土地で起きる震災では、被害が甚大なほど通信網もずたずたになってニュースがまともに伝わらない。
 神戸淡路大震災の時に比べれば、熊本からは被害の報道がそれなりに流れているように見えたが、把握できているのはわずかで、まだまだ被害が拡大するという怖れは払しょくできないのだった。
 「川内原発には異常がない」という報道もあったが、こちらはまるっきり信用できない。たしか、福島第一原発事故の時も地震直後にはどの原発にも異常はないという報道があったような記憶がある。

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元鍛冶丁公園。(2016/4/15 18:15、16、29)

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スピーチ。(2016/4/15 18:18、23)

 集会の主催者挨拶も、熊本の大地震と川内原発の話題であった。九州電力が調べて、NHKが「川内原発に異常がない」という報道したが、そんなものががなぜ信じられるのか。原発に関しては、これまで電力会社も政府も隠蔽と虚偽を繰り返してきたし、NHKはそれをあたかも事実かのように報道を垂れ流してきたのだ。私たちの経験は、「川内原発に異常がない」という報道を鵜呑みにするなと教えている。ただちに1、2号機の稼働を止めて安全を確認すべき事態にもかかわらず、九州電力は原発を止めないという。結局は、私たちの安全は私たち自身で守るしかないということで、私たちの手で全国の原発を止めましょうという挨拶だった。
 異常がないから原発の運転を続けるというのは、安全という観点からはまったく認めがたい考えである。そこそこの地震があれば、新幹線は「安全を確認するまで」運転を中止するのである。運転を続けて異常があったら止めるというのではないのだ。強風が吹いていれば航空機は発着を取りやめる。飛んでみて異常があったら飛行取りやめでは遅いのである。安全性の観点から言えば、異常が見つかってからでは遅いのである。明らかに原発を運転する電力会社の安全意識は「世界最低水準」である。

 大阪から来られた人がスピーチをされた。大阪でも毎週金曜日に関西電力前で抗議行動に参加されているという。福島事故の被害を受けた東北の人たちと心を一つにして原発廃炉に向けて頑張りたいと話された。
 次に、原発廃炉のためにも次の参議院選挙はとても重要だということから、宮城県の野党統一候補となる民主党の桜井充参議院議員をはじめ野党各党からの参加者を迎え「太白キックオフ集会」を開催するという告知があった。4月20日17:30~18:30にJR長町駅西口広場での開催である。

 最後に、青森市で開催された「4・9反核燃の日」全国市民集会とそれに引き続いて持たれた「東北デモ連絡交流会」の参加報告があった。青い森公園の集会には1100人もの参加者があり、青森、八戸、山形、宮城、盛岡の14人が参加さした交流会では各地での運動の情報交換がなされたという。なかでも、青森と盛岡では今年の元旦(金曜日だった)から金曜行動を行うことでかえって参加者の意気は上がったということだった。

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元鍛冶丁公園→国分町→一番町。(2016/4/15 18:33~35)

 集会が終わり、40人のデモは一番町に向かった。元鍛冶丁公園から一番町まではほんのわずかな距離だが、飲食店街(歓楽街?)の国分町や稲荷小路を横切っていくのである。
 飲み屋街の灯はとても明るいのだが、かといって人々を明るく照らすわけではない。企まずしてそうなるのだろうが、店々は明るく、通行人には暗く、そんな感じである。だから、デモ人の顔をしっかりと写すのは難しい。

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一番町に出る。(2016/4/15 18:37、39、40)

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一番町広瀬通り角の賑わい。(2016/4/15 18:42)

 一番町に出て南に歩くと広瀬通りの角に出る。いつのころからか、一番町広瀬通り角は若い人たちの待ち合わせ場所になっている。ここで待ち合わせて、国分町や稲荷小路に繰り出すのである(たぶん)。メニューを抱えた客引きもたくさんいる。
 今日も大勢の人が広瀬通り角に集まっている。デモの列は、ここぞとばかり「ええじゃないか」コールを始める。コールに合わせて踊るデモ人も数人いて、こういう場所を通るからデモは本当の意味でデモになるのだ。

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一番町。(2016/4/15 18:47、48)

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一番町から青葉通りへ。 (2016/4/15 18:50、52)

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青葉通りを行く。 (2016/4/15 18:55~58)

 デモを終えて家に帰り、夕食もそこそこにテレビとネットで熊本の震災のニュースを追う。日が変わったらさらに大きい地震が起きたという。次々と地震が起きて、被害が拡大しているというニュースだ。
 最初の地震は布田川・日奈久断層帯で起きた地震だが、その後の地震は阿蘇、大分へと震源が移動している。中央構造線に沿った断層帯で次々地震が発生しているということで、気象庁の青木元地震津波監視課長は「広域的に続けて起きるようなことは観測史上、例がない事象」(毎日新聞)である可能性を示唆した。
 また、地震予知連絡会会長の平原和朗・京都大教授も「今後、何が起こるかは正直わからない。仮に中央構造線断層帯がどこかで動けば、長期的には南海トラフ巨大地震に影響を与える可能性があるかもしれない」(朝日新聞)と話し、同じ記事には、東北大の遠田晋次教授が地震活動が南へ拡大する可能性も指摘している。
 震源地が東に移動すれば、中央構造線上にある伊方原発が心配になる。さらに、南海トラフ巨大地震ということになれば静岡の浜岡原発が確実に危なくなる。遠田教授は日奈久断層帯の南端(川内原発に近い)での地震発生を心配するが、日奈久断層帯以外でも次々と地震が発生していることを考えれば、さらにその南の川内原発間近の断層帯での地震発生の可能性も否定できないはずだ。

 九州電力は震度5程度の地震で川内原発は自動停止するから安全だと主張していた。最初の地震はともかく、後続の地震では川内原発付近も震度5に達したはずだが自動停止はしていない。これは、安全装置が作動しない「異常」ではなかったのか。
 この点に関しては九州電力には前科があるという(「小坂正則の個人ブログ」記事より)。19997年3月に川内市は震度6の地震に見舞われ、市内の揺れは444ガルだったのに川内原発では64ガルの揺れしか検出せず、そのまま原発の運転を続けたのだという。今回もまた地震計がまとも作動していなかったという疑いは晴れないのである。

 なぜ、ここまで安全性に配慮することなく原発の稼働に妄執するのだろうか。いったん原発を止めたら再稼働が不可能になると恐れているのだろうか。仮に私が原発推進の電力会社の人間だとしたら、「即刻原発を止めて安全確認をしました。私たちは原発の安全運転に最大の配慮をしています」と大いにアピールする方が長期的には得策だと思うのだが……。
 それとも、自公政権や電力会社は原発が動いている限り自分たちの利益は確保できる、原発なしには自分たちは安寧でいられないとでも妄信しているのであろうか。原発停止と存在不安が直結しているのか。ここまでの執着を見ていると、単なる経済的利益を守るレベルを超えているのではないかと思えてくる。どこかカルト的な信仰心に似たような心性に落ちこんでいるのではなかろうか。政治・経済的イッシューではなくて、精神病理学的な領域でしか解決できない問題ではないかとさえ思えてくる。

 

 

 

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かわたれどきの頁繰り(小野寺秀也)






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Last updated  2017.04.08 20:50:58
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