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2003年10月01日
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長崎の男児誘拐殺人で補導された中学一年生に対して、犯行の背景の一つに、彼が「アスペルガー症候群」であったことが指摘された。
この報道によって、「アスペルガー症候群」という障害名を初めて知った人も多いのではないだろうか。
「アスペルガー症候群」については、インターネットで検索したら沢山情報がみつかるはずである。
私がこの障害名を知ってから、まだ5年くらいである。
それまでは、「自閉症」あるいは「情緒障害」と言われる子の中に包括されていたと思う。
情緒障害児(または自閉症)の中には、学校での勉強は問題がないどころか、抜群の記憶力で他の人たちを圧倒する人もいるし、芸術分野で才能を発揮する人もいるが、対人関係やコミュニケーション能力には欠けているのが特徴だ。
とても狭い分野で能力が高くても、学校ではなかなかついていけないことが多いので、大抵の場合は「情緒障害児学級」などに在籍することになるのだが、中には「ちょっと変わった子」「扱いにくい子」ということで、普通学級に通学する子も多い。
このようなタイプの子の中に、「アスペルガー症候群」が多いのではないかと思う。

私がこの障害について知ったきっかけは、慶應通信の学友組織である「慶友会」の講師派遣学習会であった。
その時の参考図書に「自閉症だったわたしへ」(ドナ・ウィリアムズ著、新潮社)があり、自閉症という障害をもつドナ自身の言葉で、その障害ついて書かれていた。
それまで、何人もの自閉症児と関わった経験があったが、それまでどうしても理解できなかった行動について、「ああ、そうだったのか」と目からウロコのような気がしながら読んだものである。
自閉症と言われる人たちが書いたものを初めて読んだので、「自閉症にもこのような言語能力のある人がいるのだ」と再認識したのである。
その後、気になって色々調べているうちに「アスペルガー症候群」を知り、時を同じくするように、やはり慶友会の学習会(講師:木島伸彦助教授)で、「クロニンジャー理論」を知った。
この時に紹介された本は、『変光星』(森口奈緒美著、飛鳥新社)であった。
(クロニンジャー理論については、今日は触れない)

多分、ドナも森口さんも「高機能広汎性発達障害」(アスペルガー症候群も、高機能自閉症もこれに含まれる)であり、今回の事件を起こした少年もまた、その障害を持って生まれたのであろう。
残念ながら、福祉関係の仕事をしていた私でも、この障害についての認識は低いものだったし、教育関係者においてはそれ以上に低い認識しかないはずである。
ましてや、普通の親がこの障害について知っているはずがない。
きつと、幼い頃からとても育てにくい子どもだっただろう。何とかしなければと焦る母親は、不安や心配や苛立ちのストレスを抱えながら育てるしかない。それでも子どもは親の思う通りには育たず、周囲からは「親のしつけがなってない」とか、「親が甘やかすから」などという、見当はずれの冷たい視線や指導にさらされることになる。
親も大変だけれど、子ども自身はさらに辛いことの連続のはずである。
自分を理解し守ってくれるはずの母親が、その戸惑いや苦しさを全く理解してくれないのだから。
ストレスにさらされ続け、自分を理解してくれる人のない孤独感の中で、失敗を繰り返しそれを責められる挫折感の繰り返しを続けたら、人はどのようになっていくのか。

とにかく、このような障害についての理解と、その人たちへの対応の仕方や育て方について、もっともっと多くの人が知らなくては、第二第三の少年が育つこともありうる。
某大臣が「親は市中引き回しで打ち首」と言って論議をかもしたけれど、あのような発想しかできないのも、共感性の欠如という一種の障害ではないかと思ってしまう。
どうもアスペルガー的傾向は、現代ではかなり多くの人達が抱えているのではないか。

私は、重大な罪を犯したことに対しては、それなりの償いは必要だと思っている。それは、障害があろうがなかろうが、人間社会の掟でなくてはならない。
だから、障害の有無や少年であるからといって、無罪にするのは反対である。
しかし、だからといって「人を殺したら死刑」にも反対なのだ。
宅間守のことば「私を塩漬けにしても、無差別殺人は防止できぬ」は、一面の真理だろう。
人を殺すことに強いためらいを感じる人間を、どのように育てるかを考えたいものだ。






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最終更新日  2011年06月05日 10時13分00秒
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