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2003年12月18日
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今日は、所属する団体のボランティア活動として、市内の特別養護老人ホームに行く。

この施設では、かつて私の祖母も何年か過ごしたことがある。
その頃は頻繁に通っていたのだが、祖母が病院に入院しやがて亡くなってからは、年に1~2回のボランティア活動で訪問するだけになった。
実はここには、95歳になる私の叔母がお世話になっている。
数年前から「寝たきり状態」で、生活すべてが「全介助」である。
元気な頃は、とても頭の良いしっかり者で、私達にも結構厳しくて、少し煙たい叔母だった。

作業の合間を縫って、何度か叔母の部屋に行き声をかけてみたが、今回は全く目を開けてはくれなかった。
前回訪問した時には、言葉はなかったけれど私の顔を見て私だとわかったらしく、表情が歪み涙を流した。
元気な頃は涙など想像もできなかった叔母だったが、この施設に入所してからは、顔を見ると泣かれるのでそれが切なかったものだ。

しかし今回は、いくら耳元で「○○だよ。」と声をかけても、熟睡しているようにも思えないのだが、目を開けてくれない。
職員に聞くと、最近はほとんどの時間をうつらうつらしているらしい。

二度目に居室に行った時は、介護士さんが食後の「水分補給」に苦労していたのだが、叔母は抵抗するかのように水を飲もうとしない。
吸い飲みの攻防を見ていた私は切なくなり、せめて声をかけようと、
「おばさーん、水飲まないと心配なんだよ。イヤだろうけれど頑張ってね。もう少しでいいから、飲んでくださーい」
などと、頬をさすりながら耳元で声をかけた。
すると、叔母は少しではあるが「ゴックン」と水を飲んでくれた。
私は、叔母に私の声が届いていると感じて嬉しくなり、
「わー、すごい、ありがとう。
 もう少し飲んでくれると嬉しいんだけど、頑張って!」
などと、また一所懸命声をかけた。
それを何度も繰り返して、やっと吸い飲みに半分くらいの水を飲んでくれた。
それでも叔母は、目を開けることはなく、
介護士さんの「もうこれくらいでいいかなー」と言う声に安心したのか、口元の緊張を抜いた。

祖母の時もそうであったけれど、病院や施設はその人の命を守ることが至上命令でもあり、
本人の気持ちには無関係に、食事や水分を過不足なく半強制的に与えてくれる。
そのことの重要性を充分理解しつつも、私はいつも複雑な思いに駆られてしまう。
美味しくもない「とろみのついた水」を流し込まれたら、私だって拒否するに違いない。
多分「このまま枯れさせてくれー」という気分だろうと思う。
しかし、人は死ぬまでは生きなくてはならないのだ。

祖母を見詰めていた時も思ったのだが、今日、叔母を見ていてまた思った。
人間は生きること自体が一番の仕事なのだな・・と。
生きているだけで、人は何かを周囲に伝えられる存在なのだ。
だから、生きていて喜んだり楽しみを見出すことができれは、それは本当に幸せなことだ。
さらに、自分が何かをすることでも少しでも誰かが喜んでくれるとしたら、それ以上の贅沢があろうかと思う。

こんなことをしみじみ思えるのも、今日、叔母と会ってきたお陰だ。
叔母さん、本当にご苦労だけど、命の炎が尽きるまで、もう少し頑張ってくださいね。





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最終更新日  2011年06月05日 09時55分24秒
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