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2004年06月25日
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カテゴリ:ボランティア
月に一度の、不登校やひきこもりなどで悩んでいる親達を中心とした「語らいの場」を開いている。
私はその集まりの世話係というところであろうか。
一言で不登校といっても百人百様であるが、共通しているのは、
「学校に行かなくなった子供」や「ひきこもり傾向」になった子どもを見ている親は、とても辛い思いをするということだ。
子どもに何か困ったことが起きた場合、大抵「親は何をしている」という目で見られる。
「学校に行かなくなった」にも関わらず、
教師からも「ご家庭での甘やかしが・・」なんて目で見られたり、
「家庭から出られないのだから家庭の問題」なんて言われたりする。
こうなると、親は親で「学校で何かあったのでは?」と詮索したり、子どもを問い詰めたりすることも多い。
そして学校からも親からも問い詰められる子どもは、ますます縮こまってしまうというパターンも稀ではない。

母親も百人百様だから、昨今のニュースで散見するような無責任な親も、鬼婆のような親もたまにはいるかもしれないが、
私は6年間毎月、不登校や引きこもりの子に悩むお母さん達の話を聞いてきたけれど、
そんなひどい母親に出会ったことはない。
みんな子どもを愛し、子どものことで悩み、
自分の何がいけなかったのかと自責感に苦しみ、
自分の頭で考えうることをなりふり構わずやってみて、
あらゆる相談機関をかけまわり、やがて精神的に疲れ果て、
「子どもの現状には何の役にも立たないような、母親達の話し合いの会」に、藁をもすがるようにやってくる。

このような会に参加したからといって、劇薬のように子どもが変わるはずはない。
ただ、同じような悩みや苦しみを共有する人に出会い、
多くを語らずとも「その気持ち、わかるよ」と受け止められ、
「苦しいのは自分だけではない」と思った時、
母親の顔が別人のように変わることは稀ではない。

今日も、新しい人が一人やってきたのだが、
最初の緊張した顔と震えるような声が、数時間後には笑顔と笑い声に変わっていた。
自分のことはなかなかわからないものだけれど、
人のことになるとよく見えることは多い。
良かれと思ってやったことが、実は子どもへのプレッシャーになっていたり、
折角の子どもからのサインを、「甘やかしてはいけない」と我慢したために子どもの反抗へのきっかけになったり、
本当に親稼業というものは大変である。
誰もが手探りで必死なのだ。
それが多少ピントはずれになったとしても、誰が責められよう。

最近の私は、親の話し合いの場にいるよりも、
子ども達のボランティア活動に付き合っていることのほうが多い。
カンボジアの子供たちに絵本を送る活動なのだが、
日本で出版された絵本に現地の訳文シールを貼る作業で、
小学生でも出来る。
何も話さずに黙って作業をしても良いし、
作業を中断しておしゃべりになってももちろん良い。

今日の参加者は四人だったので、この絵本が現地でどのように活用されるのかというビデオを見た。
一冊の絵本がボロボロになるほど読まれている様子や、
学校でしか本を手にすることが出来ない子ども達が、
飢えたように絵本に群がる様子。
そして、先生の絵本の読み聞かせを、食い入るように見詰める子ども達の目の輝き。
また、幼くても働き手となり、学校に行きたくても行けない子供たちが多いことなどなど・・。

ビデオを見る前に、
「カンボジアでは、子どもの人身売買が問題になっているんだって」と先日見たテレビの話をすると、
中学生の女の子が「えっ? 子どもって、何か役立つんですか?」と驚いたように聞いた。
普段は無口で、自分からはあまり話さない子が、とっさに声に出してくれたことに私は嬉しかった。
だから、私の知ってる範囲での説明をしたのだが、真剣に聞いていてくれた。
彼女は、そのビデオも、身じろぎもせずに見ていた。
終わったあとも、何も語らず黙っていた。
帰る時に、「疲れたかい?」と聞くと、戸惑うような笑顔を見せながら「うん」と小さく頷いた。
この数時間、彼女の心は、きっと現実の自分の悩みのことではないことで動いていたはずだ。

いつか子供たちにわかって欲しいことがある。
人は、自分以外のことに思いを寄せ、心配したり哀しんだり喜んだりできることが幸せなんだよと。
少なくても私は、誰かのために心を使っていることが幸せですから。
つまりはそれが、自分のために生きるということです。







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最終更新日  2004年06月26日 10時44分33秒
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