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映画「愛を読む人」


2004年09月11日
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あのアメリカの同時多発テロ事件から三年目のこの日、以前から見たかった「華氏911」を見た。
近くのシネコンに行ったのだが、意外なほど客席はすいていた。
各地で上映が始まってからしばらくたつので、もう見たい人は見てしまったということか・・。

児童福祉に関係する仕事をしている友人と二人で行ったので、上映を待つ間は、昨今の児童虐待をめぐる動向や、虐待の連鎖の話など、彼女が研修などで知ったことを聞きながら、ヒソヒソ話をしていた。
非行や事件を起こす青少年の多くが「虐待」を受けているという。
私は、虐待体験を持っていても虐待の連鎖を断ち切り、キチンと社会性をもって生きている「サバイバー」になる要因を知りたかった。
それを聞くと、「サバイバーのほとんどは、たとえどんなに虐待を受けていても、長年にわたってその人を励ましたり見守ったりしている人がいる」ということに、私はとても納得した。
そして、そのようなサバイバーは、同じような被害を受けている青少年などの支援者になっていることが多いという。

そのような話をしたところで、映画が始まった。

この映画を見るまでに、色々な人の日記などで 「華氏911」に対する私なりの予測はついていた。
だから、内容についてはことさら驚くことではなかったけれど、このようにバーンと見せられると、「ウーム」となってしまう。
アメリカの自由と民主主義とは、このような階層構造による差別が背景にあるのだということ。
資本主義社会とは、必ずと言って良いほど、このような側面があるのだろう。
そして、もがいても努力しても上の階層へと行けない者は、今生きてゆくために、自分なりの意味づけや動機付けへの正当な理由が必要で、支配するもの、権力のあるものは、その意識を巧妙に利用しているのだ。

マイケル・ムーアは、あの映画で「反ブッシュ」の姿勢を鮮明にして、彼の正体を暴いているように思う。
この映画は、ドキュメンタリーという手法で、観客に判断を任せるというよりも、一つの考え方を主張しているように私は感じた。
そのことを、ドキュメンタリー映画としては行き過ぎ、あるいは偏りすぎと感じる人もいるだろう。
しかし、私はこの映画を作ってくれたマイケル・ムーアにとても感謝する。
なぜなら、私達が知らない(知らされない)事実を、はっきりと示してくれたからだ。
彼の映画が偏っている(小泉首相もそう言っていた)とするなら、私達が日常提供されている情報も、相当偏っていて、かつ操作されているようだ。
私達は、得た情報によってしか考えたり判断することはできないのだから。

映画が終わった後、友人も私も、重い気持ちでしばし無言が続いた。
これはアメリカのことではあるが、つまりは日本のことでもある。
私の気持ちがドーンと重くなったのは、まずそのことによる。
米軍に入隊する青年達の事情と、自衛隊に入隊する若者達の事情は無関係ではな。
不安を押し殺してイラクに家族を見守った家族の気持ちも、同じようなものだろう。
幸いにして、まだ日本は「憲法九条」があり、戦闘行為に自ら突入することに歯止めはかけられている。
しかし、憲法違反を犯してまで戦闘行為が続く地域に自衛隊を派遣しなくてはならないのは、
アメリカがイラクを(理由を無理にでも見つけて)攻撃しなくてはならなかった事情と、地下ではしっかりと繋がっているだろう。
それがわかっていても(というより強く意識しているからこそ)、あえて知らないフリをして、「人道支援、国際協調」などという仮面をかぶり続けなくてはならない。
小泉首相がこの映画を見たくないのは、「偏っている」からではなくて、隠されている(隠している)ことを見せ付けられ直視するのが怖い(不快)だからだろう。
まあ、あの映画を堂々と見て、能面のような表情で「あれは監督がそのように描いたものですから。映像作家って、大したものですね」なんてツラッと言うより、まだ少しは人間的な良心が残っているのかも・・(と思いたいが)。

【追記】
あの映画を見て、もう一つ思ったことを書いておく。
アメリカの大統領がブッシュ以外の人になったら、世界はもっと平和になるのだろうか。
もう少し上手に、もう少し賢く、批判をかわしたりすることは出来るだろう。
しかし、社会構造や人間の価値観そのものを変えようとしない限り、多分方向性はさほど変わらないのではないか。
それは、いくら権力を持ったとしても、大統領にはできないことだ。
それができるのは、誰か。
私はやはり、一人一人の人たちの心の底からの願いや祈りだろうと思う。
その「希望や祈り」に裏打ちされた、一人一人の行動が結びついてこそ、変化へのパワーになるのだと思う。
それは、「人間」という生物が本質的に求めることでなくては、人間の作る社会の変化をもたらす力にはならない。
動物にはなくて人間にだけあるもの。
それをもっともっと大切にしなくてはならないと思っている。(9月13日/記)






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最終更新日  2004年09月12日 08時46分17秒
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