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カテゴリ:旅行、おでかけ
朝から小雨交じりの天候だったけれど、今が紅葉の盛りということで、夫に誘われてニセコ方面へ。
支笏湖の美笛峠を越え、留寿都から真狩を通りニセコへのルートである。 先月の「風台風」の爪あとが、道路脇にも次々と見られる。 大風で木が痛めつけられたので、今年の紅葉はあまり美しくないという話をきいていたが、北海道の木々は予想以上にたくましかった。 小雨交じりの天候だったせいか、黄色に色づき始めた木々が「灯火」のように森林を明るくしている。 まだ中心部に緑が残り、その縁取りをするように黄色く色づいているので、色がとても鮮やかなのだ。 その間に、花が咲いたように真紅の紅葉が輝いている。 そして、ところどころには針葉樹の深緑色がきりりと景色を引き締める。 この針葉樹があるから、北海道の紅葉は美しいのだと思う。 ニセコから岩内に抜けるニセコパノラマラインを上っていくと、次第に雲海の中に入り込みあたりは全く見えなくなった。 そのあたりは「ダケカンバ」の樹林地帯でもあり、紅葉とダケカンバの白骨のようにもみえる白い木肌が、この世のものではないような風景を見せてくれるのだけれど、とにかく天候には勝てない。 五色沼温泉のほうにも行ってみたが、状況はほぼ同じで、車から降りることもなくUターン。 それでも、視界が開けるあたりの紅葉は、本当にきれいだった。 もう一つのお目当ては、ニセコの駅前に出来たという温泉に入ること。 ニセコ駅前の「綺羅乃湯」はすぐわかり、その駐車場に車を止めると同時に、何と「ボーッ!」という汽笛の音が! えっ?と振り向くと、ニセコ駅にSL列車が入ってきた。 そういえば、期間限定でSLが走るとどこかで見たような気が・・。 それが、これほどグッド・タイミングでやってくるとは、何と言う幸運であろう。 急いで駅のほうに走り、なつかしいSLの写真を撮った。 私が中学生の頃までは、SLが主流であった。 通学路は線路沿いにあったこともあり、特に冬季間は線路を道路代わりに歩いたりもした。 (今と違って、通学する道は除雪されているわけでもなく、吹雪いたらすぐに道の痕跡も見えなくなる。 列車が来たら避ければいいだけのことなので、大人も「線路を歩くな」なんて注意もしない時代だった。 久しぶりに汽笛の音を聞き、煙の匂いを嗅いで、幼い頃に戻った気分になった。 温泉は、洋風と和風の浴室が日替わりで男女交替になるらしい。 本日は、女性は「和風」だったようだが、とても落ち着いた雰囲気で良かった。 さほど混んでもいなかったので、ゆっくりと露天風呂やサウナまでも楽しんでしまった。 ところで、ニセコの商店街がとてもシャレた町並みに変化していたのにはビックリ。 ニセコ駅は、昔からヨーロッパ風のシャレた建物だったけれど、この町全体がそのような感じになっている。 でも、これにも随分お金がかかっているのだろうなあ。 改築に際しては、きっと色々な助成金などもあるのだろうけれど、それぞれの家では借金もかかえているのじゃないだろうか。 今回のドライブの道中も、あちこちで道路工事がされている。 もちろん、補修などは当然必要なのだけれど、曲がりくねった道路を直線にするとか、多少の曲線を直線にするらしいとか、あまり意味がないように予想される「工事をするための工事」のように思えるものも多かった。 北海道で交通事故が多いのは、スピードの出る直線道路が多いせいもある。 グネグネした道路では、以外に事故は起きないものなのだ。 それに、あまりスイスイ走れる幅広い道路は、周囲の景色を味わう風情もなくしてしまうのに。 もう少し晴れていたならと、ちょっぴり残念。 でも、ニセコの紅葉は、今が一番美しいのではないだろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年10月12日 11時12分34秒
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