2455069 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

マイペース70代

マイペース70代

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

フリーページ

慶應通信のページ


思い出・・一期一会


一期一会


思いがけない再会


痴呆について(祖母を思い出しながら)


K君へ・・人はみんな同じではないよ


手を出さないで、見ててね


北の国から・・私の吹雪体験


Yちゃん


長倉洋海さんとアフガニスタン


生き急いだNさんへ


卒業仲間


沖縄の戦跡巡拝


旧友とのおしゃべり


学生無年金障害者訴訟判決/Yさんのこと


他生の縁


法事にて /「義兄」のこと


Mとの思い出


縁は異なもの


映画「ハッピー」とTさんのこと


同じ父なのに・・


かつてのヤンキーボランティア


阪神淡路大震災こと


叔母の「死」に思う


悪夢の思い出


進化する父


早世した友の思い出


障害を持つ子の親の思い


Nちゃん(中学のクラスメート)との再会


出会いの不思議


N先生の思い出


「あの子の笑った顔を見たいんです」


「シュウ君」


数学の思い出


思うことイロイロ


青春や若さって、そんなにいいもの?


NHK「フリーター漂流」を見て


団塊シッポのつぶやき


結婚って何だ?


若者のボランティア活動について思う


笑わなくたっていいんだよ


不倫って、「ひめごと」だと思っていたのだけど・・


普通って、何だろう?


やりたいことは、とにかく手をつけよう


成人式と着物


子どもに不正をそそのかし、見逃す大人たち


「『迷惑をかけない人』を望む母親が増加」に思う


人の心にも「地雷」がある


教師の体罰ニュースで思い出したこと・・


里親について


体罰事件で思い出したこと


「いじめ」は殺人になる


若い頃の苦労は買ってでもせよ。その前に、「子供の失敗は買ってでもさせよ」


読書、映画、観劇など


映画「裸足の1500マイル」


本 「カンボジア 運命の門」


レンタル映画「パウダー」


レンタル映画「タイタンズを忘れない」


本 「大地」パール・バック


本「揺れる子どもの心と発達」高垣忠一郎著


「奪還 」 蓮池透著


「逆さメガネ」養老孟司著、PHP新書


「死ぬにはいい日」


「"It"と呼ばれた子」


「あの世 この世」


「二人目の母親になっている日本の男たち」


パティニョールおじさん (レンタルビデオ)


映画「オリバー・ツイスト」


映画「スタンドアップ」


蟻の兵隊


映画「ハンナ・アーレント」


「引きこもり狩り」 芹沢俊介◎編


印象に残った絵本色々


映画「誰も知らない」


映画「白いカラス」


映画「父親たちの星条旗」「硫黄島からの手紙」クリント・イーストウッド監督


映画「愛を読む人」


2005年10月12日
XML
カテゴリ:旅行、おでかけ
8:22分の列車で釧路に向うため、8時10分頃に根室駅へ。
そういえば、根室土産は何も買っていなかったなと、
駅の売店で何かないかと物色していたら、
背中を「おはよう!」と叩かれた。
Nさんが見送りに来てくれたのだ。
朝早いから見送りはしないでと昨夜別れたのに、
彼女は手土産持参で来てくれたのだ。
ということで、買おうと思っていた根室土産は陳列棚に戻す。

昨夜は、花咲ガニとおしゃべりに夢中になって、
せっかくカメラを持っていったのに、彼女の写真の一枚も撮っていなかった。
大慌てで、駅前で彼女の写真を撮り、
列車をバックにして、駅員さんに二人並んだ写真を撮ってもらった。
座席に荷物を置いてから、
列車の窓を開けて発車まで声をかけあう。
札幌近郊を走っている電車なら、このようなことはできないし、
なにより「入場券なし」で、見送りの人がホームになんて入ることができない。
駅員さんが何の抵抗もなく「いいですよ」と言ってくださったことが、
とても嬉しかった。
このような臨機応変とふれあいが当たり前の社会が、
ここには残っているのだと思った。
きっと、日本全国のローカルな地域では、
まだまだこのような風土が残っているのだろう。
だからまだ、日本は大丈夫ではないのかと思ったりした。

釧路に着いたのは十時半。
まずは駅前の和商市場へ。
噂の「勝手丼」は、あちこちのお店で競い合っているような感じ。
時間的におなかもすいていないので、
電車に乗る前にまた来ようかなと思いつつ、
市場内をぐるっと回ってから外に出る。

今回、行ってみたいなと思っていたのは、
石川啄木ゆかり港文館である。
テクテクと幣舞橋を渡り、大きな釧路市商工会議所の建物の脇を右に向う。
雲ひとつない快晴で、幣舞橋からの風景もとても美しかった。

港文館は想像していたよりもこぢんまりとした建物で、
一階はカウンターもあるレトロで小さな喫茶店の雰囲気。
二階が石川啄木に関する資料などが展示されている。
一階の喫茶室では、地元の中高年の男性たちが4~5名おしゃべりをしていた。
ざーっと二階を見学してから、せっかくここに来たのだからと、
カウンター席でコーヒーを注文する。
やけに座席が高くて、足の短い私は足がぶらぶらしてしまう。
脇にあった石川啄木関係のスクラップ(主に新聞記事など)を読みながら、
港文館のマドンナであろう女性と
お客である男性たちとのやりとりを聞くともなしに聞いていた。
きっとここに集まってくる男性たちは、
彼女と会話するのが楽しみなのだろうな・・と思った。
ホンワリと柔らかく暖かい雰囲気の女性で、
同性の私からみても好感がもてる人だった。

スクラップを見ていて、つくづく思った。
石川啄木はたった76日間しか釧路にいなかったのに、
今はこれほど釧路の人たちに大切にされて、幸せなヤツだ・・と。
生前の啄木は、はた迷惑な傲慢な青年だったであろうが、
あの可愛らしい顔立ちもあり、
わがままだけどメンコイと憎まれなかったのかもしれない。
それに、彼の短歌は、やっぱり人の心をひきつける。

私自身、小学生の高学年の頃に啄木に出会い、
中学生から高校生の頃までは大ファンだった。
「一握の砂」や「悲しき玩具」の主な短歌は、
ほとんど暗記していたくらいだ。
しかしそれだけに、彼の実像を知った時にはショックだった。
魅力的な人かもしれないが、
こんな人と結婚した節子さんが本当に気の毒だと思ったものだ。
そして今は、人が生きて果たす役割というものは、
自分自身ではわからないものなのだとつくづく思っている。
彼は彼なりに、多分精一杯「石川啄木」を生きたのだろう。
だからこそ、人を感動させる歌が詠めたのだろうし、
死んでからはその足跡すら、多くの人の役に立っている。

スクラップによると、釧路では「石川啄木講座」のようなものが、
大変長期間にわたって開催されたようだ。
今、ネットで探したら「啄木くしろ76日物語」というのがあった。
この解説をしている北畠立朴氏が講師だったような気がする。
近くに住んでいたら、私も受講してみたがったな。

少しばかり隣に座った男性や喫茶部の女性とおしゃべりしたあと、
釧路川をはさんで向かい側にある釧路フィッシャーマンズワーフMOOへ。
ここで釧路土産なんぞを少し買い、
適当な店があったら昼食でもと思いつつ、ブラブラする。
すると、何だか美味しそうなにおいが漂ってきた。
ふと見ると「さんまんま」というのぼりが立っている。
実演販売をしているらしいが、
どれがそれなのかよくわからなかったので、
「『さんまんま』って何ですか?」と聞くと、
「サンマまるごとで味つけご飯を包み、炭火で焼いたもの」という説明。
何だか美味しそうだなと値段を聞くと、400円という。
あ、これを買っていって電車の中で食べようと思って脇を見ると、カウンターがある。
幸いなことに一箇所だけ椅子が空いていたので、食べていくことにする。
注文してからメニューをあらためて見ると、
「わかめラーメン」とか「さんまぶっかけ丼」とか(正しい名称かどうか、少し怪しい)
みんな400円だった。
隣の男性の前に置かれたものは、
サンマの刺身のようなものがご飯に乗っているもので、
これで400円とは安い!!と思った。
さて、私の注文した「さんまんま」もとても美味しかった。
それで、夫へのお土産用として一本購入。

おなか一杯で満足したので、
和商市場の「勝手丼」は次の機会とすることにして、釧路駅へ。
指定席を取って「スーパーおおぞら8号」に乗り込み帰路につく。
ずっと「各駅停車」ばかり乗っていたので、
特急列車のスピードにあらためて驚く。
各駅停車ならば一つ一つの駅を確かめることができるが、
特急だとビューッと通り過ぎてしまうので、
私の動体視力では、駅名はもとより駅舎も確認することができない。
「あれ、今の駅だったような・・」という感じだ。
こうなると、乗車している間の楽しみは読書となる。

実は、長時間列車に乗っているのだからと、
単行本を二冊持っていっていたのだが、
各駅停車の旅の途中では、駅名や駅舎、そこに乗り降りする人、
車窓から見える地元の人たちの姿などに想像力が刺激され、
まったく本を開かなかったのだ。
(開いたのは時刻表とガイドブックだけ)
それを思うと、ローカル線の旅は本当に旅人になれるのだと思う。

私にとっては、多分初めての「旅を目的とした一人旅」であった。
今までは、何か用事があってとか、
夫や家族と一緒の旅ばかりであった。
宿も決めずに出発したのは、絶対に今回が初めて。
50代半ばでこれが初体験とは、遅すぎるかもしれない。
でも、私にとってはとても貴重な初体験だった。
足腰や頭がそこそこしっかりしていたら、
年をとってもこのような楽しみがある。

今度は、どこに行こうかな・・。 (10.17/記)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2005年10月17日 10時32分48秒
コメント(0) | コメントを書く
[旅行、おでかけ] カテゴリの最新記事


キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

みらい0614

みらい0614

カテゴリ

お気に入りブログ

第50回衆議院選挙の… New! 楽天星no1さん

「ぐりとぐら」は子… New! 七詩さん

賃貸住宅退去時の原… New! machiraku_hokkaidoさん

先週 投票場で え… New! ポンボさん

手のひら返し、一斉… New! 佐原さん

コメント新着

 みらい0614@ Re[1]:選挙には行きましょう(10/26) maki5417さんへ 大した考えでもないです…
 maki5417@ Re:選挙には行きましょう(10/26) 今回は対象の裁判官の裁判履歴や考え方を…
 maki5417@ Re:訃報 中川李枝子さん、西田敏行さん(10/18) 西田敏行さん むかしTBSの玄関でお見かけ…
 ポンボ@ Re:ニュースメモ(09/28) ただただ 私の誤記の訂正ですので、REは…

ニューストピックス


© Rakuten Group, Inc.
X