秋田の小学一年の米山豪憲君が殺害された事件は、
容疑者が殺害を認めたようだ。
この一週間くらいは、テレビはこの事件のことでもちきり。
容疑者の生い立ちから、彼女の亡くなった子どもへの対応など、
事細かに地域の人たちに取材して丁寧なレポートをしてくれている。
子どもに関する事件の時に時々あることだが、
インタビューに答えている人達の言葉を聞いて腹が立つことがある。
「そんなことまでわかっていて、ただ見ていただけ?!」と
テレビに向ってブツブツ言ってしまうこともある。
ネグレクト(育児放棄)も立派な虐待で、
それを察知した人には「通報の義務」があるのですよ。
これは、
「児童虐待の防止等に関する法律」に明記されている。
以前にテレビを見た時は、学校もそれに多少気付いて
指導していたように聞いたような気がする。
生活保護も受けていたと聞いたような気も・・。
福祉事務所も児童相談所も、ネグレクトの認識があったのだろうか。
そして、何か相談に乗ったり指導していたのだろうか。
ネグレクトや身体的虐待をしている人は、
たとえ探りを入れても正直に話したりはしないだろうから、
近所の人の見聞きした事実が大切になる。
その意味でも、関係機関に通報することは、
子どもを守るために大切なことだと思う。
たとえ隣人が通報したとしても、
関係機関は通報者については秘密にすることになっている。
とにもかくにも、「子どもを守るために大人がしなくてはならないこと」をすることが、
大人の義務なのだから。
もしも勘違いだったとしても、それはそれでいいではないか。
子どもの登下校の見守りも大切だけれど、
現実に辛い思いをしているような子どもや、
虐待の疑いのある親がいたなら、
迷いを振り切って勇気を出して、
市町村の福祉課や児童相談所に電話をしてほしい。