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カテゴリ:つぶやき、人間関係
人は誰でも、多少の嘘くらいはつきながら生きている。
「私は嘘を申しません」なんていう人は、 自分の嘘に無自覚な大嘘つきだと思ってもいいくらいだ。 私は極力嘘をつかないで生活したいと思ってはいるが、 無菌状態でいきるなら「無菌室」から一歩も出られないと同様、 それは現実には「願望」ではあっても無理なことだと思ってる。 ただ、許されない嘘は何なのかくらいはわかっていたいと思う。 というように、人間は自分や他人を守るために 多少の嘘はつきながら生きることを認めてはいるが、 私の言葉の半分以上は「本当のこと」である。 現実の中ではなかなか語ることのできない「本音」だって、 このようなブログを使って吐き出すこともある。 人間、嘘ばっかりついていては生きてゆけないことも事実だからである。 というように、大多数の人たちは「ごまかしと真実、嘘と本音」を巧みに使い分けながら、 お互いに許しあいながら生きているのだけれど、 悲しいかな「本当のことが言えなくなった」という人もいる。 嘘をつくというより、 どんな些細なことでも本当のことが言えないという病ではないかと。 これは悲しいというより、本人はもとより関わりのある人にとっても、 とても危ないことになる。 なぜこのような病に罹るのか。 その病原菌は何なのか。 はっきり言えることは、最初から嘘つきの赤ちゃんはいないということだ。 人間の言動のパターンは、もって生まれた気質は無関係ではないにせよ、 生まれ育つ過程で形成されてゆくものなのだ。 本当のことが言えなくなるということは、 本当のことを言って自分が不利益になる経験を重ねた結果だろう。 この病気、本当のことを言うことが自分にとって良いことだという体験を重ねなくては治らないだろう。 大人になってしまってから、この病気を治すことが大変なのは明らかだ。 私も、子供の頃に多少はその病に罹ったことがあるように思う。 今はそのおかげで、免疫ができたせいか、 このように何事もなく生きていられる。 無菌状態も危ないけれど、ウィルスに乗っ取られてしまうのはもっと危ない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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>その病原菌は何なのか。
非常に興味深い内容です。 病原菌としては 「世間体」、「見栄」、「依存」が その一部ではないかと思いますが、 いかがでしょうか? このテーマでブレーンストーミングを やると面白いと思います。 (2006年07月17日 09時45分41秒)
政治や経済を主導していく人たちが、平気で嘘をつく。それができないと半人前とばかりに・・・。
「愛国心」について語る人たちこそ、愛国心のかけらもないように見えます。 (2006年07月17日 16時57分17秒)
YASU1022さん、おはようございます。
>嘘は人生のスパイス >絶対的に必要なもの まあ、「必要悪」とでも言いましょうか。 >上手に嘘と本音を使い分けて生きたいものです。 私は、基本的には嘘はつかない方がいいと思っているのです。 でも、そうとばかりは言ってられないのが人間世界ですので、それが自分も他人も守ることであればやむを得ないと思っているのです。 嘘を肯定しすぎて「嘘つき」の烙印を押されるほうが、結局は損だと思うんです。 そのあたりのバランスがあるのが、私の「上手に嘘をつく」範囲なのです。 ----- (2006年07月18日 08時51分20秒)
哲0701さん、おはようございます。
>病原菌としては >「世間体」、「見栄」、「依存」が >その一部ではないかと思いますが、 >いかがでしょうか? そうですね。それから「恐怖」「自己否定感情」などもあるかと・・。 >このテーマでブレーンストーミングを >やると面白いと思います。 そのほかにも、色々な要素がありそうですね。 ----- (2006年07月18日 08時53分05秒)
L2-issaさん、おはようございます。
>政治や経済を主導していく人たちが、平気で嘘をつく。それができないと半人前とばかりに・・・。 まったくですね。そのような人たちは、嘘に対する罪悪感が欠落してしまったようです。 この人たちは「平気で嘘をつく人たち」であって、「本当のことを言えない人たち」とは区別しなくてはならないと思います。 >「愛国心」について語る人たちこそ、愛国心のかけらもないように見えます。 同感です。何よりも「愛すること」を知らない人たちなのではないかと。 ----- (2006年07月18日 08時55分39秒)
みらい0614さんへ
こんにちは! >「平気で嘘をつく人たち」であって、「本当のことを言えない人たち」とは区別しなくてはならないと思います。 なるほど、そうですね^^; この手の話題にはカチン!と来る方が先になってしまい冷静さを欠いてたようです。すみません。 ちょうど日曜に福知山線事故を追究した番組がありました。二度と事故を起こさないために徹底した調査を、という流れで飛行機の関係者にも取材をしていたのですが、事故時のパイロットへの技術面としての事情聴取が責任追及にすり替えられてしまい、その後事情聴取に応じない関係者がでてきたのだとか・・・。本当のことが言えなくなるのはその人本人だけの問題ではない部分もあるのですね・・・。 それと、政治にしても企業にしても、組織を背負っているから本当のことが言えなくなるのかなぁと・・・。おそらく、一個人としてはそれほど腹黒い人ばかりでもないと思うんです。と、先日今更ながらこんなことに気がつきました^^; 社会の不満をいつもみらいさんにぶつけてしまっている私・・・。すみません。いつも受けとめてくださってありがとうございます(汗)。また論点がずれてるようでしたらご指摘くださいm(_ _)m (2006年07月18日 15時00分59秒)
L2-issaさん、こんにちは。
>ちょうど日曜に福知山線事故を追究した番組がありました。二度と事故を起こさないために徹底した調査を、という流れで飛行機の関係者にも取材をしていたのですが、事故時のパイロットへの技術面としての事情聴取が責任追及にすり替えられてしまい、その後事情聴取に応じない関係者がでてきたのだとか・・・。本当のことが言えなくなるのはその人本人だけの問題ではない部分もあるのですね・・・。 その番組は見ていないのですが、よくありそうな話ですね。 >おそらく、一個人としてはそれほど腹黒い人ばかりでもないと思うんです。 多分、そうだろうと思います。 でも、私自身「平気で嘘をつく人」と「本当のことが言えない人」の見分けができるかといえば、とても疑問です。 両者はかなり重なっている部分があるでしょうし、それに、嘘を重ねていると「嘘をつくのに慣れる」ことも大いにあるでしょうから、これが怖いですね。 私は忘れっぽいので、ついた嘘を忘れてしまう危険性が高く、できるだけ事実については嘘はつかないようにしてるんです。 その分、人間関係の潤滑油のような嘘は、けっこうついてるかも・・。 決して尊敬していない人に対しても、「すごいですね!」なんて平気で言っちゃいます。 (2006年07月18日 16時49分21秒)
相手を思うがゆえの嘘というのも、あるのではないかと思います。
日記の主旨とは異なると思いますが、私は末期がんの夫の父を介護している時に、いつも大丈夫と言い続けていました。自分に対してもそう思いたかったというのもありますが・・・。 ただ、義父に関しては、もし、本当の事を言っていれば、本人が生きているうちにもっとやりたい事をやって、悔いなくあの世に行けたかもしれないという思いもあり、結局はどちらが良かったのか分かりません。 本当の事が言えないのは、心の弱さからくるのだと思います。本当の事を言うことで、乗り越えなければならない現実がある。それを乗り超える自信が無いから、本当の事が言えないんですね。 一方、平気で嘘をつくというのは、たぶん、心のどこかが麻痺してしまっている状態なのでしょうかね? 結局はわが子を自分で殺していた(らしい)畠山鈴香という人は、周囲から虚言癖が指摘されていたようですが、何かのトラウマが原因で、自分の心が麻痺した状態だったとしか思えません。 (2006年07月20日 09時40分22秒)
sweetrendez-vousさん、こんにちは。
>相手を思うがゆえの嘘というのも、あるのではないかと思います。 この嘘をつけなければ、「思いやりのある人」にはなれないでしょう。 >日記の主旨とは異なると思いますが、私は末期がんの夫の父を介護している時に、いつも大丈夫と言い続けていました。自分に対してもそう思いたかったというのもありますが・・・。 お辛かったことでしょうね。 でも、あなたのお義父様への愛情は、しっかり伝わっていたことでしょう。あちらの世界で感謝されていることだと思います。 >本当の事が言えないのは、心の弱さからくるのだと思います。本当の事を言うことで、乗り越えなければならない現実がある。それを乗り超える自信が無いから、本当の事が言えないんですね。 私もそう思います。 >一方、平気で嘘をつくというのは、たぶん、心のどこかが麻痺してしまっている状態なのでしょうかね? >結局はわが子を自分で殺していた(らしい)畠山鈴香という人は、周囲から虚言癖が指摘されていたようですが、何かのトラウマが原因で、自分の心が麻痺した状態だったとしか思えません。 そうなのかもしれませんね。彼女が子供の頃に、自分の心を麻痺させなくてはならないことから出発していたのかもしれませんし・・。 ----- (2006年07月20日 14時15分23秒) |
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