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テーマ:心の病(7318)
カテゴリ:心身の健康、不登校、ひきこもり
誰でも、死にたいほど苦しい時があると思う。
どうしようもなく死の誘惑にかられることもあるだろう。 実際に、死んだ方がよほど楽だという状況だって多いと思う。 しかし、親や教師は、どんなに苦しくても死なないで欲しい。 最後まで生きる努力をする姿勢を見せて欲しい。 そんなに急がなくたって、必ずいつかは死ぬのだから。 こんなことを書くのは、先週、知人が自ら命を絶ったからである。 それほど親しい人ではなかったが、 真面目ではあるが明るく見える人だったので、 知らせを聞いた時は「なぜ!?」と絶句した。 後から聞いたところによると、何年か前に奥さんも自殺していたらしい。 (そのことについては、全く知らなかった・・。) あと少しで、定年を迎える年齢だった。 お子さん達も、結婚や就職もしている。 だから、「もう自分の役割は終わった」と思ったのだろうか。 どのような精神状態であったのかは、 本人が亡くなってしまった今は誰もわからない。 色々な地域活動で多少関わりもあったので葬儀に参列したのだが、 残されたお子さん達の気持ちを思うと、やりきれなかった。 いくら自立しているからといって、 両親ともに先立つだけでも悲しいのに、 その亡くなり方がそれでは、気持ちの整理をつけられるだろうか。 実は私は、もう一組、両親ともに自殺した例を知っている。 一人息子は、その後どうしていることだろうと、とても気になる。 父親が亡くなった時、その子は中学一年生だった。 そして、彼が成人した時母親もまた亡くなったということを風の噂で聞き、 どうして息子のために生き抜いてくれなかったのかと、 死んだ人に同情するよりも、怒りのようなものが湧き上がった。 今回もまた、亡くなった人には申し訳ないが、 「何で死んだの!」と叫びたくなってしまった。 最近の学校現場は教師にもストレスがかかるようで、 時々教師の自殺のニュースも目にする。 頼むから、先生や親は自殺をしないで欲しい。 これから人生を生きてゆかなくてはならない若者達に、 「生きることは大変だけど、生き抜くことが大切なのだ」と伝えるのは、 子どもを育てる立場の人の責務だと思う。 自殺は、一種の心の病の症状だと思う。 「死にたい」という気持ちが芽生えたら病院に行こう。 あるいは、身近な人に「死にたい気分になる」と話してみよう。 そう言われて、「そうか、じゃ、死んだら?」なんて言う人はいない。 「死ぬ気で頑張れ!」というマズイ励まし方をする人もいるかもしれないが、 そんなことを言われたら、どのように対応したらよいかと情報を探して、 多分追い討ちをかけるような言葉は反省し、 適切な付き合い方を考えてくれるはずだ。 みんな自分のことで精一杯の時代であるが、 悩みを打ち明けられたら力になりたいと思うのが、大多数だと思う。 苦しみを打ち明けられないからこそ、そのようになることはわかっているけれど、 とにかく自殺だけは何としても避けることを、 健康な時に頭に叩き込んでおこう。 自殺は、残された大切な人の心に、深い傷を残すのだから。 《参考》自殺死亡統計(厚生労働省) (2月9日/記) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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