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カテゴリ:音楽
この一週間は、職場で色々あって本当に疲れた。
それでも、何とか話し合いを重ねて一応の決着をみたのだが、 さて、来週から話し合いの通りになってくれるかどうか 一抹の(いや、かなりの)不安はある。 しかし、私にはあれ以上のことは考えられないので、 あとは長い目で見て行くしかないだろう。 ブログを読んでいる人には何が何だかわからないだろうが、 書けば個人のことに触れることになるのでやめておく。 昨夜は、疲れで頭も肩もズシーンと重いまま、 札幌の「ちえりあホール」にパリ在住の伊藤光湖さんのバイオリン・リサイタルに行ってきた。 彼女とは、二年ほど前に知人の紹介で知り合い、 私の住む町でのコンサートを企画して以来の友人というか、知り合いというか・・。 昨年は、地元の小学校でのミニ・コンサートをしていただいたが、 今年は私が仕事で全く動くことが出来ず、 残念ながら地元で聴くことはできなかった。 でも、一年ぶりに彼女の演奏を聴かなくちゃと、仕事を早退して札幌に出向いた。 結果から言うと、本当に素晴らしかった。 彼女は、ヴァイオリニストというイメージよりも、 どちらかといえば体育会系のタイプ。 華奢な体型からは予想外の、気合の入った演奏をする。 もちろん、曲目によってはとても繊細で情感がこもっていると私は感じる。 彼女は、演奏の前にその作曲者や曲目の特徴などを語ってくれるので、 あまりクラシックには詳しくはない私でも、 親しみを感じながら想像力を巡らせつつ音楽の中に入り込めて、 それがとても嬉しい。 今回の圧巻は、サラサーテの「カルメン幻想曲、作品25」 彼女いわく、 「フィギュアスケートにたとえるなら、三回転ジャンプなどの連続技が続き、 下手をするとこける可能性の高い曲です」とのこと。 それだけに、演奏前には 「ヨシ! 行きます!!」とでも言わんばかりの表情で 伴奏者と頷き合って気合の入った演奏が続いた。 私は他のバイオリニストの演奏を聴くのは数回しか経験がないが、 何だか鳥肌が立つような演奏だった。 弾き終わった彼女は、肩で息をしていて、 マイクを持って「5000メートルを全力疾走した感じです」などと 咳き込みながら話していた、 その様子に、会場から「頑張れ!」との声がかかり、割れんばかりの拍手。 もちろん私も、手が痛くなるほどの拍手を惜しまなかった。 アンコールの「千の風になって」は、 うって変わって心に静かに染み入る音色で、 これまたジーンとしてしまった。 そしてふと気がつくと、私のの頭と肩の重さが、不思議と軽くなっていたのだ。 音楽は心を癒すというけれど、まさに脳と体のマッサージを受けたような感じ。 少し経って控え室に顔を見に行くと、 すでにステージ衣装のドレスから、 運動部のお姉さん姿になった彼女が知り合いに取り囲まれていた。 これが彼女の魅力なのだと改めて感じた。 また来年、さらにレベルアップした彼女の演奏を聴くのが楽しみである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年09月08日 20時10分58秒
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