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カテゴリ:仕事
若い頃から、色々な「障害(ハンディ)を持つ人たち」と出会ってきた。
今までは、主に身体や知的障害の人やその親との出会いが多かったが、 5月からは「精神」の病やハンディを持つ人たちと付き合うようになっている。 障害を持つ人たちに対して、昔に比べたら随分理解は広がったとはいえ、 いまだに世間の目は優しいとはいえない。 特に、今までは精神的疾患への偏見の強さや、医療での措置が多かったため、 精神障害への理解は、身体や知的の障害よりもまだまだ浅い。 だいたいこの私自身が 「統合失調症(かつては精神分裂病)」とわかって付き合っていた人は、たった一人である。 (多分、知らないだけで、この病気を抱えている人はもっといるはず) どのような障害であっても、ハンディを持つということで、 みんな大なり小なりの辛い体験をしている。 いわれなき偏見で心が傷ついた体験をしている。 そのような経験をバネにして、多くの障害を持つ人たちは、 自分の持っている能力を生かそうと努力しているし、 それによって周囲の人の理解を得たり、尊敬や信頼を得たりもするし、 健常者と言われる人や健康であることを自認している人は、 「自分のあたりまえの状態」がいかに幸せなことかを確認したり、感謝することが多い。 私自身、何人ものハンディを持つ人たちに、大切なことを教えてもらってきたと思っている。 それだけに、時々とてもガッカリすることもある。 それは、違う障害を持つ人たちへの思いやりのない言葉や行為を目にする時だ。 障害による辛さを体験していない人が「つい、うっかり」相手を傷つけることは多いし、 それはある程度やむを得ないこともある。 しかし、時々、違う障害ならばまだ「理解不足」と思えるけれど、 同じ障害を持つ人同士が、非難したり馬鹿にしたりすることがある。 そんな時、本当に人間ってちっぽけなものだなと思う。 傷ついて、自信を失っている分だけ、残ったプライドが肥大化しているのかもしれない。 だから、自分より劣っていると思える人に対して尊大になったり、 時には攻撃をしたりするのかもしれない。 そんなことを思いながらも、そのような場面に出会うとガッカリするのだ。 少しずつ自信を深め、心のキャパシティを広げていってほしい。 そして、ハンディを持って辛い思いをくぐりぬけてきたからこそ、 気がついてきた大切なことを、その生き方で発信していってほしいと願う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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