専門家の考え表明へ 五輪めぐり尾身氏「やるなら強い覚悟で」 参院厚労委6/3(木) 12:49 産経新聞
政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は3日、参院厚生労働委員会で、東京五輪・パラリンピックの開催が国内の感染状況に与える影響について「なるべく早い時期に、われわれの考えを正式にしかるべきところに表明しようと思っている」と明言した。
その上で「本来はパンデミック(世界的大流行)でやることが普通ではない。それをやろうとしているわけで、やるのなら強い覚悟でやってもらう必要がある」と述べた。
尾身氏は「開催すれば国内の感染や医療の状況に必ず何らかの影響を起こす。感染のリスクや医療逼迫(ひっぱく)への影響について評価するのはプロフェッショナルとしての責務だ」と強調。「選手のリスクは低いと思う。しかし、ジャーナリストやスポンサー、政府要人ら大会関係者の管理はそう簡単ではない」と警鐘を鳴らした。
これに対し、田村憲久厚労相は「分科会で評価する場合もあるだろうし、いろいろな形で、政府の会のみならず、専門家が自主的にいろいろな評価をされる場合もあろうと思う」と述べるにとどめた。
とうとう尾身さんも専門家としてここまで言わずにいられなくなったようだ。
今まで、どうして専門家は政府に追従するようなことしか言えないのかとイライラしていたのだが、一番イライラしていたのは尾身さんはじめとする感染症の専門家の皆さんだったろうと思う。