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テーマ:東京オリンピック(611)
カテゴリ:ニュース
下記の記事を読んでも、「やっぱりか」とガックリするだけで驚かない私もナサケナイ。
五輪プレスセンター内で食べ歩きにノーマスク 海外関係者の「ルール破り」に組織委の見解は? 2021/07/11 08:00 東京都への4度目の緊急事態宣言発令が決まり、首都圏では無観客での開催が決まった東京五輪。一方、海外の五輪関係者は続々と東京入りしている。東京・江東区の東京ビッグサイトでは、海外メディアをはじめとする五輪関係者が大会本番に向けた準備を進めている。組織委は、海外から来日した関係者に厳格な行動管理を求める指針を定めているが、食べ歩きやノーマスク、駅付近のマクドナルドで談笑する姿なども見られた。 * * * 「ルールを守っていない外国人の関係者を見かけることはあります。施設内では、コロナのことを忘れているのかなと思う場面もよく目にします」 こう証言するのは、連日ビッグサイトに出入りする会場関係者の女性(匿名希望)だ。この女性によると、ビッグサイトにプレオープンした各国報道陣の拠点となるメインプレスセンター(MPC)や国際報道センター(IBC)では、五輪関係者しか立ち入れない屋内で、食べ歩きをする外国人を見かけるという。 「特に、アイスの食べ歩きはよく見る光景です。暑い日には、欧米から来たとみられる関係者たちが半袖短パンで、ジャイアントコーンのようなアイスを食べながら廊下を歩いているのを目にします。若い女性からおじさんまで、年代男女問わずいますね」(会場関係者の女性、以下同) 五輪組織委は、海外から来日した五輪関係者向けに指針「プレイブック(第3版)」を定めている。それによると、マスクを常に着用することや、人との接触を最小限に抑えることなどが明記されている。 食事や移動についても厳しくルールを定めている。食事の際は2メートル以上の距離を保ち、なるべく一人で食事をするといった人数制限のほか、食事の場所は大会会場における食事施設か、宿泊先のレストランか自室に制限。これらの場所を使用できない場合は、例外事項として組織委が指定した店に限り、コンビニや持ち帰り用レストランでの購入が可能となるが、イートインは認められていない。また、入国後14日間は公共交通機関を使用してはならない(大会専用車両または大会専用ハイヤーのみ)ことなども明記されている。 こうした「厳格な管理」という建前があるため、前出の女性は「良識ある行動をする外国人も多い」と話す。だが、人によって意識の差も感じるという。 「例えば入口に設置されている消毒液は、ちゃんと使う人もいますが、やらない人もけっこういます。マスクの付け方も、鼻マスクの状態の人もいますし、屋内で堂々とマスクを外して会話をしている様子も見たことがあります。最近は、中国人関係者の団体行動が目立ちます。20人ぐらいが密になって、至近距離でしゃべっているのを見ると、心配になります」 東京五輪は、選手らと外部の人々との接触を断つ「バブル方式」を標榜しており、市中感染は許されない。だが、不特定多数の人がいる屋外での海外関係者らの行動にも疑問を感じることがあるという。 「ランチタイムには、駅とビッグサイトの間のベンチで外国人関係者たちが5人ほど集まって、テイクアウトしたマックのハンバーガーを食べながら談笑しているのを見ました。朝の出勤時や18時ごろの帰り時になると、首からアクレディテーションカード(参加資格証)をぶら下げた外国人たちが、ゆりかもめや都バスにゾロゾロと乗り込んでいきます。移動や食事については厳しくルールを定めているはずですが、けっこう緩いんだなという印象です」 これらの証言をもとに、記者も6日午後、実際にビッグサイト周辺の様子を確かめに行った。 東京ビックサイト駅からビッグサイトまでの道中、2人組の男性がマスクを外して、コンビニで買ったと思われるチョコレート菓子を食べ歩いている姿があった。手にはポッキーの箱。首には五輪関係者であることを示すアクレディテーションカードをぶらさげている。どこの国から来たのか英語で尋ねると、「Spanish」とだけ答え、ゲートの中へと入っていった。 この日は時折雨もぱらつく曇り空で、じめっとした蒸し暑い気候だった。マスクがうっとうしくなったのか、ビッグサイトから出てきた6人組の外国人グループのうち2人がマスクを外し、談笑しながら最寄り駅へと歩いていく姿などもあった。 18時ごろになると、仕事を終えた関係者らが続々とビッグサイトから出てくる。付近のホテルに直帰する外国人グループもいるが、一定数は駅や都バス乗り場へと向かっていく。公共交通機関の利用は、日本入国から14日間は禁止されており、15日以降も大会専用車の利用が推奨されている。滞在日数を聞くために改札前で外国人グループに声かけを試みたが、「We are not allowed」と言い残し、足早に改札を抜けていく。その後、10組以上の外国人関係者に声をかけたが、いずれも応じてくれなかった。 なかには仕事帰りにその足で、付近のマクドナルドに立ち寄る欧米からの外国人男性2人組の姿もあった。注文の際に店員が聞き取れず、至近距離で話し込む場面も。テイクアウトで済ますと思いきや、そのままイートイン。レジ前の席で、堂々とポテトやハンバーガーを食べながら会話を楽しんでいた。 この日観察しただけでも、本当に定められた指針の運用ができているのか、気になる場面は多々あった。 プレイブックは、東京都と国のほか、国際オリンピック委員会(IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)、五輪組織委による議論を経て、専門家らの科学的知見を踏まえて作成されたもの。適用期間は7月1日からで、違反者には、警告や参加資格の撤回などが適用されることもあると記されている。 こうした海外関係者の行動を組織委はどうみているのか。組織委に個々の事例に関して10項目の質問を送ったが、担当者は事実関係には触れず、「ご質問にあるような事例については様々な状況があるので一概には申し上げられませんが、大会関係者が守るべきルールについてはプレイブックに掲載しております」とだけ回答した。 前出の会場関係者の女性は、次のように率直な思いを漏らす。 「IOCがちゃんとしているのは表向きの発信だけで、中を見ている限り、しっかりと管理できていないのではと感じてしまいます。もうすぐ五輪が本格的に始まるので、このまま続けて感染者が増えないか心配です。定めたルールどおりしっかり運用していればいいのですが、こんな状況では応援できないというのが正直なところです」 5月10日の参院予算委員会でも、丸川珠代五輪相が「指定されていない行動範囲を管理されない状況で、うろうろするということは絶対にない状況にしていく」と断言していた。今後大会が本格化すれば、ますます感染の懸念は膨らむばかり。定められたルールが"絵に描いた餅"とならないよう、運用を徹底してほしい。 (取材・文=AERA dot.編集部・飯塚大和) これでは、ルールは絵に描いた餅状態。 それに対して、強い姿勢を示せない日本。 プレスセンターは治外法権なのか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年07月11日 08時58分16秒
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