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テーマ:年末年始の過ごし方(678)
カテゴリ:心身の健康、不登校、ひきこもり
今年も今日を含めて三日で終わります。
それぞれのご家庭では、年末年始の準備に追われていることでしょう。 この二年ほどは、コロナ禍で帰省や会食も控えることが多くて、 何となく寂しいお正月だったように思います。 ですから、今年は久しぶりに実家に帰省して、 親戚などとの再会を楽しむ家庭も多いことでしょう。 子ども達にとっては、再会する大人の数だけお年玉も増えるかもしれませんね。 さて、様々な事情で学校に行けない状態が続いている子ども達にとってはどうでしょうか。 今まで、何人ものお母さんたちにお話を聞いてきましたが 多くのお母さんたちはご実家のご両親、つまり子どもにとっての祖父母に、 最初から子どもの状態を正直に話していることは多くはありませんでした。 でも、年中行事のようにお正月に実家に集まる家庭では、 その機会にどのように話すかで悩む人も多かったように思います。 また、年末年始に親戚と会うと、どうしても子どもに学校のことなどを聞くことが多いので、 子どもにとってはそれもプレッシャーになってしまい、 本当は祖父母の家で例年のような楽しいお正月を過ごしたいのに、 避けてしまうこともあるのではないでしょうか。 お正月は新しい年の始まりです。 色々な思いや焦りもあるからこそ、本音では「今年こそ」と思う子も多いのではないでしょうか。 お正月は老若男女誰にとっても、 「今年は良いことがありますように。健康に過ごせますように」と願う時です。 お正月料理やお年玉、普段は会えない人たちとの再会を楽しむ機会です。 できれば、そのような場で希望を抱く時間を過ごしたいですね。 大人たちはみんな子どもの幸せを願っています。 あえて子どもを傷つけたり辛い思いをさせたい大人はいません。 家庭の事情や祖父母との関係も色々ですから、これが正解という方法もないでしょうが、 子ども達にとって楽しい気持ちになれるお正月を考えてあげてください。 ちなみに、私の甥は小学校三年生から六年生まで学校に行かない日々を過ごしていました。 (もう、30年以上も前のことです) 本州に住んでいましたから、それでも毎年帰省していました。 叔母としての私は、実家の両親に甥と母親である妹の状態を説明し、 「絶対に学校のことを聞かないようにしてほしい。母親である妹を責めないでほしい」 と頼んでいました。 そして、お正月はいつものように実家に集まり、子ども達にはお年玉を渡し、 会食の後はみんなで下の句カルタに興じました。 息子たちもまだ学生でしたから、子ども達同志の再会と交流は楽しそうでした。 その時の甥の顔は、不登校になる前の屈託ない笑顔に満ちていました。 それでも、それぞれにはそれぞれの思いがあったことでしょう。 実家の両親は、孫のことを聞きたくても聞けないままに、 精一杯の努力をしていたことでしょう。 それは、甥の不登校のことを知っている全員がそうだったと思います。 それが私たち家族や甥にとって正解だったかどうかわかりません。 ただ、それぞれが甥の笑顔が見られるようにと精一杯だったと思います。 その甥は、中学校から学校に行くようになり、大学卒業後は就職して技術者として働いています。 お付き合いしている彼女もいるようで、来年は嬉しい便りがとどけばいいなと思っています。 今頃は、「お正月どうしよう」と迷っていらっしゃるご家族もいらっしゃるでしょう。 とにかく、お子さんがお正月らしい時間を過ごし、笑顔の時間が増えるように、 お子さんの気持ちを想像しながらも、あまり気を遣いすぎずに、 良いお正月をお迎えください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年12月29日 14時58分35秒
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