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カテゴリ:心身の健康、不登校、ひきこもり
今年の5月から、市内に小さなフリースクールが開設された。
30代と思われる就学前の子どもを育てながら、自宅でフリースクールを週3日はじめたのだ。 全国的に不登校児童は増え続け、コロナ禍で増々激増。 不登校の多くは真面目で繊細な子が多く、それに様々な要因が絡み合って学校に行けなくなる。 同じようなストレスを抱えていても、その性格によっては反抗や非行の行動につながる子も多いし、 ストレスで身体的症状が強く発現して自宅療養や入院になる子もいる。 今月初めに札幌で内田良子さんの講演を聞く機会があったのだが、 文科省の2022年の統計で、不登校などで長期欠席をしている小中学生は40万人以上。 市町村のほとんどで不登校対策で設置している「教育支援センター(適応指導教室)」があるけれど、 そこに通級している児童生徒は不登校にはカウントされていないと思う。 それでも、教育支援センターに通う児童生徒の割合は、私の実感ではとても少ないように感じている。 そのような背景の中で、都市部を中心にフリースクールが運営されて、 学校以外の居場所や学び場としての役割を果たしてくれている。 それでも、フリースクールに通うには交通問題や費用の点から、親の負担は大きい。 以前から当市にもフリースクールがあればいいなと願ってはいたが、 自分で始める勇気も元気もなく、ただ願っていただけだ。 そんな中で勇気ある女性がフリースクールにチャレンジしてくれたので、 私としては応援せずにはいられない。 現在は自宅を開放する形で、彼女自身のボランティア活動のように運営しているのだが、 子どもの気持ちに添った形で、彼女の人的ネットワークを使って様々な講師を呼び、 楽しい活動を中心としたプログラムは子どもの気持ちをつかみ、 見学者や通学希望者が受け入れ限界に達してしまった。 来年5月からはNPO法人として安定的な運営ができる形でスタートをしたいと考えているそうで、 今は協力できる部分で応援したいと考えているところだ。 とりあえず、新しくフリースクールを開設できるはずの地域の友人に電話をして、 地元の理解を得られるように協力や相談をしてもらうことにした。 まだまだ不登校やフリースクールについて、一般の人たちの理解が広まっているわけではない。 滋賀県東近江市長の発言は、彼がとんでもない無理解だったというよりは、 多くのこの世代の人達が思っていることを正直に話してしまったということだろう。 その意味では、地元にフリースクールがあることを快く思わない住民もいるだろう。 そのような人たちの偏見や中傷に辛い思いをさせてはならないと思う。 そのためにできることが何か、今あれこれと考えている。 まだ私が出来る役割があるとするなら、彼女の志を心から応援することだけなのだから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年11月29日 13時40分35秒
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