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洋画(12~)

2019年10月15日
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カテゴリ:洋画(12~)


「台風家族」
新井浩文のために、お蔵入りになりかけた作品。狙いは面白いし、なんとか最後まで観ることは出来たのだが、途中から荒唐無稽になり、それを上手いこと落とし込めていない。草なぎ剛の演技が冗長で、笑えばいいのか、真面目に取ればいいのかわからない。新井浩文、尾野真千子は安定した演技。認知症の妻をやった榊原るみが彼女とは分からなかった。歳をとった。非常に達者な演技だった。元気でいてくれることが嬉しい。
(ストーリー)
銀行強盗事件を起こし2,000万円を奪った鈴木一鉄(藤竜也)と妻・光子(榊原るみ)が失踪する。10年後、いまだに行方知れずの両親の仮想葬儀をして財産分与を行うため、妻子を連れた長男の小鉄(草なぎ剛)、長女の麗奈(MEGUMI)、次男の京介(新井浩文)が実家に集まるが、末っ子の千尋(中村倫也)は現れない。空の棺を二つ並べた見せかけの葬儀が終わったころ、見知らぬ男がやって来る。
(キャスト)
草なぎ剛、新井浩文、MEGUMI、中村倫也、尾野真千子、若葉竜也、甲田まひる、長内映里香、相島一之、斉藤暁、榊原るみ、藤竜也
(スタッフ)
監督・脚本:市井昌秀
主題歌:フラワーカンパニーズ
音楽:スパム春日井
2019年9月8日
MOVIX倉敷
★★★★



「存在のない子供たち」
わずか12歳で裁判を起こしたゼイン。相手は両親。裁判長は「何の罪で?」と問う。「僕を産んだ罪で」やがて、12歳というにはあまりにも過酷な彼の人生が映画として流れる。
演じた12歳の少年の本名もゼイン。シリア難民。出演者のほとんどは似たような境遇を持つ素人ではあるが、ドキュメンタリーのように監督が「ありのままの自分」を出せばいいように脚本をつくった。それにしても、ゼインの存在感は圧倒的だ。世界に対する絶望、弱いものに対する愛情、そして儘ならぬ出来事に対する涙、商品の仕分け、セールス等々の手際の良さは、正に「経験値」からきているのに違いない。
「世話ができないなら、産むな」。偶然が彼を表舞台にあげる。ベイルートという中東イスラム社会の中で、まるで幾何学模様のように広がるスラム街の風景、決してCGやセットでは作れない、現在世界の現実を、映画は容赦なく写す。
ラストカットは、予測していなかっただけに、ちょっと声を出してしまった。
(解説)
苛烈なまでの中東の貧困と移民の問題に、一歩もひるむことなく果敢に挑んだ監督は、レバノンで生まれ育ったナディーン・ラバキー。監督・脚本・主演を務めたデビュー作『キャラメル』が、いきなりカンヌ国際映画祭の監督週間で上映された逸材だ。本年度のカンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査委員長にも就任し、今やその才能の輝きはとどまるところを知らない。リサーチ期間に3年を費やし、監督が目撃し経験した事を盛り込んでフィクションに仕上げた。主人公ゼインを始め出演者のほとんどは、演じる役柄によく似た境遇にある素人を集めた。感情を「ありのまま」に出して自分自身を生きてもらい、彼らが体験する出来事を演出するという手法をとった結果、リアリティを突き詰めながらも、ドキュメンタリーとは異なる“物語の強さ”を観る者の心に深く刻み込む。
社会の非人道的な深みに設定を置きながらも究極的に希望に満ちた本作は、「何か行動をしなければ」と強く思うほどに心をかき乱すが、中東のスラムという、日本からは地理的・心情的に遥か遠い地域を舞台にしながらも、少年の成長物語という普遍性が魂の共鳴をもたらしてくれる。
ゼインが求めているもの、それはすべての子供たちにあるはずの〈愛される権利〉。その権利を手にするまでの長い旅路に胸を締めつけられながらも、一筋の光を求めて、新たなる出発の無事と幸運を祈らずにはいられない慟哭の物語。
(ストーリー)
わずか12歳で、裁判を起こしたゼイン。訴えた相手は、自分の両親だ。裁判長から、「何の罪で?」と聞かれたゼインは、まっすぐ前を見つめて「僕を産んだ罪」と答えた。中東の貧民窟に生まれたゼインは、両親が出生届を出さなかったために、自分の誕生日も知らないし、法的には社会に存在すらしていない。
学校へ通うこともなく、兄妹たちと路上で物を売るなど、朝から晩まで両親に劣悪な労働を強いられていた。唯一の支えだった大切な妹が11歳で強制結婚させられ、怒りと悲しみから家を飛び出したゼインを待っていたのは、さらに過酷な“現実”だった。果たしてゼインの未来は―。
2019年9月12日
シネマ・クレール
★★★★




「ピータールー マンチェスターの悲劇」
いやあ長かった。マイク・リー印の天安門事件。しかし、実際は何人が参加して、何人が犠牲になったか、そのあとの民主主義はどうなったのか、一切言及することなく、ただいろんな人の適当な思惑が入り乱れて、偶然のように虐殺が始まったとなっていて、一体なんためにこれを作ったのか、さっぱりわからなかった。
6万人ならばマンチェスター近郊の半分近くは参加したという試算ならば、正に沖縄集会と一緒であり、政府にはなんの痛痒も感じなかったというのも一緒だが、少なくとも映画にする以上は、それがそのあとの運動にどのような影響を与えたか描かないと全く意味がない。
(解説)
アカデミー賞®7度ノミネート!カンヌ国際映画祭4冠受賞!!名匠マイク・リー監督最高傑作!
『秘密と嘘』でカンヌ国際映画祭のパルム・ドールに輝き、同作と『ヴェラ・ドレイク』でアカデミー賞®に ノミネートされた名匠マイク・リーが、監督生命のすべてを賭けて、英国史上最も残忍かつ、
悪名高い事件“ピータールーの虐殺”の全貌を明かす! 私たちは、この史実の渦中に投げ込まれ、その目撃者となる。 そして、知るだろう。現在の世界に蔓延している問題と、あまりにも通じることに── 2019年、今こそ必見の傑作が誕生した。
1819年、ナポレオン戦争後の英マンチェスター。非武装市民6万人に起きた悪夢。
〈ガーディアン紙〉創刊のきっかけとなった事件の全貌がついに明かされる――!
ヨーロッパ諸国を巻き込んだナポレオン戦争も、1815年のウォータールーの戦いを最後に、ようやく終結。 だが、英国では勝利を喜ぶのも束の間、経済状況が悪化、労働者階級の人々は職を失い、貧しさにあえいでいた。 彼らに選挙権はなく、あちこちで不満が爆発し、抗議活動が炸裂していた。 1819年8月16日、マンチェスターのセント・ピーターズ広場で大々的な集会が開かれ、 著名な活動家であるヘンリー・ハントが演説することになる。 だがこれは、あくまで平和的に自分たちの権利を訴えるデモ行進になるはずだった。 あろうことか、サーベルを振り上げた騎兵隊とライフルで武装した軍隊が、6万人の民衆の中へと突進するまでは──。 誰がいつどんな指示を出したのか、本当の目的は何だったのか、 どうして止められなかったのか、傷つけられ殺された者たちのその後は?そして政府の見解は──?







最終更新日  2019年10月15日 09時20分30秒
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2019年10月14日
カテゴリ:洋画(12~)
9月に観た映画は、久々に少ない6作品だけだった。プライベートで忙しかったことが要因。二回に分けて紹介する。

 

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」
事前情報で、シャロン・テート事件について学習しておいた方がいい、と貰った。ホントだった。
作品に散りばめられている、さまざまな「再現度」には気がついていなかった場合もあるだろうけど(でもスティーブ・マックウィーンやブルース・リーには速攻気がついた)、冒頭からシャロンが出てきた時から、どのように事件と結びついて行くんだろ、とドキドキしながら観た160分だった。
エンドロールで、ディカプリオがタバコのCMをやっている所の再現が延々と2分ほど流れる。そこに映画のエスプリが詰まっているのかもしれない。ネタバレになるので、それ以上は言えない。
(解説)
人気が落ちてきたドラマ俳優、リック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)は、映画俳優への転身に苦心している。彼に雇われた付き人兼スタントマンで親友のクリフ・ブース(ブラッド・ピット)は、そんなリックをサポートしてきた。ある時、映画監督のロマン・ポランスキーとその妻で女優のシャロン・テート(マーゴット・ロビー)がリックの家の隣に引っ越してくる。レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピットとクエンティン・タランティーノ監督が再び組んだ話題作。1969年のロサンゼルスを舞台に、ハリウッド黄金時代をタランティーノ監督の視点で描く。マーゴット・ロビー、アル・パチーノ、ダコタ・ファニング、ジェームズ・マースデン、ティム・ロスらが共演した。
2019年9月1日
TOHOシネマズ岡南
★★★★


「ローマの休日(1953)」(午前10時の映画祭)
映画館で観たのは、これがおそらく最初で最後になるだろう。日本でもっとも愛されている映画のひとつ。しかし、映画としてはそんなに完成度は高くない。話も意外性は多くはない。ドラマ的葛藤も少なく、俳優はチャレンジはしていない。ひとえに、オードリー・ヘプバーンの魅力を引き出したことが成功要因である(←とFacebookで書いたら大いに批判された)。
脚本に赤狩りで追放されたトランボが参加しているのは、現代では一種の伝説である。
映画館で観る効用の1つに、この作品をあげる人が何人かいる。ラストのオードリーの涙は、大画面でしか確認できないというのである。それはそうだ。しかし、それだけではない。グレゴリー・ペックも実は涙ぐんでいる。誰も指摘していないが、彼ももらい泣きかどうかはわからないが、泣いているのである。また、写真屋のアービングがネガごと王女に渡してしまったのは、全くの衝動だったと思うが、まぁあれが男の性というものなのだろう。
一番の見どころは、実はラストではない。護衛の手から流れて川から上がった時点で起きた衝動的なキスの後の、呆けたようなオードリーの表情である。それまで、オードリーも嘘を突き通すつもりだったし、グレゴリーも記事にするつもりだった。ところが、キス一つで2人は恋に落ちる。ものすごい急展開であり、しかし映画マジックでそれを可能にしてしまった。それがオードリーのあの表情である。とてつもなくエロい。どんな男もこれでイチコロだろう。
男とは、ホントにどうしようもない生きものだ。
(ストーリー)
ヨーロッパ最古の王室の王位継承者、アン王女(オードリー・ヘプバーン)は、欧州親善旅行でロンドン、パリなど各地を来訪。ローマでは、駐在大使主催の歓迎舞踏会に出席する。強行軍にもかかわらず、元気に任務をこなしていた王女だが、内心では分刻みのスケジュールと、用意されたスピーチを披露するだけのセレモニーにいささかうんざり気味。就寝の時間になると、侍従たちを前に軽いヒステリーを起こしてしまう。主治医に鎮静剤を注射されたものの、気が高ぶっているため、なかなか寝つけない。ふと思いついた彼女は、宿舎である宮殿をひそかに脱出する。夜のローマをぶらぶら歩いていた彼女は、やがて先ほどの鎮静剤が効いてきて、道ばたのベンチに身体をぐったりと横たえる。そこを偶然通りかかったのが、アメリカ人の新聞記者ジョー・ブラドリー(グレゴリー・ペック)。若い娘がベンチに寝ているのを見て、家に帰そうとするが、アンの意識は朦朧としていて埒があかない。彼女をそのまま放っておくこともできず、ジョーはアンを自分のアパートへ連れて帰り、一晩の宿を提供する。翌朝、うっかり寝過ごしたジョーは、まだ眠っているアンを部屋に残したまま、新聞社へ向かう。支局長から「アン王女は急病で、記者会見は中止」と聞いたジョーは、そこではじめて昨晩の娘の正体が、実はアン王女だったことに気づく。王女には自分が彼女の身分を知ったことを明かさず、ローマの街を連れ歩いて、その行動を記事にできたら大スクープになる! ふってわいたチャンスに色めき立ったジョーは、アン王女の特ダネを取った場合の破格のボーナスを支局長に約束させる。 ジョーのアパートで目を覚ましたアンは、思いがけない事態に驚くが、同時にワクワクするような気分も感じていた。アパートを出た後も、せっかく手に入れた自由をすぐに捨て去るには忍びず、街をのんびりと散策。ジョーに借りたお金で、かわいいサンダルを買ったり、ヘアサロンに飛び込んで長い髪をショートにしたりと、ごくふつうの女の子のように楽しい時間を満喫する。アンがスペイン広場でジェラートを食べていると、彼女の後を追ってきたジョーに声をかけられる。偶然の再会を装う彼の「思いきって1日楽しんだら?」という声に押され、アンは宮殿に戻るのを夜までのばすことに決める。スクープに必要な証拠写真をおさえるため、ジョーは同僚のカメラマン、アービング・ラドビッチ(エディ・アルバート)も誘って、アンにローマ案内を買って出る。オープンカフェでは初めてのタバコを試し、2人乗りしたスクーターで街中を疾走。真実の口や、祈りの壁など名所の数々も訪れた。夜は、サンタンジェロの船上パーティーに参加するが、その会場にはついにアン王女を捜しにきた情報部員たちが現れる。アンとジョーは情報部員相手に大乱闘を繰り広げた後、一緒に河へ飛び込んで追手の目を逃れる。つかの間の自由と興奮を味わううちに、いつの間にかアンとジョーの間には強い恋心が生まれていた。河からあがったふたりは、抱き合って熱いキスを交わす。お互いへの本当の想いを口に出せないまま、アンは祖国と王室への義務を果たすために宮殿へ戻り、ジョーは彼女との思い出を決して記事にはしないと決意する。その翌日、宮殿ではアン王女の記者会見が開かれる。アービングは撮影した写真がすべて入った封筒を、王女にそっと渡す。見つめ合うアンとジョー。「ローマは永遠に忘れ得ぬ街となるでしょう」笑顔とともに振り向いたアン王女の瞳には、かすかに涙の跡が光っていた。
スタッフ 
監督
ウィリアム・ワイラー
脚本
アイアン・マクラレン・ハンター
ジョン・ダイトン
ダルトン・トランボ
製作
ウィリアム・ワイラー
撮影
フランク・F・プラナー
アンリ・アルカン
音楽
ジョルジュ・オーリック
2019年9月1日
TOHOシネマズ岡南
★★★★


「引っ越し大名」
越前松平家の長い長い国替え物語。
という話だとは、想像していなかった。
それにしても、幕府の専横はあまりにも酷い。
てっきり福田監督かと思いきや、犬童一心監督のテンポ良い宮仕え映画でした。ラストシークエンスがかなり長いが、これがこの作品の1番訴えたかったことだろうと思うと無碍にできない。
高畑充希かわいい。
(ストーリー)
姫路藩書庫番の片桐春之介は、書庫にこもりっきりで人と話すのが苦手な引きこもり侍。あるとき、藩主の松平直矩は、幕府に姫路から大分への国替え(引っ越し)を言い渡される。当時の”引っ越し”は全ての藩士とその家族全員で移動するという、費用と労力がとてもかかる超難関プロジェクト。これを成し遂げるには、引っ越し奉行の手腕にかかっている。お国最大のピンチに、いつも本ばかり読んでいるのだから引っ越しの知識があるだろうと、春之介に白羽の矢が立つことに。突然の大役に怖気づく春之介は、幼馴染で武芸の達人・鷹村源右衛門や前任の引っ越し奉行の娘である於蘭に助けを借りることに。こうして引っ越しの準備が始まった!
監督   犬童一心
出演   星野源、高橋一生、高畑充希、小澤征悦、濱田岳、西村まさ彦、松重豊、及川光博
2019年9月1日
TOHOシネマズ岡南
★★★★






最終更新日  2019年10月14日 07時33分27秒
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2019年09月18日
カテゴリ:洋画(12~)
後半の4作品です。


「工作 黒金星と呼ばれた男」
「タクシー運転手」「1987 ある闘いの真実」に続く衝撃作、との煽り文句の意味がやっとわかった。これは、核兵器をスパイした者の話ではなく、南北対話を実現した、知られざる南北人民の話だったのである。

北朝鮮の有名建物のシーンはどう撮ったのか?
或いは、金正日の役者をどう撮るのか?
黒金星は、ホントはどうなったのか?

フィクションを入れているらしいので、どこまでが真実なのか?このスパイも政変で揺れ動いたはず。
(解説)
北朝鮮の核開発をめぐり緊迫する1990年代の朝鮮半島を舞台に、北への潜入を命じられた韓国のスパイの命を懸けた工作活動を描き、韓国で数々の映画賞を受賞したサスペンスドラマ。92年、北朝鮮の核開発により緊張状態が高まるなか、軍人だったパク・ソギョンは核開発の実態を探るため、「黒金星(ブラック・ヴィーナス)」というコードネームの工作員として、北朝鮮に潜入する。事業家に扮したパクは、慎重な工作活動によって北朝鮮の対外交渉を一手に握るリ所長の信頼を得ることに成功し、最高権力者である金正日と会うチャンスもつかむ。しかし97年、韓国の大統領選挙をめぐる祖国と北朝鮮の裏取引によって、自分が命を懸けた工作活動が無になることを知ったパクは、激しく苦悩する。監督は「悪いやつら」のユン・ジョンビン、主演は「哭声 コクソン」「アシュラ」のファン・ジョンミン。
(キャスト)
ファン・ジョンミン(パク・ソギョン)
イ・ソンミン(リ・ミョンウン)
チョ・ジヌン(チェ・ハクソン)
2019年8月8日
シネマ・クレール
★★★★



「さらば愛しきアウトロー」
1981年のアメリカで、ここまでの銀行強盗歴と、脱獄劇を繰り返すことが出来たタッカーに敬意を表する。

「俺はヤツ(タッカー)にもっと人生楽に生きることはできるだろう、と聞いたんだ」
「どう答えたんだ」
「そんなことには興味がないようだった。楽しく生きるかどうか、が大事だったんだ」

彼女(シシー・スペイセク)が彼を受け入れたのは、思う通りに生きれなかった自分の人生の代わりに彼を応援したかったからだろう。

「ほとんどが事実」と冒頭キャンプションにある。日にちと時間がある場面は少なくともそうならば、刑事が彼に出会う場面はそうなのだろう。正に人を食った男である。

老人映画が、1つのジャンルになってきている。その中で、きちんと記憶されるべき作品である。

■ 解説
1980年代初頭からアメリカ各地で多発した銀行強盗事件の犯人であるフォレスト・タッカー(ロバート・レッドフォード)は、15歳で初めて投獄されて以来、逮捕、脱獄を繰り返していた。彼は発砲もしなければ暴力も振るわないという風変わりなスタイルを貫き、粗暴な強盗のイメージとはほど遠い礼儀正しい老人だった。監督、プロデューサーとしても活動している俳優ロバート・レッドフォードが主演を務めたクライムドラマ。タッカーを追う刑事に『マンチェスター・バイ・ザ・シー』などのケイシー・アフレックがふんするほか、『歌え!ロレッタ愛のために』などのシシー・スペイセクらが共演。デヴィッド・ロウリーがメガホンを取った。
2019年8月18日
シネマ・クレール
★★★★


「ライオン・キング」
これは弥生映画だ。多分、誰もそうだとは言わないだろうけど。
まるで、古代の自然の「命の環」の中で生きて行く生活スタイル、その中で「王とは何か。自分とは何者か」と悩む若き王子。王国を離れ、旅をして帰還する、英雄譚に必須の物語構造。亡くなった王の魂が、雷(龍神)となって、王子を導く構造。これが弥生映画と言わなくて何なのか!

もちろん、瑕疵は有り、傑作ではない。英雄譚として、「試練」はほとんど無く、雑食であそこまで大きくなって狩の経験のないシンバが、何故突然強くなったのか?スカーは必然性の全く無く自ら罪を告白するのは、物語上都合よすぎる。スカーの王国の荒れようと、シンバが王になってあっという間に元に戻る都合の良さ。2時間に治めよとして、大人の都合で、都合の良い物語を作れば、すぐに子供から見捨てられる。

自然の再現度、その中で俳優のごとく「演技」をする、CGの技術はもはや「神の御ワザ」である。

(ストーリー)
アフリカのサバンナに君臨する偉大なる王、ライオンのムファサが息子シンバを授かり、さまざまな動物たちが誕生の儀式に集まってくる。動物たちは、ヒヒの祈祷師ラフィキが皆の前にささげた将来の王シンバに深くこうべを垂れる。だが、自分が王になれないことに不満を募らせるムファサの弟スカーだけは、シンバの誕生を苦々しく感じていた。
(キャスト)
(声の出演)、ドナルド・グローヴァー、セス・ローゲン、キウェテル・イジョフォー、アルフレ・ウッダード、ビリー・アイクナー、ビヨンセ・ノウルズ=カーター、ジェームズ・アール・ジョーンズ、(日本語吹き替え版)、賀来賢人、江口洋介、佐藤二朗、亜生、門山葉子、大和田伸也、根本泰彦、駒塚由依、駒谷昌男、沢城みゆき、白熊寛嗣、加瀬康之
(スタッフ)
監督・製作:ジョン・ファヴロー
脚本:ジェフ・ナサンソン
製作:ジェフリー・シルヴァー、カレン・ギルクリスト
製作総指揮:トム・ペイツマン、ジュリー・テイモア、トーマス・シューマカー
撮影監督:キャレブ・デシャネル
プロダクションデザイン:ジェームズ・チンランド
編集:マーク・リヴォルシー、アダム・ガーステル
アニメーションスーパーバイザー:アンドリュー・R・ジョーンズ
視覚効果スーパーバイザー:ロバート・レガト
オリジナルソング:ティム・ライス、エルトン・ジョン
オリジナルスコア:ハンス・ジマー
2019年8月27日
MOVIX倉敷
★★★★


「永遠に僕のもの」
1971年、天使の顔をした殺人犯に世界は発情した。アルゼンチン映画No.1を記録した妖しく美しいクライム青春ムービー。衝撃の実話。

という、煽り文句に全てがある。他にはあまり訴えることはないように思える。こういう少年もいるのだ、ということを映画という圧倒的なリアリティで我々の目の前に提示したかったのだろう。

冒頭の本人の呟き。まだコソ泥を働いていた頃。「僕は自由に生きたいだけだ」「僕は神の使徒(スパイ)だ」。それを観客は、時には否定し、時には誘惑に負けそうになる。登場人物たちが、1人たりとも、アブノーマルな関係を結ばなかったのが、反対にこの作品の意図を明確に示している。つまり、男女問わず、監督は観客を欲情させようとしている。つまらない映画だ。実際の本人は42人も殺しているらしい。一種のサイコパスだろう。

(解説)
1971年のアルゼンチン・ブエノスアイレス。美しい少年カルリートス(ロレンソ・フェロ)は幼いころから他人のものを手に入れたがる性分で、思春期を迎え窃盗が自分の天職だと悟る。新しい学校で出会ったラモン(チノ・ダリン)と意気投合したカルリートスは、二人でさまざまな犯罪に手を染め、やがて殺人を犯す。アルゼンチンの犯罪史に残る連続殺人犯がモデルの主人公をロレンソ・フェロが演じ、『オール・アバウト・マイ・マザー』などのセシリア・ロスらが共演。『トーク・トゥ・ハー』などの監督であるペドロ・アルモドバルがプロデュースを務めた。
2019年8月29日
シネマ・クレール
★★★






最終更新日  2019年09月18日 10時54分04秒
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2019年09月17日
カテゴリ:洋画(12~)
8月に観た映画は、8作品でした。2回に分けて紹介します。


「いつのまにか、ここにいる乃Documentaryof木坂46」
撮影は2017年の12月末から。今までのAKBグループのドキュメンタリーとは違い、既に日本を代表するアイドルグループになった後の撮影ということになって、監督も手探り状態。かなり、監督の独白の多いドキュメンタリーだった。気持ちはわかる。アイドルが何故ドキュメンタリーとして絵になるかといえば、普通の少女がアイドルに「変貌」してゆく様が絵になるからである。AKBはそれを最初から最後まで見せるのが、新しい商業スタイルであり、私もそれに魅力を感じていた。

西野七瀬の卒業を軸に、構成していたが、ネームバリュー的にやはり第4期生までいる乃木坂グループの中で、やはり第1期生中心に登場する(与田祐希だけは別)。その中で監督が目をつけたのは、白石ではなく、齋藤飛鳥だった。アイドルグループとして、異様に(でも演技ではなく)仲がいい乃木坂グループなかなかで、1人クールに1人立っている飛鳥の内面まで掘り下げたのが、今回の特徴になっている。二十歳過ぎの普通の女の子であるというのを再確認するドキュメンタリーだった。

私は、やはりAKBの「今」の方が気になる。8年(ユーチューブで見れば12年)リアルタイムで映像で追っかけてきて、女の子たちの変貌がわかるからである。

(解説)
結成から7年目を迎えた2018年9月。22枚目となるシングルの選抜発表の場で、エース西野七瀬の口から自身の卒業が明かされた。いつまでも変わらないと信じていた、しかしいつか失ってしまうとわかっていた、戸惑うメンバーたち。今や自らの予想をはるかに超える人気を獲得し巨大化したアイドルグループ、乃木坂46。その“うねり”の中にいる自分は、はたして何者なのだろうか?エースの卒業をきっかけに自分探しの旅に出る少女たちの心の葛藤と成長をこれまでにない親密な距離感で、物語はつむがれていく。
監督 岩下力
出演 乃木坂46


「愛と青春の旅だち」(午前10時からの映画祭)
どうもテレビのロードショーをつまみ食いしていたようだ。映画は、最初から最後まで集中してみないと、その作品の訴えたいことはわからない。

81年卒業生の士官学校の1年間を描く。親の愛をまともに受けていないと勘違いした青い若者が、大人の訓練の中で、仲間と女性への愛に目覚める青春ものである。製紙工場からお姫様抱っこで奪いにくるラストだけが印象的で、シンデレラストーリーのように思っていたし、今でもそう勘違いする中年女性は多いとは思うが、士官学校を出たからといって、それはサクセスストーリーではない。この映画のいくつかの悪いところは、士官学校を出ることが成功だと世の中に勘違いさせたところだろう。

私はこの映画ではなく、この後「フルメタルジャケット」(1987)を観たので、士官学校は実はこんな人間的なところではなく、反対にいかに1年間で人間性をなくさせるところかを知っている。実際そうではないと、人を戦争に送れないのだ。ついていけなければ発狂するしかないのだ。その帰結が沖縄の数多くの事件でもある。

(解説)
士官養成学校生の友情と恋を描くドラマ。製作はマーティン・エルファンド、監督は「アイドルメイカー」(81、日本未公開)のテイラー・ハックフォード。同じような体験を持つダグラス・デイ・スチュアートが脚本を執筆。撮影はドナルド・ソーリン、音楽はジャック・ニッチェが担当している。出演はリチャード・ギア、デブラ・ウィンガー、デイヴィッド・キース、リサ・ブロント、ルイス・ゴセット・ジュニア、リサ・エイルバッチャーなど。1982年作品。
(ストーリー)
ワシントン州、シアトル。その日の朝、ザック・メイオ(リチャード・ギア)は、全裸で寝ている父バイロンと娼婦を見ながら、少年時代を思い出していた。海軍の兵曹だった父の不実をなじって母は彼が13歳の時に自殺。ザックは父の駐屯地であるフィリピンにゆき、悲惨な思春期をすごしたのだ。目覚めた父に、彼は子供の頃からの夢だったパイロットになるため、海軍航空士官養成学校に入ると告げると、父は軍隊なんかに入って苦労するのは馬鹿げたことだという。しかし、彼の決意は固く、シアトルの近くにあるレーニエ基地内の学校に入学する。彼を含め34人の士官候補生を待っていたのは訓練教官の黒人軍曹フォーリー(ルイス・ゴセット・ジュニア)のしごきであった。34名の中にはケーシー(ルイス・アイルバッチャー)のような女性もいた。女性を除いて皆丸坊主にされ、ザックはオクラホマ出身の純朴青年シド(デイヴィッド・キース)、妻子持ちの黒人ペリーマンと同じ部屋を割り当てられた。13週に及ぶ過酷な訓練が始まった。フォーリーは皆を徹底して罵倒し、ザックはメイオではなくメイヨネーズとののしられる。4週がすぎ、候補生は市民との懇親パーティーに出席することが許された。フォーリーは「娘たちは士官候補生をひっかけようと狙っているから注意しろ」という。ザックとシドは、パーティーでポーラ(デブラ・ウィンガー)とリネット(リサ・ブロント)と知りあう。彼女らは製紙工場の女工だった。そして何となくザツクとポーラ、シドとリネットのカップルが出来あがった。週末になると2組のカップルはデートした。ポーラはザックの内面の屈折した影が気になりながら、彼を愛するようになる。フォーリーは、仲間と溶けあおうとしないザックを特別しごきにしごき、任意除隊(DOR)を申請せよと迫る。ついに、極限状態に達したザックは「ここ以外に行くところがない」と叫ぶ。それを境にザックは、チームの一員として行動するようになつた。日曜日、ポーラの家に招かれたザックは、彼女の父も士官候補生だったことを聞かされる。ポーラも士官候補生をひっかけ、あわよくば玉の輿を狙っているのかも知れぬと思うザック。ザックは翌日、ポーラがかけてきた電話に出ようとしなかつた。一方、シドはリサから妊娠したと聞かされると、DORを申請。結婚指輪を持ってリサの所へかけつけた。だが、彼女は士官としか結婚しないという。ショックを受けたシドは、モテルに行き、自殺する。シドのDORを受けつけたフォーリーに、ザックは挑戦。2人は凄絶な闘いをくり広げた。やがて、卒業式の日が来た。少尉に任官したかつての候補生1人1人に敬礼するフォーリー軍曹。「君のことは忘れない」と言うザック。彼は製紙工場に入り込むとポーラを抱きあげる。背後で拍手するリサ、ポーラの母親ら。
2019年8月1日
TOHOシネマズ岡南
★★★★


「アルキメデスの大戦」
久しぶりに★2つが出た。インタビューを見ると、山崎貴監督はこの作品を反戦映画として認識している。映画を観て、その要素がないどころか、歪んだ歴史認識を植え付ける有害映画としか思えなかった。「永遠の0」の主人公が特攻する前に、原作にはないニヤリと笑う場面を作るなど、この監督の歴史認識には前から疑問を持っていたが、やはりねと思った。

「巨大な戦艦を作れば、それを頼みに戦争に突き進んでしまう」という論理が、9割大手を振るっていて、米国に留学しようとしていた櫂直は取りやめて、戦艦大和の発注のゴマカシを証明しようとする。数字は嘘をつかない。けれども、歴史認識は嘘が大手を振ってきたのが歴史的事実だ。ラストで、櫂直はもう1つ2つの嘘を承認してしまう。それは、この作品自体がその嘘を承認したということだ。それを堂々と作った監督はバカとしか言いようがない。

(ストーリー)
昭和8年(1933年)、第2次世界大戦開戦前の日本。日本帝国海軍の上層部は世界に威厳を示すための超大型戦艦大和の建造に意欲を見せるが、海軍少将の山本五十六は今後の海戦には航空母艦の方が必要だと主張する。進言を無視する軍上層部の動きに危険を感じた山本は、天才数学者・櫂直(菅田将暉)を軍に招き入れる。その狙いは、彼の卓越した数学的能力をもって大和建造にかかる高額の費用を試算し、計画の裏でうごめく軍部の陰謀を暴くことだった。
(キャスト)
菅田将暉、浜辺美波、柄本佑、小林克也、小日向文世、國村隼、橋爪功、田中泯、舘ひろし
(スタッフ)
原作:三田紀房
監督・脚本・VFX:山崎貴
音楽:佐藤直紀
製作:市川南
2019年8月1日
TOHOシネマズ岡南
★★


「COLD WAR あの歌、2つの心」
久しぶりに★5つ。大傑作というのではなく、好みの問題だと思うのだが。冷戦下の15年の西欧の愛の物語を88分で駆け抜ける。映画マジックだ。冷戦状況を批判する話でもなければ、濃密な男女の心理戦を描く話でもない。その代わり、美しい歌と、美しい映像がある。その行間は、観客が埋めなければならない。ポーランド版テオアンゲロプロスともいえるかもしれない。

パヴリコフスキの膨大な写真展を高速で、バックにドルビーサウンドの音楽を聞きながら、駆け抜けるとこうなるのかもしれない。

「向こう側に行こう。もっと綺麗な処へ」。「浮雲」と重ね合わせた観客が居たが至言である。

(解説)
第71回カンヌ国際映画祭に正式出品され、光と影のコントラストでモノクロなのに鮮烈としか言いようのない映像と、愛し合う男女の引き裂かれてはなお一層求め合う行方の分からないストーリー展開、さらに二人の心情を奏でる音楽が絶賛され、見事監督賞を獲得した2019年最高の話題作が、遂に日本を陶酔させる。
忘れられない歌 「2つの心」があったから……
ポーランド、ベルリン、ユーゴスラビア、パリを舞台に、西と東に揺れ動き、別れと再会を繰り返して15年。過酷だがドラマティックでもあった時代に流されながらも、「黒い瞳を濡らすのは一緒にいられないから」と、愛を知る者なら誰もが魂を揺さぶられる「2つの心」という名曲で結ばれ、互いへの燃え上がる想いだけは貫こうとする二人。民族音楽と民族ダンス、さらにジャズにのせて、髪の毛1本、草の葉1枚、そよぐ風と揺れる水面まで、すべてのショットが私たちの生きる世界はこんなに美しかったのかと教えてくれる映像で綴る、心と五感を刺激する極上のラブストーリー。
2019年8月8日
シネマ・クレール
★★★★★






最終更新日  2019年09月17日 18時01分38秒
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2019年08月30日
カテゴリ:洋画(12~)

後半の3作品を紹介します。



「天気の子」

伏線回収の前回の成功体験はバッサリやめて、分かり易い話にしなかった、新海誠監督の勇気を先ずは讃えたい。

「岡山の人間にとって、あのラストに不快感を持つ」という人がいたならば、たかだか100年の岡山を知らない人間が何を言っているの。江戸時代以前は、岡山市倉敷市のほとんどは海の中だったんだよ、と言ってあげたい。

そして吉備女性が龍神を治めて、その神の系統が天皇の世紀を作ったんだって、私の持論を言ってあげたい(笑)。え、そんなアニメじゃないって。まぁそうだけど。

単に監督の天気論の話かなと、心配していたけど、エコロジー文明論で武装していた宮崎駿とは全く別系統の世界観を持ったスケールの大きい話を描ける人だと分かってよかった。次回を期待したい。
STORY
高校1年生の夏、帆高は離島から逃げ出して東京に行くが、暮らしに困ってうさんくさいオカルト雑誌のライターの仕事を見つける。雨が降り続くある日、帆高は弟と二人で生活している陽菜という不思議な能力を持つ少女と出会う。
キャスト
(声の出演)、醍醐虎汰朗、森七菜、本田翼、吉柳咲良、平泉成、梶裕貴、倍賞千恵子、小栗旬
スタッフ
原作・脚本・監督:新海誠
音楽:RADWIMPS
キャラクターデザイン:田中将賀作画監督:田村篤

美術監督:滝口比呂志

演出:徳野悠我、居村健治
CGチーフ:竹内良貴
撮影監督:津田涼介
助監督:三木陽子
音響監督:山田陽
音響効果:森川永子
製作:市川南、川口典孝
企画・プロデュース:川村元気
エグゼクティブプロデューサー:古澤佳寛
プロデューサー:岡村和佳菜、伊藤絹恵
音楽プロデューサー:成川沙世子

2019年7月25日
MOVIX倉敷
★★★★


「アマンダと僕」
観る前の目論見とは違っていた。「大切な姉を失った青年ダヴィッドは、母を亡くしひとりぼっちになった姪アマンダの世話を引き受けることに」という設定は知っていたので、青年の子育て奮闘記と思っていた。
そうではなかった。突然の「事件」によって失われた心を、おじ姪によっていかに回復していくかの物語だった。「事件」に至るまで全体の1/3を使う。異例の長さである。それも「事件」のせいだとも言えなくもない。
アマンダは強かった。それは不思議ではない。ただ、青年にとってはラッキーだったかもしれない。
最初の頃は、要らない映像が多くて退屈だった。「事件」の後は、見事にそれがなくなる。「事件」は国際的なことであり、フランス人にとっても我々にとっても未知の出来事だから、同じ土俵に立っていたからかもしれない。だとすると、前半のた退屈はもしかしたら意味ある映像だったのかもしれない。
最後は、アマンダのアップを見ていて、この姪を引き取って一緒に暮らしてもいいな、と思うようになった。映画の力だと思う。
(解説)
夏の日差し溢れるパリ。便利屋業として働く青年ダヴィッドは、パリにやってきた美しい女性レナと出会い、恋に落ちる。 穏やかで幸せな生活を送っていたが―― 突然の悲劇で大切な姉が亡くなり、ダヴィッドは悲しみに暮れる。そして彼は、身寄りがなくひとりぼっちになってしまった姪アマンダの世話を引き受けることになる…。悲しみは消えないが、それでも必死に逞しく生きようとするアマンダと共に過ごすことで、ダヴィッドは次第に自分を取り戻していく――。愛する人を奪われ遺された人たちは、どのように折り合いをつけながらその先の人生を生きていくのか。その一つの答えを、本作は青年と少女にとことん寄り添い映し出す。そして、今もなお傷を抱えた、現在のパリの社会情勢が垣間見える。あの頃にはもう二度と戻れないが、この映画は誰かの存在によって、悲しみはきっと乗り越えられるということを教えてくれる。希望の光が差し込むラストは、観客を大きな感動に包み込む。「傑作!人間が立ち直る力を、静かに感動的に祝福している」(ハリウッド・リポーター)、「深く胸を打つ。過剰に演出することなく人物を輝かせた、まさに完璧な映画!」(フィガロ)など、ふたりの強い絆を世界中が大絶賛!さらに、第31回東京国際映画祭では、審査員の満場一致でグランプリと最優秀脚本賞W受賞の快挙を成し遂げた。メガホンを執ったのは、本作が初の日本劇場公開作となるミカエル・アース監督。画面に映る繊細で優しい眼差しが、多くの人々の心を掴み離さないでいる。
主演は、フランスで主演作が立て続けに公開され、いま最も旬で引く手あまたの若手俳優 ヴァンサン・ラコスト。戸惑いながらもアマンダに向き合おうとする、心優しい青年を瑞々しく演じている。姪のアマンダ役は、奇跡の新星イゾール・ミュルトリエ。自然な演技を求めた監督が見出し、初演技とは思えぬ存在感を放つ。子どもらしさと大人っぽい表情の両面を兼ね備えており、観る者を釘付けにする。さらに『グッバイ・ゴダール!』でジャン=リュック・ゴダールのミューズであったアンヌ・ヴィアゼムスキー役が記憶に新しいステイシー・マーティン、『グッドモーニング・バビロン!』『ザ・プレイヤー』 のグレタ・スカッキなど実力派が脇を固めている。
2019年7月28日
シネマ・クレール
★★★★


「駄菓子屋小春」
悪役俳優の八名信夫さんが、熊本地震復興の為に監督・脚本・製作・主演した映画。地上げ屋と戦う駄菓子屋の春さんを助ける植木屋職人を演じる。6人の役者以外は地元の素人を使った。
ストーリーは、ほとんど昭和の任侠映画から借りてきたようなものだったが、舞台はまだ震災傷跡生々しい熊本の街を使い、その中でサークル活動で頑張る地元の人の活動をドキュメンタリーとして挿入するなど、ユニークなつくりを持つ。素人の割には、何人かは達者な演技をしていた。ラストの不知火の海をバックに熊本三味線で盛り上がり、リュウさんが(ガンを患っているので)死んだように眠っているシーンはよくできていた。なんと2日がかりで撮ったらしい。
八名信夫さんが岡山出身で空襲に遭っていたとは知らなかった。
2019年7月28日
灘崎文化センター
★★★







最終更新日  2019年08月30日 14時08分41秒
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2019年08月28日
カテゴリ:洋画(12~)

昨日は観た映画は9作品と書きましたが、ひとつ見落としていました。よって、今日は一つ増やして4作品を紹介します。



『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』

今回のテーマは、ヒーローの目覚め、かと思っていたら、それはフェイクで、実はフェイクを見破れ、だった。という話。でも、
あんなんやられたら、全部フェイクで出来ちゃうじゃん!
MJ凛々しくて好きです!
STORY
高校生のピーター・パーカー(トム・ホランド)は夏休みを迎え、親友のネッド(ジェイコブ・バタロン)やMJ(ゼンデイヤ)たちとヨーロッパへ旅行に行く。ところが、ピーターの前にS.H.I.E.L.D.の長官ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)が現れ、彼にある任務を与える。
キャスト
トム・ホランド、サミュエル・L・ジャクソン、ゼンデイヤ、コビー・スマルダーズ、ジョン・ファヴロー、J・B・スムーヴ、ジェイコブ・バタロン、マーティン・スター、マリサ・トメイ、ジェイク・ギレンホール、
スタッフ
監督:ジョン・ワッツ
脚本:クリス・マッケナ、エリック・ソマーズ
マーベルコミックブック原作:スタン・リー、スティーヴ・ディッコ
2019年7月8日
MOVIX倉敷



「僕たちは希望という名の列車に乗った」

戦争時における「抵抗」の話ではないと思う。これは、人生に何回か訪れるはずの「岐路」に当たった若者の「選択」の話だ。ただ、これが凄いのが、「選択」に国家が介入していることと、「選択」が続けざまに2回や3回ではなく、人によれば4回も5回も起きたことだ。その1つ1つで、彼らは間違いもあったが、基本的に誠実に向きがあった。その知性と勇気は、「事実に基づく話」であるだけに、我々を驚かす。
(解説)
すべては、たった2分間の黙祷から始まった――
なぜ18歳の若者たちは国家を敵に回してしまったのか?
ベルリンの壁建設の5年前に旧東ドイツで起こった衝撃と感動の実話
1956年、東ドイツの高校に通うテオとクルトは、列車に乗って訪れた西ベルリンの映画館でハンガリーの民衆蜂起を伝えるニュース映像を目の当たりにする。クラスの中心的な存在であるふたりは、級友たちに呼びかけて授業中に2分間の黙祷を実行した。それは自由を求めるハンガリー市民に共感した彼らの純粋な哀悼だったが、ソ連の影響下に置かれた東ドイツでは“社会主義国家への反逆”と見なされる行為だった。やがて調査に乗り出した当局から、一週間以内に首謀者を告げるよう宣告された生徒たちは、人生そのものに関わる重大な選択を迫られる。大切な仲間を密告してエリートへの階段を上がるのか、それとも信念を貫いて大学進学を諦め、労働者として生きる道を選ぶのか……。
新たな実話映画に挑んだラース・クラウメ監督のもとにドイツの若手有望株と実力派キャストが結集!
監督は、ナチスによる戦争犯罪の追及に執念を燃やした孤高の検事フリッツ・バウアーにスポットを当て、ドイツ映画賞6部門を制した『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』(16)の気鋭ラース・クラウメ。原作者ディートリッヒ・ガルスカ自身の実体験を綴ったノンフィクションを、緻密なリサーチで迫真のサスペンスと繊細にして深みのある感動のドラマとして描き上げた。また、注目すべきは本作のために発掘された新人俳優たちのフレッシュな魅力。そして過去の戦争や悲劇的な事実を語ることができない親たちの愛と葛藤を体現するのは、『東ベルリンから来た女』のロナルト・ツェアフェルトら旧東ドイツ出身の実力派キャストたち。
無意識のうちに政治的タブーを犯してしまった若者たちが、仲間との友情や恋を育みながら、あるときはまっすぐに主張をぶつけ合い、人間として正しきこととは何かをひたむきに模索していく姿は観る者の心を強く揺さぶる。過酷な現実にさらされた彼らの、人生のすべてを懸けた決断とは?希望を追い求めた若者たちの“小さな革命”を未来へと続く“列車”とともに描き上げた感動の実録青春映画!
2019年7月9日
シネマ・クレール
★★★★



「誰もがそれを知っている」

ファルハディ監督の緻密な作風とは到底思えない。ありふれたストーリーだった。(以下、ストーリーの核心には触れないが、重要なヒントを呟きます)

それでは。

ラウラは、そしてその家族は、直ぐに警察に知らせる事をしなかった。それは、みんな過去に脛に傷持つからだとずっと思っていた。そうなるように、わざわざ秘密の匂いのするカルメン誘拐事件の切り抜きを置いて行く。この事件が今回の事件に絡んでいるのだとずっと思っていた。ところが、それは単なる警察通報をためらせるための小道具だった。それならば、もっと他にやりかたがある。また、いかにも何か匂わすように時計塔の屋根裏が使われる。それもフェイクだった。それを覆すストーリーがあるのならばいいしかし無かった。ガッカリである。

2019年7月14日
シネマ・クレール
★★★



「トイ・ストーリー4」

初めて眠らず最後まで観れた。きちんと完結した。

(STORY)
ある日ボニーは、幼稚園の工作で作ったお手製のおもちゃのフォーキーを家に持って帰る。カウボーイ人形のウッディが、おもちゃの仲間たちにフォーキーを現在のボニーの一番のお気に入りだと紹介。だが、自分をゴミだと思ってしまったフォーキーはゴミ箱が似合いの場所だと部屋から逃亡し、ウッディは後を追い掛ける。
キャスト
(声の出演)、トム・ハンクス、ティム・アレン、アニー・ポッツ、トニー・ヘイル、クリスティナ・ヘンドリックス、キーガン=マイケル・キー、ジョーダン・ピール、キアヌ・リーヴス、アリー・マキ、ジョン・キューザック、ウォーレス・ショーン、ジョン・ラッツェンバーガー、ジム・ヴァーニー、ドン・リックルズ、エステル・ハリス、(日本語吹き替え)、唐沢寿明、所ジョージ、戸田恵子、竜星涼、新木優子、松尾駿、長田庄平、森川智之、竹内順子、日下由美、三ツ矢雄二、咲野俊介、辻親八、辻萬長、松金よね子
スタッフ
監督:ジョシュ・クーリー
脚本:ステファニー・フォルソム
脚本・製作総指揮:アンドリュー・スタントン
製作:ジョナス・リヴェラ、マーク・ニールセン
製作総指揮:ピート・ドクター
スーパーバイジングディレクター:ボブ・モイヤー
2019年7月22日
MOVIX倉敷
★★★★







最終更新日  2019年08月28日 10時48分09秒
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2019年08月27日
カテゴリ:洋画(12~)

遅まきながら7月に観た映画は9作品でした。3回に分けて紹介します。特に、映画の日に一日で三作品を観たこれは、後々に尾をひくいずれも力作でした。



「日本のいちばん長い日」(午前10時からの映画祭)

原田眞人監督のそれと、ここまで違う作品だったとは思わなかった。こちらの方は、阿南陸相(三船敏郎)はあくまでも最後まで本土決戦を主張する冷静な軍人として描き、新作の天皇と鈴木首相との阿吽の呼吸で終戦に導いたという説を取らない。松坂桃李の畑中も狂気を出していたが、この作品の黒沢年雄のそれとは全然違う。
岡本版は、あくまでも15日真夜中から明け方までの近衛兵の暴走に力点があった。だから民間兵の狂気とも言える挙兵や14日深夜の背後の特効に力点を置く。原田版は終戦の意味に力点があったようだ。
原作も読んで、新作ももう一回観て見比べなくてはならないと思った。
(解説)
大宅壮一名義(実際の著者は当時編集者だった半藤一利)で当時の政治家宮内省関係、元軍人や民間人から収録した実話を編集した同名原作(文芸春秋社刊)を、「上意討ち -拝領妻始末-」の橋本忍が脚色し、「殺人狂時代」の岡本喜八が監督した終戦秘話。撮影は「喜劇 駅前競馬」の村井博。
(ストーリー)
戦局が次第に不利になってきた日本に無条件降伏を求める米、英、中のポツダム宣言が、海外放送で傍受されたのは昭和二十年七月二十六日午前六時である。直ちに翌二十七日、鈴木総理大臣官邸で緊急閣議が開かれた。その後、八月六日広島に原爆が投下され、八日にはソ連が参戦、日本の敗北は決定的な様相を呈していたのであった。第一回御前会議において天皇陛下が戦争終結を望まれ八月十日、政府は天皇の大権に変更がないことを条件にポツダム宣言を受諾する旨、中立国のスイス、スウェーデンの日本公使に通知した。十二日、連合国側からの回答があったが、天皇の地位に関しての条項にSubject toとあるのが隷属か制限の意味かで、政府首脳の間に大論争が行なわれ、阿南陸相はこの文章ではポツダム宣言は受諾出来ないと反対した。しかし、八月十四日の特別御前会議で、天皇は終戦を決意され、ここに正式にポツダム宣言受諾が決ったのであった。この間、終戦反対派の陸軍青年将校はクーデター計画を練っていたが、阿南陸相は御聖断が下った上は、それに従うべきであると悟した。一方、終戦処理のために十四日午後一時、閣議が開かれ、陛下の終戦詔書を宮内省で録音し八月十五日正午、全国にラジオ放送することが決った。午後十一時五十分、天皇陛下の録音は宮内省二階の御政務室で行われた。同じ頃、クーデター計画を押し進めている畑中少佐は近衛師団長森中将を説得していた。一方厚木三〇二航空隊の司令小薗海軍大佐は徹底抗戦を部下に命令し、また東京警備軍横浜警備隊長佐々木大尉も一個大隊を動かして首相や重臣を襲って降伏を阻止しようと計画していた。降伏に反対するグループは、バラバラに動いていた。そんな騒ぎの中で八月十五日午前零時、房総沖の敵機動部隊に攻撃を加えた中野少将は、少しも終戦を知らなかった。その頃、畑中少佐は蹶起に反対した森師団長を射殺、玉音放送を中止すべく、その録音盤を奪おうと捜査を開始し、宮城の占領と東京放送の占拠を企てたのである。しかし東部軍司令官田中大将は、このクーデターの鎮圧にあたり、畑中の意図を挫いたのであった。玉音放送の録音盤は徳川侍従の手によって皇后官事務官の軽金庫に納められていた。午前四時半、佐々木大尉の率いる一隊は首相官邸、平沼枢密院議長邸を襲って放火し、五時半には阿南陸相が遺書を残して壮烈な自刃を遂げるなど、終戦を迎えた日本は、歴史の転換に伴う数々の出来事の渦中にあったのである。そして、日本の敗戦を告げる玉音放送の予告が電波に乗ったのは、八月十五日午前七時二十一分のことであった。
出演
宮口精二  東郷外務大臣
戸浦六宏  松本外務次官
笠智衆  鈴木総理
山村聡  米内海相
三船敏郎  阿南陸相
小杉義男  岡田厚生大臣
志村喬  下村情報局総裁
高橋悦史  井田中佐
井上孝雄  竹下中佐
中丸忠雄  椎崎中佐
黒沢年雄  畑中少佐
吉頂寺晃  梅津参謀総長
山田晴生  豊田軍令部総長
香川良介  石黒農相
明石潮  平沼枢密院議長
玉川伊佐男  荒尾大佐
二本柳寛  大西軍令部次長
武内亨  小林海軍軍医
加藤武  迫水書記官長
川辺久造  木原通庸
江原達怡  川本秘書官
三井弘次  老政治部記者
土屋嘉男  不破参謀
島田正吾  森近衛師団長
伊藤雄之助  野中俊雄少将
青野平義  藤田侍従長
児玉清  戸田侍従
浜田寅彦  三井侍従
袋正  入江侍従
小林桂樹  徳川侍従
中谷一郎  黒田大尉
若宮忠三  水谷参謀長
山本廉  伍長
森幹太  高嶋少将
伊吹徹  板垣参謀
久野征四郎  大隊長
小川安三  巡査
田島義文  渡辺大佐
森野五郎  大橋会長 
加東大介   矢部国内局長
石田茂樹  荒川技術局長
田崎潤  小薗大佐
平田昭彦   菅原中佐
中村伸郎  木戸内大臣
竜岡晋  石渡宮内大臣
北竜二   蓮沼侍従武官長
野村明司  中村少佐
藤木悠  清家少佐
北村和夫  佐藤内閣官房総務課長
村上冬樹  松阪法相
北沢彪  広瀬蔵相
岩谷壮  杉山元師
今福将雄  畑元師
天本英世  佐々木大尉
神山繁  加藤総務局長
浜村純  筧庶務課長
小瀬格  若松陸軍次官
佐藤允  古賀少佐
久保明  石原少佐
草川直也  長友技師
石山健二郎  田中大将
滝恵一  塚本少佐
藤田進  芳賀大佐
田中浩  小林少佐
佐田豊  佐野恵作
上田忠好  佐野小門太
勝部演之  白石中佐
加山雄三  館野守男
新珠三千代  原百合子
宮部昭夫  稲留東部軍参謀
関口銀三  岡部侍従
関田裕  神野参謀
井川比佐志  憲兵中尉
須田準之助  高橋武治
小泉博  和田信賢
大友伸  陸軍軍務局長
堺左千夫  厚木基地飛行整備科長
2019年7月1日
TOHOシネマズ岡南
★★★★



「エリカ38」

思った以上に良い作品だった。邦画における樹木希林の遺作としてもふさわしい。樹木希林のプロデュースとしても、冒頭から終わりまで、きちんとお金が取れる作品だった。
実際の事件に取材して、ほとんどそれにそっくりというか、ドキュメンタリーといっても良い(だって首謀者の名前がそのまま使われている)のだが、もちろんほんとのエリカがどんな人間だったかはわからない。けれども、顔のシミをどんどん出した浅田美代子のそれでも時々コケティッシュ、時々ほんとのおばさんぽい表情から、ホントにこんな女性だったかもしれないという説得力があった。彼女がこうなった原因もなんとなくわかる。親の愛は、やはり必要なのだと思わせる。堂々の主役である。オールヌードこそ、出さないが、ちゃんと濡れ場もこなしている。
最後にホントに騙された人たちの肉声が流れる。映画の通り、彼女たちは望んで金を騙し騙された、のである。びっくりする。ホントにそれで数億円が集まるのである。
(解説)
樹木希林が盟友のために手がけた渾身の初「企画」作品!
浅田美代子、45年ぶりの主演作&演技派・個性派が揃う豪華キャスト
「浅田美代子が女性詐欺師を演(や)ったらおもしろいと思うのよ」。2018年に惜しまれつつ逝去した役者、樹木希林の一言が、この映画のはじまりだった。ドラマ「時間ですよ」で共演して以来旧知の仲である女優、浅田美代子の“代表作”にしたいと、樹木希林は自ら企画に乗り出し、その熱意は、ニューヨークで写真家としても活躍する映像作家・日比遊一監督、『その男、凶暴につき』『銃』など多くの日本映画を手がける奥山和由プロデューサーらを衝き動かした。役者として数多くの映画に出演し、日本アカデミー賞ほかさまざまな映画賞を受賞した樹木の、初の「企画」作品となる本作で、樹木は木内みどりら出演者たちのキャスティングや脚本のチェックにも関わり、さらに浅田演じる聡子の母親役として出演もしている。
タイトルロールのエリカこと主人公の渡部聡子を演じるのは、国民的人気ドラマ「時間ですよ」でデビューし、アイドルとして人気を博したのち現在は映画やテレビ、バラエティと幅広く活躍する浅田美代子。これまでの作品で見せてきた“愛らしく優しい女性”といった浅田のイメージを打破してあげたいと、犯罪者役での主演作を企画した樹木の期待に応えるべく、体当たりの演技を披露し新境地を拓いた。本作は、『あした輝く』(74/山根成之監督)以来、45年ぶりの主演作となる。
そのほか、聡子を投資詐欺犯罪に巻き込む男女、平澤役に平岳大、伊藤役に木内みどりがそれぞれ扮し、ミステリアスな魅力で異彩を放つほか、小松政夫、古谷一行、山崎一、窪塚俊介、山崎静代、小籔千豊、菜 葉 菜、佐伯日菜子ら、演技派・個性派が揃う豪華な顔ぶれとなっている。
(ストーリー)
渡部聡子・自称エリカ(浅田美代子)は、愛人・平澤育男(平岳大)の指示のもと、支援事業説明会という名目で人を集め、架空の投資話で大金を集めていた。だが実は、平澤が複数の女と付合い、自分を裏切っている事を知る。彼女は平澤との連絡を絶つと、金持ちの老人をたらし込み、豪邸を手に入れた。老人ホームに入っていた母(樹木希林)も呼び寄せ、今度は自ら架空の支援事業の説明会をおこない金を詐取していく。旅先のタイで、若者ポルシェと出会う。恋に落ちるエリカ。蜜月の時。だがもう警察の手はすぐそこまで伸びていた。※PG12
監督   日比遊一
出演   浅田美代子、平岳大、窪塚俊介、山崎一、山崎静代、小籔千豊、小松政夫、古谷一行(特別出演)、木内みどり、樹木希林
[ 上映時間:103分 ]
2019年7月1日
TOHOシネマズ岡南
★★★★
https://erica38.official-movie.com/



「凪待ち」

断じて気持ちのいい作品ではない。ギャンブル依存症とも言うべき、どうしようもなくダメな男が主人公で、それを克服するという話でもない。
しかし、いちばん最後の場面に、ストーリーとは関係無く、津波で波の中に沈んだ街の遺物が映し出される。正しいのか、正しくないのか、わからないけど、これは鎮魂の映画ではないかと思ったのである。
香取慎吾の異様に肩幅の広い、顔さえ映っていなければ、フランケンシュタインと言われても信じてしまう容貌は、この作品の狙いだったのかもしれない。
(解説)
愚かな者たちの切ない暴力と狂気を描いた映画が誕生した。
誰もがその恍惚に陶酔した『孤狼の血』、誰もがその偏愛に涙した『彼女がその名を知らない鳥たち』など日本映画界を担う監督・白石和彌の最新作だ。主演を務めるのは、『クソ野郎と美しき世界』『人類資金』などエンタテイメントから人間ドラマまで幅広い役柄をこなすだけでなく、オリジナリティ溢れるアートでも才能を発揮しつづける香取慎吾。白石和彌と香取慎吾が初のタッグで挑み、『クライマーズハイ』の加藤正人が脚本を手掛けたオリジナル作品だ。主人公の恋人を、誰が殺したのか?なぜ殺したのか?「愛」という名に隠された事件の真相とは――?容赦ない絶望を描いた、魂を破壊する衝撃作だ!
本作に集結したのは、『くちびるに歌を』『散歩する侵略者』の恒松祐里、映画・ドラマ・モデルと幅広い分野で活躍し、そのライフスタイルも注目され同世代の女性から支持を得ている西田尚美、『龍三と七人の子分たち』や白石組常連の吉澤健、『孤狼の血』など白石組の名バイプレイヤー・音尾琢真、『万引き家族』『そして父になる』など数々の話題作に出演し見事な存在感を放ち続ける俳優リリー・フランキーら、目が離せない面々が揃った。
(ストーリー)
毎日をふらふらと無為に過ごしていた郁男は、恋人の亜弓とその娘・美波と共に彼女の故郷、石巻で再出発しようとする。少しずつ平穏を取り戻しつつあるかのように見えた暮らしだったが、小さな綻びが積み重なり、やがて取り返しのつかないことが起きてしまう―。ある夜、亜弓から激しく罵られた郁男は、亜弓を車から下ろしてしまう。そのあと、亜弓は何者かに殺害された。恋人を殺された挙句、同僚からも疑われる郁男。次々と襲い掛かる絶望的な状況を変えるために、郁男はギャンブルに手をだしてしまう。
※PG12
監督   白石和彌
出演   香取慎吾、恒松祐里、西田尚美、吉澤健、音尾琢真、リリー・フランキー
[ 上映時間:124分 ]
2019年7月1日
TOHOシネマズ岡南
★★★★







最終更新日  2019年08月27日 09時14分00秒
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2019年08月15日
カテゴリ:洋画(12~)
今年の県労会議機関紙8月号に載せた映画評です。






「日本のいちばん長い日」
今年は1945年8月15日の玉音放送までの24時間を描いた「日本のいちばん長い日」を取り上げます。14日の深夜に、陸軍将校畑中少佐を中心とする若手軍人によるクーデター未遂事件があったことはあまり知られていません。最後の最後まで綱渡りだったのです。誰がどう決断したのか?岡本喜八監督(1967年)と原田眞人監督(2015年)の2作あり、2つとも力作です。
岡本版は、オールスターがドキュメンタリーのように膨大な台詞を発して庵野秀明監督の「シン・ゴジラ」の手本になったと言われたました。
岡本版と原田版を、今回見直してかなり違っていました。大きく違うところが、何点かあります。
1つは、岡本版も鈴木首相(笠智衆)と阿南陸相(三船敏郎)が阿吽の呼吸で、主戦論渦巻く陸軍を御しながら終戦まで持って行った様に描いていました。しかし、原田版はそれを更に強調します。原田版は岡本版で出すこと叶わなかった天皇(本木雅弘)をほとんど主人公のように出演させています。あえて、軍閥とは程遠い老獪な鈴木貫太郎(山崎努)を首相に据えたのも天皇の意向ということになっています。阿南陸相(役所広司)と鈴木と天皇は、侍従武官、侍従長、天皇と旧知の仲という事を明かし、阿南の「腹芸」の場面を新たに作っています。確かに、敗色決定とも言える状況で「あともうひとつ成果」を求めた政府の対応が、国民に大きな犠牲者を出した事は否定出来ないものの、あの時点の様々な「決断」がなければ、更に敗戦日が延びた可能性は十二分にあったのです。
1つはクーデターの首謀者、畑中少佐は、岡本版では黒沢年男が演じて、直情決行、狂気とも言える存在感を出していました。原田版は松坂桃李がまた違う狂気を演じています。
1つは岡本版には女性は新珠三千代しか出演しなかったが、原田版には重要な役で何人もの女性が出演しています。
よかったら、岡本版原田版と続けて見ると、日本の政治の意思決定の複雑さと、当時の戦争の雰囲気が良くわかって面白いと思います。動き出したら止まらない。戦争は、巨大な機関車のようです。車輪が外れ、燃料がなくなり、それでも運転しようとする狂気の機関士を止めないと、止まらないのです。(2作品ともレンタル可能)






最終更新日  2019年08月15日 09時17分17秒
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2019年07月28日
カテゴリ:洋画(12~)
6月に観た映画の後半です。



「アラジン」
何度も作り変えられる魔法のランプの世界。その度ごとに、アラジンも、ジャスミンも、ランプの魔人も過去の数々の、「欲望にはキリがない」「自由が1番尊い」「世界を知ろう」という教訓を上書きしながら、「女性権利の尊重」という新しい価値観と、実演でもアニメと全く遜色ないファンタジーの世界を実現した。
ハリウッド化した中東の世界、米国美男美女インド系俳優の誕生、思いっきり楽しんでいるウィル・スミスと俳優の力も大きかった。楽しめました。
冒頭、「船乗り」のウィル・スミスが子供達に物語を始めるという構造。「千夜一夜物語」の1つにもなっていて、しかも上手いこと仕掛けがあって、子供達目線の物語になっている謎が解ける。上手いと思った。
(STORY)
貧しいながらもダイヤモンドの心を持ち、本当の自分にふさわしい居場所を模索する青年のアラジン(メナ・マスード)は、自由になりたいと願う王女のジャスミン(ナオミ・スコット)と、三つの願いをかなえてくれるランプの魔人ジーニー(ウィル・スミス)に出会う。アラジンとジャスミンは、身分の差がありながらも少しずつ惹(ひ)かれ合う。二人を見守るジーニーは、ランプから解放されたいと思っていた。
(キャスト)
メナ・マスード、ナオミ・スコット、ウィル・スミス、マーワン・ケンザリ、ナヴィド・ネガーバン、ナシム・ペドラド、ビリー・マグヌッセン、(日本語吹き替え版)、山寺宏一、中村倫也、木下晴香、北村一輝、沢城みゆき、平川大輔、多田野曜平
(スタッフ)
監督・脚本:ガイ・リッチー
脚本:ジョン・オーガスト
2019年6月25日
MOVIX倉敷
★★★★


「幸福なラザロ」
冒頭。貧しいムラの夜中。若者たちが音楽を鳴らしながらやってきて、娘との婚約を宣言する。たった58人のムラではあるが、女子供は多く、中世の共同体とはかくあるかと思わせる。
しかし、支配者の侯爵家は携帯を持っていた。少なくとも90年代の携帯であり、侯爵家は大量無賃労働をしていたということで、ムラ人は離散を強いられる。
リアリズムとファンタジーの融合。社会派ではない。おそらく20年の月日が流れて、ムラ人たちの心は荒んでいる。
そこへタイムスリップしたかのごとくラザロが現れる。しかし、昔の共同体を全面的に良かったとは言っていない。熱を出しただけで、死んでしまうという諦めがムラ人にあるように、それは厳しい生活なのである。子沢山は、彼らの防衛手段だ。
映画の寓話性、神話を作る力は、この作品で如何となく発揮られた。ムラ人たちは語り伝えることだろう。やがてムラに帰って新しい共同体を作るために。そして、それが人類の特性なのだ。
(解説)
第71回カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞したヒューマンドラマ。キリスト教の聖人ラザロとイタリアの詐欺事件から構想された物語で、無垢(むく)な青年を主人公に、孤立した地で生活する村民が外の世界に触れる様子が映し出される。監督は『夏をゆく人々』などのアリーチェ・ロルヴァケル。新人のアドリアーノ・タルディオーロ、『ハングリー・ハーツ』などのアルバ・ロルヴァケルらが出演する。
(あらすじ)
20世紀後半のイタリア。純朴な青年ラザロ(アドリアーノ・タルディオーロ)は、社会と隔絶した小さな村に住んでいる。そこの人々は、小作制度が廃止されたことを知らずにタダ働きを強いられていた。ある日、領主の侯爵夫人(ニコレッタ・ブラスキ)の息子が誘拐騒ぎを起こし、労働搾取の実態が世に暴かれる。
2019年6月20日
シネマ・クレール
★★★★


「町田くんの世界」
失敗作である。原作を超えることができなかった映画は久しぶりだ。石井裕也は、原作を変えて自分なりに作って超えることができなかった。あと一回これが続けば見限った方がいいと思う。
原作はとても難しい素材だった。一見普通の高校生がとんでもない天然人たらし(女たらしではない)だったという構造。それ以外は普通の世界を描いていて、最も理想的な作品にしようとするならば、是枝ばりのリアル作品にするべきなのだが、とても難しいだろうと思っていた。監督は、それをユーモア映画ならびにファンタジー映画にしてしまった。原作にない作家池松壮亮は、監督の分身だと思うが、池松壮亮の演技がそもそも大袈裟すぎて、そこから監督自身が「町田くんの世界」を信じていないことが見え見え。「もしかしたら、町田くんているかもしれない」そう思わせなくてはならないのに、最後の最後で恋に目覚めた町田くんが「君のことしか考えられなくなりそうだ。それっていいことなんだよね」と言わせてしまってはいけない。町田くんは、一瞬そう思っても、決してそうはならない青年なんだから。
大人の実力俳優を高校生に4人も持ってきたのは、狙い通りだと思う。しかし、空回りした。
(あらすじ)
町田くん(細田佳央太)は運動や勉強が不得意で見た目も目立たないが、困っている人を見過ごすことのできない優しい性格で、接する人たちの世界を変える不思議な力の持ち主だった。ある日、町田くんの世界が一変してしまう出来事が起こる。
(キャスト)
細田佳央太、関水渚、岩田剛典、高畑充希、前田敦子、太賀、池松壮亮、戸田恵梨香、佐藤浩市、北村有起哉、松嶋菜々子
(スタッフ)
主題歌:平井堅
監督・脚本:石井裕也
脚本:片岡翔
2019年6月27日
MOVIX倉敷
★★


「新聞記者」
ある程度は期待して観た。私には、普通のサスペンス映画にしか思えなかった(「相棒」外伝と言われてもおかしくはない)。そんなに悪くないけど、少し甘い。2人の俳優は頑張っていたが、脚本はもっと作り込むべきだ。
現政権批判は、前半こそはそれらしきもの(前川事件、詩織さん事件、森本問題)が出てくるが、後半は普通のフィクションになっている。ラストは変な盛り上げ方をしたが、韓国映画ならばもっと二転三転するはずだ。これだけの内容で130分は長すぎる。
この映画の一番の驚き(売り)は、ノンフィクションでないこんな作品でさえ、テレビが一切タイアップをかけなかったこと。それに尽きる。この見事な忖度社会を証明した作品は記憶されるべきである。
追記
それでも、「相棒」では決して出てこない場面として、薄暗い内閣調査室の中の無数の所員が延々とパソコンに向かってカタカタカタカタやっている場面は良かった。1つは、ニセ世論作りのための直のツイートか、それへの指示とも思われるが、映画の中でははっきりしない。まあ不気味なところは描いていた。
新聞記者は、切り込んだ記事を書いても「誤報」とされてしまう仕組みを、不十分ながら描いていた。若い官僚の逡巡を2時間かけて描いたのだから、それに見合ったドラマとラストにして欲しかった。
(解説)
韓国映画界の至宝シム・ウンギョン
×
昨年度映画賞に輝く松坂桃李
権力とメディアの“たった今”を描く、
前代未聞のサスペンス・エンタテイメント!
一人の新聞記者の姿を通して報道メディアは権力にどう対峙するのかを問いかける衝撃作。
東京新聞記者・望月衣塑子のベストセラー『新聞記者』を“原案”に、政権がひた隠そうとする権力中枢の闇に迫ろうとする女性記者と、理想に燃え公務員の道を選んだある若手エリート官僚との対峙・葛藤を描いたオリジナルストーリー。
主演は韓国映画界の至宝 シム・ウンギョンと、人気実力ともNo.1俳優 松坂桃李。
(STORY)
あなたは、この映画を、信じられるか―?
東都新聞記者・吉岡(シム・ウンギョン)のもとに、大学新設計画に関する極秘情報が匿名FAXで届いた。日本人の父と韓国人の母のもとアメリカで育ち、ある思いを秘めて日本の新聞社で働いている彼女は、真相を究明すべく調査をはじめる。
一方、内閣情報調査室官僚・杉原(松坂桃李)は葛藤していた。
 「国民に尽くす」という信念とは裏腹に、与えられた任務は現政権に不都合なニュースのコントロール。愛する妻の出産が迫ったある日彼は、久々に尊敬する昔の上司・神崎と再会するのだが、その数日後、神崎はビルの屋上から身を投げてしまう。
 真実に迫ろうともがく若き新聞記者
。「闇」の存在に気付き、選択を迫られるエリート官僚。
2019年6月30日
イオンシネマ
★★★★






最終更新日  2019年07月28日 12時00分10秒
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2019年07月27日
カテゴリ:洋画(12~)
今更ですが、6月に観た映画を紹介します。8作品でした。二回に分けて。




「コンフィデンスマンJP」
誰が最後に勝つかではなく、どう騙すか、が問われる作品。惜しかった。おかしいと思っていたのに!伏線を疑っていた場面を物語が進むにつれてつい忘れてしまった。「みんな見事に騙されたでしょ!」
結局これが長澤まさみの代表作品になるだろうか?ちょっとかわいそうだ。
(ストーリー)
詐欺師のダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)は、欲にまみれた者たちから大金をだまし取ってきた。香港の裏社会を牛耳る女帝ラン・リウ(竹内結子)を新たなターゲットに定めた三人は、彼女が持っているはずのパープルダイヤを奪うために香港に行く。なかなかランに近づけずに苦戦する中、天才詐欺師のジェシー(三浦春馬)が同じく彼女を狙っていることがわかり、さらにダー子に恨みを抱くヤクザの赤星栄介(江口洋介)が不穏な動きを見せる。
(キャスト)
長澤まさみ、東出昌大、小手伸也、小日向文世、織田梨沙、瀧川英次、マイケル・キダ、前田敦子、佐津川愛美、岡田義徳、桜井ユキ、生瀬勝久、山口紗弥加、小池徹平、佐藤隆太、吉瀬美智子、石黒賢、竹内結子、三浦春馬、江口洋介
(スタッフ)
監督:田中亮   脚本:古沢良太    音楽:fox capture plan   主題歌:Official髭男dism
上映時間116分
2019年6月2日
ムービックス倉敷
★★★★


「風と共に去りぬ(午前10時からの映画祭)」
もう「午前10時からのー」でだけでも、3回目の鑑賞。それ以外を数えると何回見たかわからない。ひとえにマイルを貯めるためなのだが、それでもいったん見始めると、正味4時間最後までほとんど寝ずに観てしまうのは、我ながら不思議だ。
改めて、究極のメロドラマだと思う。前半こそはスカーレット視点で物語が進むが、後半は4人平等に視点が変わる。特にレットバトラーの視点が多くなり、彼のミスで2人も子供を殺してしまっているのは、前半の万能選手的な扱いからいえば彼らしくないといえばいいのか、より人間味が増したといえばいいのか。それにしてもレットは、スカーレットの涙を拭くために3回もハンカチを胸ポケットから取り出す。無頼派を気取っているレットだが、ハンカチをそんな風に常備できる男なんて、現代ではもはや絶滅種だろう。
CGがない時代のセット撮影を存分に楽しめる映画。何度か出てくるし、ポスターにも使われているタラの夕焼けは、ホントの夕焼けなのか?それとも絵画なのか?大画面で観ても分からなかった。誰か知っている人は教えて欲しい。本物だとすれば、どのくらい撮影待ちをしたのか気になるし、絵画なのだとしたら、ほとんど芸術!
もう「10時からの」も終わるし、これが映画館で観る最後かもしれない。著者を代えて続編が出版されているらしいが、とうとう読んでみたくなった。←しかし、レビュアーのあまりもの酷評に、やはり読む気が失せた。
2019年6月6日
TOHOシネマズ岡南
★★★★


「長いお別れ」
中野量太監督なので、もっとドラマチックな展開かと思いきや、まるで是枝監督のような展開。それはそれで中野監督のもう一つの一面なのだろう。普通のドラマならば、動物園場面で終わらせるところだけど、その2年後の話を描くことで、ドラマを見せたいのではない、ゆっくりと家族がお互いお別れをしたのを描きたかったのが判る。
病状の判断、距離の取り方、デイサービスの利用、ヘルパー・ショートステイの利用など、現代介護状況を余すことなく描く。
蒼井優と竹内結子は中島京子の分身だ。遠距離と家族問題で悩む竹内と仕事と恋人との関係で悩む蒼井。それでも、現代の介護をつかいながら、最初からきちんと病状を理解して、最も普通の70歳発症アルツハイマーお父さんの病状を見せてくれた。たいへんだけど、決して不幸ではない。と言うことを見せる、それなりの意義のある作品。「湯を沸かすほどの熱い愛」ほどの傑作ではない。
(見どころ)
直木賞作家・中島京子の実体験に基づく小説を、『湯を沸かすほどの熱い愛』などの中野量太監督が映画化。認知症の影響で徐々に記憶を失っていく父と、彼と向き合う家族を描く。認知症の父を『モリのいる場所』などの山崎努、家族を『彼女がその名を知らない鳥たち』などの蒼井優、『春の雪』などの竹内結子、『ゆずの葉ゆれて』などの松原智恵子が演じるほか、北村有起哉、中村倫也らが共演。
(あらすじ)
2007年、父・昇平(山崎努)の70歳の誕生日で久々に帰省した長女の麻里(竹内結子)と次女の芙美(蒼井優)は、厳格な父が認知症になったことを知る。2009年、芙美はワゴン車でランチ販売をしていたが、売り上げは伸びなかった。麻里は夏休みを利用し、息子の崇と一緒に実家へ戻ってくる。昇平の認知症は進行していて、「帰る」と言って家を出る頻度が高くなっていた。
2019年6月6日
TOHOシネマズ岡南
★★★★


「ゴジラ  キング・オブ・モンスターズ」
監督は、日本のゴジラ映画のファンらしく、ゴジラやモスラの主題歌も編曲しながら使っているし、ゴジラが神に近い存在だということも描いている。
けれども、ハリウッドはどうしても家族の話を大きな軸に据えないといけないらしい。それでどうしても違和感を覚える。この話で無理矢理入れなくてもいいでしょ?
キングギドラやラドン、モスラの造形は素晴らしいのだけど、なんかB級映画感が拭えない。
この地球的な未曾有な話をたった130分少々で終わらせてしまうのですか?本来地球政府ができるとか、いろんな人類側のドラマがあるんじゃないですか?そもそも未確認生物特務機関モナークって何?何処から金が出ているの?そういうツッコミを入れるときりがないくらいいろんなところが謎の作品。
決定的なのは、ゴジラが神々しくないということ。
(ストーリー)
神話の時代に生息していた怪獣のモスラ、ラドン、キングギドラが復活する。彼らとゴジラとの戦いを食い止め世界の破滅を防ごうと、生物学者の芹沢(渡辺謙)やヴィヴィアン(サリー・ホーキンス)、考古人類学者のアイリーン(チャン・ツィイー)らが所属する、未確認生物特務機関モナークが動き出す。
(キャスト)
カイル・チャンドラー、ヴェラ・ファーミガ、ミリー・ボビー・ブラウン、サリー・ホーキンス、渡辺謙、チャン・ツィイー、(日本語吹き替え)、芦田愛菜、木村佳乃、田中圭
(スタッフ)
監督・脚本:マイケル・ドハティ
脚本:ザック・シールズ
エグゼクティブプロデューサー:バリー・H・ウォルドマン、ザック・シールズ、坂野義光、奥平謙二
2019年6月8日
ムービックス倉敷
★★★★






最終更新日  2019年07月27日 10時54分38秒
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