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洋画(12~)

2019年08月15日
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カテゴリ:洋画(12~)
今年の県労会議機関紙8月号に載せた映画評です。






「日本のいちばん長い日」
今年は1945年8月15日の玉音放送までの24時間を描いた「日本のいちばん長い日」を取り上げます。14日の深夜に、陸軍将校畑中少佐を中心とする若手軍人によるクーデター未遂事件があったことはあまり知られていません。最後の最後まで綱渡りだったのです。誰がどう決断したのか?岡本喜八監督(1967年)と原田眞人監督(2015年)の2作あり、2つとも力作です。
岡本版は、オールスターがドキュメンタリーのように膨大な台詞を発して庵野秀明監督の「シン・ゴジラ」の手本になったと言われたました。
岡本版と原田版を、今回見直してかなり違っていました。大きく違うところが、何点かあります。
1つは、岡本版も鈴木首相(笠智衆)と阿南陸相(三船敏郎)が阿吽の呼吸で、主戦論渦巻く陸軍を御しながら終戦まで持って行った様に描いていました。しかし、原田版はそれを更に強調します。原田版は岡本版で出すこと叶わなかった天皇(本木雅弘)をほとんど主人公のように出演させています。あえて、軍閥とは程遠い老獪な鈴木貫太郎(山崎努)を首相に据えたのも天皇の意向ということになっています。阿南陸相(役所広司)と鈴木と天皇は、侍従武官、侍従長、天皇と旧知の仲という事を明かし、阿南の「腹芸」の場面を新たに作っています。確かに、敗色決定とも言える状況で「あともうひとつ成果」を求めた政府の対応が、国民に大きな犠牲者を出した事は否定出来ないものの、あの時点の様々な「決断」がなければ、更に敗戦日が延びた可能性は十二分にあったのです。
1つはクーデターの首謀者、畑中少佐は、岡本版では黒沢年男が演じて、直情決行、狂気とも言える存在感を出していました。原田版は松坂桃李がまた違う狂気を演じています。
1つは岡本版には女性は新珠三千代しか出演しなかったが、原田版には重要な役で何人もの女性が出演しています。
よかったら、岡本版原田版と続けて見ると、日本の政治の意思決定の複雑さと、当時の戦争の雰囲気が良くわかって面白いと思います。動き出したら止まらない。戦争は、巨大な機関車のようです。車輪が外れ、燃料がなくなり、それでも運転しようとする狂気の機関士を止めないと、止まらないのです。(2作品ともレンタル可能)






最終更新日  2019年08月15日 09時17分17秒
コメント(3) | コメントを書く
2019年07月28日
カテゴリ:洋画(12~)
6月に観た映画の後半です。



「アラジン」
何度も作り変えられる魔法のランプの世界。その度ごとに、アラジンも、ジャスミンも、ランプの魔人も過去の数々の、「欲望にはキリがない」「自由が1番尊い」「世界を知ろう」という教訓を上書きしながら、「女性権利の尊重」という新しい価値観と、実演でもアニメと全く遜色ないファンタジーの世界を実現した。
ハリウッド化した中東の世界、米国美男美女インド系俳優の誕生、思いっきり楽しんでいるウィル・スミスと俳優の力も大きかった。楽しめました。
冒頭、「船乗り」のウィル・スミスが子供達に物語を始めるという構造。「千夜一夜物語」の1つにもなっていて、しかも上手いこと仕掛けがあって、子供達目線の物語になっている謎が解ける。上手いと思った。
(STORY)
貧しいながらもダイヤモンドの心を持ち、本当の自分にふさわしい居場所を模索する青年のアラジン(メナ・マスード)は、自由になりたいと願う王女のジャスミン(ナオミ・スコット)と、三つの願いをかなえてくれるランプの魔人ジーニー(ウィル・スミス)に出会う。アラジンとジャスミンは、身分の差がありながらも少しずつ惹(ひ)かれ合う。二人を見守るジーニーは、ランプから解放されたいと思っていた。
(キャスト)
メナ・マスード、ナオミ・スコット、ウィル・スミス、マーワン・ケンザリ、ナヴィド・ネガーバン、ナシム・ペドラド、ビリー・マグヌッセン、(日本語吹き替え版)、山寺宏一、中村倫也、木下晴香、北村一輝、沢城みゆき、平川大輔、多田野曜平
(スタッフ)
監督・脚本:ガイ・リッチー
脚本:ジョン・オーガスト
2019年6月25日
MOVIX倉敷
★★★★


「幸福なラザロ」
冒頭。貧しいムラの夜中。若者たちが音楽を鳴らしながらやってきて、娘との婚約を宣言する。たった58人のムラではあるが、女子供は多く、中世の共同体とはかくあるかと思わせる。
しかし、支配者の侯爵家は携帯を持っていた。少なくとも90年代の携帯であり、侯爵家は大量無賃労働をしていたということで、ムラ人は離散を強いられる。
リアリズムとファンタジーの融合。社会派ではない。おそらく20年の月日が流れて、ムラ人たちの心は荒んでいる。
そこへタイムスリップしたかのごとくラザロが現れる。しかし、昔の共同体を全面的に良かったとは言っていない。熱を出しただけで、死んでしまうという諦めがムラ人にあるように、それは厳しい生活なのである。子沢山は、彼らの防衛手段だ。
映画の寓話性、神話を作る力は、この作品で如何となく発揮られた。ムラ人たちは語り伝えることだろう。やがてムラに帰って新しい共同体を作るために。そして、それが人類の特性なのだ。
(解説)
第71回カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞したヒューマンドラマ。キリスト教の聖人ラザロとイタリアの詐欺事件から構想された物語で、無垢(むく)な青年を主人公に、孤立した地で生活する村民が外の世界に触れる様子が映し出される。監督は『夏をゆく人々』などのアリーチェ・ロルヴァケル。新人のアドリアーノ・タルディオーロ、『ハングリー・ハーツ』などのアルバ・ロルヴァケルらが出演する。
(あらすじ)
20世紀後半のイタリア。純朴な青年ラザロ(アドリアーノ・タルディオーロ)は、社会と隔絶した小さな村に住んでいる。そこの人々は、小作制度が廃止されたことを知らずにタダ働きを強いられていた。ある日、領主の侯爵夫人(ニコレッタ・ブラスキ)の息子が誘拐騒ぎを起こし、労働搾取の実態が世に暴かれる。
2019年6月20日
シネマ・クレール
★★★★


「町田くんの世界」
失敗作である。原作を超えることができなかった映画は久しぶりだ。石井裕也は、原作を変えて自分なりに作って超えることができなかった。あと一回これが続けば見限った方がいいと思う。
原作はとても難しい素材だった。一見普通の高校生がとんでもない天然人たらし(女たらしではない)だったという構造。それ以外は普通の世界を描いていて、最も理想的な作品にしようとするならば、是枝ばりのリアル作品にするべきなのだが、とても難しいだろうと思っていた。監督は、それをユーモア映画ならびにファンタジー映画にしてしまった。原作にない作家池松壮亮は、監督の分身だと思うが、池松壮亮の演技がそもそも大袈裟すぎて、そこから監督自身が「町田くんの世界」を信じていないことが見え見え。「もしかしたら、町田くんているかもしれない」そう思わせなくてはならないのに、最後の最後で恋に目覚めた町田くんが「君のことしか考えられなくなりそうだ。それっていいことなんだよね」と言わせてしまってはいけない。町田くんは、一瞬そう思っても、決してそうはならない青年なんだから。
大人の実力俳優を高校生に4人も持ってきたのは、狙い通りだと思う。しかし、空回りした。
(あらすじ)
町田くん(細田佳央太)は運動や勉強が不得意で見た目も目立たないが、困っている人を見過ごすことのできない優しい性格で、接する人たちの世界を変える不思議な力の持ち主だった。ある日、町田くんの世界が一変してしまう出来事が起こる。
(キャスト)
細田佳央太、関水渚、岩田剛典、高畑充希、前田敦子、太賀、池松壮亮、戸田恵梨香、佐藤浩市、北村有起哉、松嶋菜々子
(スタッフ)
主題歌:平井堅
監督・脚本:石井裕也
脚本:片岡翔
2019年6月27日
MOVIX倉敷
★★


「新聞記者」
ある程度は期待して観た。私には、普通のサスペンス映画にしか思えなかった(「相棒」外伝と言われてもおかしくはない)。そんなに悪くないけど、少し甘い。2人の俳優は頑張っていたが、脚本はもっと作り込むべきだ。
現政権批判は、前半こそはそれらしきもの(前川事件、詩織さん事件、森本問題)が出てくるが、後半は普通のフィクションになっている。ラストは変な盛り上げ方をしたが、韓国映画ならばもっと二転三転するはずだ。これだけの内容で130分は長すぎる。
この映画の一番の驚き(売り)は、ノンフィクションでないこんな作品でさえ、テレビが一切タイアップをかけなかったこと。それに尽きる。この見事な忖度社会を証明した作品は記憶されるべきである。
追記
それでも、「相棒」では決して出てこない場面として、薄暗い内閣調査室の中の無数の所員が延々とパソコンに向かってカタカタカタカタやっている場面は良かった。1つは、ニセ世論作りのための直のツイートか、それへの指示とも思われるが、映画の中でははっきりしない。まあ不気味なところは描いていた。
新聞記者は、切り込んだ記事を書いても「誤報」とされてしまう仕組みを、不十分ながら描いていた。若い官僚の逡巡を2時間かけて描いたのだから、それに見合ったドラマとラストにして欲しかった。
(解説)
韓国映画界の至宝シム・ウンギョン
×
昨年度映画賞に輝く松坂桃李
権力とメディアの“たった今”を描く、
前代未聞のサスペンス・エンタテイメント!
一人の新聞記者の姿を通して報道メディアは権力にどう対峙するのかを問いかける衝撃作。
東京新聞記者・望月衣塑子のベストセラー『新聞記者』を“原案”に、政権がひた隠そうとする権力中枢の闇に迫ろうとする女性記者と、理想に燃え公務員の道を選んだある若手エリート官僚との対峙・葛藤を描いたオリジナルストーリー。
主演は韓国映画界の至宝 シム・ウンギョンと、人気実力ともNo.1俳優 松坂桃李。
(STORY)
あなたは、この映画を、信じられるか―?
東都新聞記者・吉岡(シム・ウンギョン)のもとに、大学新設計画に関する極秘情報が匿名FAXで届いた。日本人の父と韓国人の母のもとアメリカで育ち、ある思いを秘めて日本の新聞社で働いている彼女は、真相を究明すべく調査をはじめる。
一方、内閣情報調査室官僚・杉原(松坂桃李)は葛藤していた。
 「国民に尽くす」という信念とは裏腹に、与えられた任務は現政権に不都合なニュースのコントロール。愛する妻の出産が迫ったある日彼は、久々に尊敬する昔の上司・神崎と再会するのだが、その数日後、神崎はビルの屋上から身を投げてしまう。
 真実に迫ろうともがく若き新聞記者
。「闇」の存在に気付き、選択を迫られるエリート官僚。
2019年6月30日
イオンシネマ
★★★★






最終更新日  2019年07月28日 12時00分10秒
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2019年07月27日
カテゴリ:洋画(12~)
今更ですが、6月に観た映画を紹介します。8作品でした。二回に分けて。




「コンフィデンスマンJP」
誰が最後に勝つかではなく、どう騙すか、が問われる作品。惜しかった。おかしいと思っていたのに!伏線を疑っていた場面を物語が進むにつれてつい忘れてしまった。「みんな見事に騙されたでしょ!」
結局これが長澤まさみの代表作品になるだろうか?ちょっとかわいそうだ。
(ストーリー)
詐欺師のダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)は、欲にまみれた者たちから大金をだまし取ってきた。香港の裏社会を牛耳る女帝ラン・リウ(竹内結子)を新たなターゲットに定めた三人は、彼女が持っているはずのパープルダイヤを奪うために香港に行く。なかなかランに近づけずに苦戦する中、天才詐欺師のジェシー(三浦春馬)が同じく彼女を狙っていることがわかり、さらにダー子に恨みを抱くヤクザの赤星栄介(江口洋介)が不穏な動きを見せる。
(キャスト)
長澤まさみ、東出昌大、小手伸也、小日向文世、織田梨沙、瀧川英次、マイケル・キダ、前田敦子、佐津川愛美、岡田義徳、桜井ユキ、生瀬勝久、山口紗弥加、小池徹平、佐藤隆太、吉瀬美智子、石黒賢、竹内結子、三浦春馬、江口洋介
(スタッフ)
監督:田中亮   脚本:古沢良太    音楽:fox capture plan   主題歌:Official髭男dism
上映時間116分
2019年6月2日
ムービックス倉敷
★★★★


「風と共に去りぬ(午前10時からの映画祭)」
もう「午前10時からのー」でだけでも、3回目の鑑賞。それ以外を数えると何回見たかわからない。ひとえにマイルを貯めるためなのだが、それでもいったん見始めると、正味4時間最後までほとんど寝ずに観てしまうのは、我ながら不思議だ。
改めて、究極のメロドラマだと思う。前半こそはスカーレット視点で物語が進むが、後半は4人平等に視点が変わる。特にレットバトラーの視点が多くなり、彼のミスで2人も子供を殺してしまっているのは、前半の万能選手的な扱いからいえば彼らしくないといえばいいのか、より人間味が増したといえばいいのか。それにしてもレットは、スカーレットの涙を拭くために3回もハンカチを胸ポケットから取り出す。無頼派を気取っているレットだが、ハンカチをそんな風に常備できる男なんて、現代ではもはや絶滅種だろう。
CGがない時代のセット撮影を存分に楽しめる映画。何度か出てくるし、ポスターにも使われているタラの夕焼けは、ホントの夕焼けなのか?それとも絵画なのか?大画面で観ても分からなかった。誰か知っている人は教えて欲しい。本物だとすれば、どのくらい撮影待ちをしたのか気になるし、絵画なのだとしたら、ほとんど芸術!
もう「10時からの」も終わるし、これが映画館で観る最後かもしれない。著者を代えて続編が出版されているらしいが、とうとう読んでみたくなった。←しかし、レビュアーのあまりもの酷評に、やはり読む気が失せた。
2019年6月6日
TOHOシネマズ岡南
★★★★


「長いお別れ」
中野量太監督なので、もっとドラマチックな展開かと思いきや、まるで是枝監督のような展開。それはそれで中野監督のもう一つの一面なのだろう。普通のドラマならば、動物園場面で終わらせるところだけど、その2年後の話を描くことで、ドラマを見せたいのではない、ゆっくりと家族がお互いお別れをしたのを描きたかったのが判る。
病状の判断、距離の取り方、デイサービスの利用、ヘルパー・ショートステイの利用など、現代介護状況を余すことなく描く。
蒼井優と竹内結子は中島京子の分身だ。遠距離と家族問題で悩む竹内と仕事と恋人との関係で悩む蒼井。それでも、現代の介護をつかいながら、最初からきちんと病状を理解して、最も普通の70歳発症アルツハイマーお父さんの病状を見せてくれた。たいへんだけど、決して不幸ではない。と言うことを見せる、それなりの意義のある作品。「湯を沸かすほどの熱い愛」ほどの傑作ではない。
(見どころ)
直木賞作家・中島京子の実体験に基づく小説を、『湯を沸かすほどの熱い愛』などの中野量太監督が映画化。認知症の影響で徐々に記憶を失っていく父と、彼と向き合う家族を描く。認知症の父を『モリのいる場所』などの山崎努、家族を『彼女がその名を知らない鳥たち』などの蒼井優、『春の雪』などの竹内結子、『ゆずの葉ゆれて』などの松原智恵子が演じるほか、北村有起哉、中村倫也らが共演。
(あらすじ)
2007年、父・昇平(山崎努)の70歳の誕生日で久々に帰省した長女の麻里(竹内結子)と次女の芙美(蒼井優)は、厳格な父が認知症になったことを知る。2009年、芙美はワゴン車でランチ販売をしていたが、売り上げは伸びなかった。麻里は夏休みを利用し、息子の崇と一緒に実家へ戻ってくる。昇平の認知症は進行していて、「帰る」と言って家を出る頻度が高くなっていた。
2019年6月6日
TOHOシネマズ岡南
★★★★


「ゴジラ  キング・オブ・モンスターズ」
監督は、日本のゴジラ映画のファンらしく、ゴジラやモスラの主題歌も編曲しながら使っているし、ゴジラが神に近い存在だということも描いている。
けれども、ハリウッドはどうしても家族の話を大きな軸に据えないといけないらしい。それでどうしても違和感を覚える。この話で無理矢理入れなくてもいいでしょ?
キングギドラやラドン、モスラの造形は素晴らしいのだけど、なんかB級映画感が拭えない。
この地球的な未曾有な話をたった130分少々で終わらせてしまうのですか?本来地球政府ができるとか、いろんな人類側のドラマがあるんじゃないですか?そもそも未確認生物特務機関モナークって何?何処から金が出ているの?そういうツッコミを入れるときりがないくらいいろんなところが謎の作品。
決定的なのは、ゴジラが神々しくないということ。
(ストーリー)
神話の時代に生息していた怪獣のモスラ、ラドン、キングギドラが復活する。彼らとゴジラとの戦いを食い止め世界の破滅を防ごうと、生物学者の芹沢(渡辺謙)やヴィヴィアン(サリー・ホーキンス)、考古人類学者のアイリーン(チャン・ツィイー)らが所属する、未確認生物特務機関モナークが動き出す。
(キャスト)
カイル・チャンドラー、ヴェラ・ファーミガ、ミリー・ボビー・ブラウン、サリー・ホーキンス、渡辺謙、チャン・ツィイー、(日本語吹き替え)、芦田愛菜、木村佳乃、田中圭
(スタッフ)
監督・脚本:マイケル・ドハティ
脚本:ザック・シールズ
エグゼクティブプロデューサー:バリー・H・ウォルドマン、ザック・シールズ、坂野義光、奥平謙二
2019年6月8日
ムービックス倉敷
★★★★






最終更新日  2019年07月27日 10時54分38秒
コメント(0) | コメントを書く
2019年07月19日
カテゴリ:洋画(12~)
今月の「県労会議」という機関紙に投稿した映画評です。

「1987、ある闘いの真実」
今年1月号で光州事件を扱った映画「タクシー運転手」を紹介しました。今回はそれから7年後の1987年ソウル市内が作品の舞台です。全斗煥大統領の独裁は頂点に達していました。あの外国人記者が撮影したと思われる軍隊の市民殺戮映像が、作品の中盤、大学の新入生歓迎企画で流れます。新入生のヨニ(キム・テリ)は普通の若者として登場し「デモなんかしても世界は変わらない」とうそぶきます。それに対してイケメンの大学生(カン・ドンウォン)は「僕も初めは逃げた」「でも(反対運動を止めることは)出来ないんだ。胸が痛くて」と答えるのです。

この若者の名前は、最後まで巧妙に伏せられていました。なぜならば、日本人は先ず知らないけれども、韓国ではかなり有名な人物で、名前がわかればその時点で後半部分のネタバレになるからです。

冒頭では1987年1月に、これも韓国では有名なソウル大学生パク・ジョンチョルが、対共分室刑事(アカ狩を専門にする集団)によって拷問死される事件が起きます。無法に市民が殺され、人権が犯されている。活動家は言います。「我々に残された武器は真実だけです。それが政権を倒すのです」検事(ハ・ジョンウ)、医師、新聞記者、刑務所看守(ユ・ヘジン)、刑事、活動家(ソル・ギョング)、神父へと次々と真実のバトンが手渡されて行きます。決定的な真実が明るみになり、最後にはあの延生大学生が催涙弾に倒れたところで、闘いは大きな転換を迎えるのです。

去年の秋に、私は韓国に行きました。そしてパク・ジョンチョル記念館で当時のままに残された対共分室拷問部屋を見学、あの延生大学生の遺物を展示しているイ・ハニョル記念館に行き、遺された運動靴を確認してきました。その記念館で、繰り返し「30年経ったいま」とテロップが入ったビデオが流されているのです。2017年朴槿恵大統領を平和裡に失脚させたろうそくデモの映像です。時の政権が間違った事をすれば、市民が倒す。それを実現させたのは、正にこの1987年の血で勝ち取った成功体験があったからだという事を、私はひしひしと感じました。勇気をもらいました。

主要登場人物で唯一の架空の女学生ヨニは、最後には政権打倒のために拳をふります。イ・ハニョルのために集まった100万人以上の集会の映像も映されました。見事な社会派、見事なエンタメ。韓国映画の真骨頂でした。(20189年チャン・ジュナン監督作品レンタル可能)






最終更新日  2019年07月19日 11時03分05秒
コメント(1) | コメントを書く
2019年06月11日
カテゴリ:洋画(12~)

後半の三作品を紹介します。




「空母いぶき」

佐藤浩市アベ揶揄表現は、むしろ反対だった。でも、9条改憲論にも水を差す内容にもなっていた。と、私の書いていること読んでも意味わからんとは思いますが、結論から言えば駄作です。
そもそも冒頭で、突然の侵略国家の正体が明らかになるのですが、北とか中国とか描けないのはわかるけれども、あの国はあまりにも非現実的であり、前提条件からして、この作品が左翼からも右翼からも非現実的と言われるのは明らかな作品になっています。速やかに作品自体を忘れ去るのが正しい日本国民の対応だと思う。
自衛隊の装備と技術は、素晴らしいものがあって、ホントかなとも思うのですが、もしホントだとしても、これは基本急襲であり、敵があんな間抜けな攻撃しか出来ないのならば、そもそも攻撃しない方がいいでしょう。そういうこともあり、中国の尖閣諸島攻撃を描いていると言われる原作も、私は読むまでもなく絵空事だと思う。

(ストーリー)
20XX年。日本最南端沖で国籍不明の漁船20隻が発砲を開始し、波留間群島の一部を占領して海上保安庁の隊員を捕らえる。日本政府は、航空機搭載護衛艦いぶきをメインにした艦隊を派遣。お互いをライバルとして意識してきた航空自衛隊出身のいぶきの艦長・秋津竜太(西島秀俊)と海上自衛隊出身の副長・新波歳也(佐々木蔵之介)は、この未曽有の事態を収束しようとする。
(キャスト)
西島秀俊、佐々木蔵之介、本田翼、小倉久寛、高嶋政宏、玉木宏、戸次重幸、市原隼人、堂珍嘉邦、片桐仁、和田正人、石田法嗣、平埜生成、土村芳、深川麻衣、山内圭哉、中井貴一、村上淳、吉田栄作、工藤俊作、金井勇太、中村育二、益岡徹、斉藤由貴、藤竜也、佐藤浩市
(スタッフ)
監督:若松節朗
原作・監修:かわぐちかいじ
企画:福井晴敏
脚本:伊藤和典、長谷川康夫
音楽:岩代太郎

2019年5月27日
ムービックス倉敷
★★




「居眠り磐音 」

豊後藩国許家老奥田瑛二の(ピエール瀧との)代替シーンに、松坂桃李は出演していないが、芳根京子との重要なシーンがある。芳根京子一世一代の迫真の演技と言ってよく、元の映像はどうだったのか、気になって仕方ない。動の木村文乃、静の芳根京子。続編があるとすれば、2人の演技に期待ができる。
平成の時代劇ではなく、まるで「キングダム」のような歌舞伎漫画だ。登場人物全員が見栄を切って、見せ場を作る。結果、主人公の磐音は、一度や二度ならずも、5ー6回も立ち会いをする。時代劇としては異常と言って良い。ただし、全員が、それをわきまえた上で節制を持って演技する大人の役者、いわば歌舞伎俳優だった。時代劇ということもあり、こちらは魅せる。
また、テーマもいい。全く磐音の本心を知らぬはずの有楽斎が今際の際で「あんたはこの先も人を斬る。そのたびに思い出すんや、竹馬の友を斬った手触りを。地獄やで」といかにも歌舞伎の悪人化粧で言う。磐音は答える。「地獄であることなど、もとより承知じゃ。友のおらぬ世で。愛おしい女に二度と会えぬ世で。生きてゆくなど、死ぬよりも酷ぞ。だが、それがしは選んだのだ。生きることを」さて、決定版ではその後の重要な台詞をカットしている。幸いにも、劇場特典で脚本が付いていた。それで確認してもらいたい。なぜカットしたのか、謎である。

(解説)
坂崎磐音は、故郷・豊後関前藩で起きた、ある哀しい事件により、2人の幼馴染を失い、祝言を間近に控えた許嫁の奈緒を残して脱藩。すべてを失い、浪人の身となった―。江戸で長屋暮らしを始めた磐音は、長屋の大家・金兵衛の紹介もあり、昼間はうなぎ屋、夜は両替屋・今津屋の用心棒として働き始める。春風のように穏やかで、誰に対しても礼節を重んじる優しい人柄に加え、剣も立つ磐音は次第に周囲から信頼され、金兵衛の娘・おこんからも好意を持たれるように。そんな折、幕府が流通させた新貨幣をめぐる陰謀に巻き込まれ、磐音は江戸で出会った大切な人たちを守るため、哀しみを胸に悪に立ち向かう―。
監督   本木克英
出演   松坂桃李、木村文乃、芳根京子、柄本佑、杉野遥亮、佐々木蔵之介、陣内孝則、谷原章介、中村梅雀、柄本明、奥田瑛二
[上映時間:121分 ]

2019年5月21日
TOHOシネマズ岡南
★★★★



「ゴッドファーザー」

1972年作品。パート1の終わりは、1955年くらいだろうか。パート3の終わりは、79年くらいだとすると、マイケルの息子は、最後はかなりいい歳になっていたはず。この作品は、観客すらもアメリカの歴史の中で翻弄された稀有な作品ということになるだろう。
どうもおかしいと思っていたら、パート1だけが未見だった。どうりで今まで登場人物たちが頭に入らなかったはずだ。今回かなりスッキリした。これはアメリカマフィアの歴史は、表面上だけで、ほんとは家族の歴史であり、イタリア移民アメリカンの歴史でもあるのだ。

(解説)
1282年、当時フランスに支配されていたシシリー島の住民が秘密組織をつくって反乱した時の合い言葉だったといわれる“MAFIA”は、19世紀に入り、“犯罪組織”としてイタリアの暗黒街に君臨するようになった。そしてイタリア系の移民として、この組織もアメリカに渡りアメリカ・マフィアが誕生した。その組織はシシリーやナポリ出身者またはその子弟で構成されており、組織の頂点にファミリー(家族)がありボスがいる。アメリカ・マフィアの年収は200億ドルといわれ、ギャンブル、合法企業の金融、運輸、スーパーなどを経営している。「ゴッドファーザー」はそうした巨大なマフィアの内幕を描いたマリオ・プーゾのベストセラーの映画化である。製作はアルバート・S・ラディ、監督は「雨のなかの女」のフランシス・フォード・コッポラ、脚本はコッポラと原作者のマリオ・プーヅォ、撮影はゴードン・ウィリス、音楽はニーノ・ロータが各々担当。出演はマーロン・ブランド、アル・パシーノ、ジェームズ・カーン、リチャード・カステラーノ、ロバート・デュヴァル、スターリング・ヘイドン、ジョン・マーレイ、アル・マルティーノ、モーガナ・キングなど。
(ストーリー )
コルレオーネ(マーロン・ブランド)の屋敷では、彼の娘コニー(タリア・シャイア)の結婚式が行なわれていた。一族の者を始め、友人やファミリーの部下たち数百名が集まった。ボスのドン・ビトー・コルレオーネは、書斎で友人たちの訴えを聞いている。彼は、相手が貧しく微力でも、助けを求めてくれば親身になってどんな困難な問題でも解決してやった。彼への報酬といえば、友情の証と“ドン”あるいは“ゴッドファーザー”という愛情のこもった尊称だけだった。そして彼の呼び出しにいつなりとも応じればよいのだ。これが彼らの世界であり、その掟だった。ドンのお気に入りの名付け子で、歌手として成功したが今は落ち目になっているジョニー・フォンテーン(アル・マルティーノ)もその1人だった。新作映画で彼にきわめつけの役があり、俳優として華々しくカムバックできるに違いないのだが、ハリウッドで絶大な権力を持つプロデューサー、ウォルツ(ジョン・マーレイ)からその主役をもらえずにいた。フォンテーンの窮地を知ったドンは静かにうなずいた。ある朝、目を覚ましたウォルツはあまりの光景に嘔吐した。60万ドルで買い入れた自慢の競走馬の首が、ベッドの上に転がっていたのだ。それからしばらくしてフォンテーンの許に、その新作の大役があたえられた。ある日、麻薬を商売にしている危険な男ソロッツォ(アル・レッティエーリ)が仕事を持ちかけてきた。政界や警察に顔のきくドンのコネに期待したのだが、彼は断った。だがソロッツォは、ドンさえ殺せば取引は成立すると思い、彼を狙った。早い冬の夕暮れ、ドンは街頭でソロッツォの部下に数発の銃弾を浴びせられたが一命はとりとめた。これはドン・ビトー・コルレオーネに対する挑戦だった。ソロッツォの後にはタッタリア・ファミリーがあり、ニューヨークの五大ファミリーが動いている。こうして1947年の戦いが始まった。末の息子マイケル(アル・パシーノ)は、一族の仕事には加わらず正業につくことを望んでいたが、父の狙撃が伝えられるや、病院に駈けつけ、咄嗟の策で2度目の襲撃からドンの命を救った。ドンの家では長男のソニー(ジェームズ・カーン)が部下を指揮し、ドンの復讐を誓ったが、一家の養子で顧問役のトム・ハーゲン(ロバート・デュヴァル)は、五大ファミリーとの全面戦争を避けようと工作していた。やがてソロッツォが一時的な停戦を申し入れてきた。だがソロッツォを殺さなければドンの命はあやうい。マイケルがその役目を買ってでた。ソロッツォ殺しは危険だが失敗は許されない。彼はこの大役を果たし、父の故郷シシリーへ身を隠した。タッタリアとの闘いは熾烈をきわめ、ソニーは持ち前の衝動的な性格が災いして敵の罠に落ち、殺された。シシリーでもマイケルが危うく暗殺から逃れた。そんななかでドンの傷もいえ、和解が成立した。ドンにとっては大きな譲歩だが、マイケルを呼び戻し、一家を建て直すためだった。2年後、アメリカに帰ったマイケルは、ドンのあとを継ぎ、ボスの位置についた。ファミリーは縄張りを荒らされ、ゴッドファーザーの過去の栄光がかろうじて崩壊をくいとめているという状態だったが、マイケルの才能は少しずつ伸び始め、勢力を拡大しつつあった。ある日曜日の朝、孫と遊んでいたドンが急に倒れた。偉大なるゴッドファーザー、ドン・ビトー・コルレオーネは穏やかな死を迎えたのだった。父の死を受け、マイケルは遂に動き出す。その天才的な頭脳で練られた計画によってライバルのボスたちは次々に殺され、コルレオーネ・ファミリーの勢力復活が為された。マイケルの横顔は冷たく尊大な力強さにあふれ、部下たちの礼をうけていた。“ドン・コルネオーレ”と。
(スタッフ)
監督フランシス・フォード・コッポラ、脚本フランシス・フォード・コッポラ
マリオ・プーゾ、原作マリオ・プーゾ、製作アルバート・S・ラディ、撮影ゴードン・ウィリス、音楽ニーノ・ロータ
(出演)
マーロン・ブランDon_Vito_Corleoneアル・パチーノMichaelジェームズ・カーンSonnyリチャード・カステラーノClemenzaロバート・デュヴTom_Hagnスターリング・ヘイドンMccluskeyジョン・マーレイJack_Woltzリチャード・コンテBarziniダイアン・キートンKay_Adamsアル・レッティエSollozzoエイブ・ヴィゴーダTessioタリア・シャイアConnie_Rizziアル・マルティーノJohnny_Fontaneモーガナ・キングMama_Corleone

2019年5月21日
TOHOシネマズ岡南
★★★★







最終更新日  2019年06月11日 11時40分07秒
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2019年06月10日
カテゴリ:洋画(12~)

中盤の四作品を紹介します。



「アベンジャーズ/エンドゲーム 」

(後半ネタバレあり。気になる人は読まないように)何故三時間必要かというと、もちろんいろいろややこしい設定になっているからでもあるんだけど、30分ぶんは、2つのヒーロー物語にケリをつけるために時間をとったのだろう。実際には、あと2つの物語も、これで締めてもいいと思う。

ガモーラは、サノス側として消えたのだろうか?(消えたという説が有力)

まさか、アントマンがあんなにもカギになるとは!

まさか、ストレンジマンは全て見えていたとは!

スタークスは、どうやってすり替えたのか?見えなかった!最後に想定外の予告編なし!

サノスって、あんなに強いんだ!そんなに最初から強かったけ。

今度のスパイダーマンは、時間軸で何処に入るのか?全然わからない。(どうやら時間軸では次の話らしい)

ナタリー・ポートマンは、カメオ出演なのか?それとも昔の映像の使い回しなのか!

ついつい他のシリーズも見直さなくちゃという気にさせる、ものすごく上手い商売!(この後4-5作観た)

マーベルの次の戦略はどうなのか?

等々色々疑問が湧きました。

(ストーリー)
破格のメガヒットによって映画史を塗り替え続ける「アベンジャーズ」シリーズが、この春ついに完結。最凶最悪の敵"サノス"によって、人類の半分が消し去られ、最強チーム"アベンジャーズ"も崩壊してしまった。はたして失われた35億の人々と仲間を取り戻す方法はあるのか? 大逆転へのわずかな希望を信じて再び集結したアイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソーたちに残されたのは、最強の絆だけ──。"今はここにいない"仲間のために、最後にして最大の逆襲が始まる!
監督   アンソニー・ルッソ
出演   ロバート・ダウニー・jr、クリス・ヘムズワース、マーク・ラファロ、クリス・エヴァンス、スカーレット・ヨハンソン、ジェレミー・レナー、ポール・ラッド、ブリー・ラーソン
[上映時間:182分 ]

2019年5月7日
TOHOシネマズ岡南
★★★★



「ずぶぬれて犬ころ」

岡山が産んだ夭折の俳人、住宅顕信の半生を、いじめにあって悩んでいる15歳の中学生のドラマと並行して描く。
元担任だったという教頭先生からもらった句集を読んで中学生は呟く。

「気の抜けたサイダーが僕の人生」

尾崎放哉が好きだと言う顕信は、そういう淋しい気持ちを切り取るのが、最初から上手く、中学生もそういう日常句に共感して読んでいく。
けれども、中学生のいじめはエスカレートし、顕信の病気は深刻化してゆく。顕信の句が素晴らしいのは、やはり以下のような句が見事に死を意識しつつある人間の感情を表しているからだろう。

洗面器の中のゆがんだ顔すくいあげる

レントゲンに淋しい胸のうちのぞかれた

陽にあたれば歩けそうな脚なでてみる

最後の句は、映像で見たからその哀しみがよくわかる。映画の中の顕信は、決して人間的に突出していたわけではない。けれども、句に向けた純粋な心は本物であり、だからそこから紡がれる日常句に光がある。そこが放哉とは違う。

抱きあげてやれない子の高さに座る

ずぶぬれて犬ころ

地をはっても生きていたいみのむし

中学生は生き直す。それは、放哉とは違う顕信の個性であり、可能性だった。
潤沢な資金を用意できなかったために、ドラマの完成度はイマイチのところはあるが、ストレートないい邦画だったと思う。

(解説)
 5・7・5の字数にとらわれない自由律俳句を詠み、生涯に残した俳句はわずか281句。22歳の時に得度し浄土真宗本願寺派の僧侶となった。空前の俳句ブームと言われる現在、その死後に日常をテーマとした俳句と生き様が脚光を浴びている。
 その俳句と共にいきた稀有な人生を、生きづらさを感じながら生きる現代の中学生と重ね合わせて描いた『ずぶぬれて犬ころ』。
 ドキュメンタリー映画『船、山にのぼる』『モバイルハウスのつくりかた』の本田孝義監督が初の劇映画に挑む。同郷の住宅の俳句と人生から「生きろ」というメッセージを感じ、オール岡山ロケと地元の熱い協力で本作を完成させた。
 主演は『おんなのこきらい』『21世紀の女の子』で注目される木口健太。住宅を演じるために髪を短く切り、鬼気迫る演技で新境地を開いた。住宅の俳句に励まされる中学生・小堀を演じるのは岡山出身の新鋭、森安奏太。オーディションで見出された、繊細ながら力強い眼差しが印象深い。また『アウトレイジ 最終章』など数多くの作品で個性的な役を演じる仁科貴や、特別出演の田中美里ほか、実力派ぞろいが短くも強烈なひとりの人生を彩る。
 撮影は『人のセックスを笑うな』『ニシノユキヒコの恋と冒険』の鈴木昭彦。息の長いカットが過去と現在を鮮やかに繋いでいる。音楽は“あらかじめ決められた恋人たちへ”のリーダーで、近年は『モヒカン故郷に帰る』、『武曲 MUKOKU』、ドラマ『宮本から君へ』など数多くの映画やドラマを手がける池永正二。音数の少ない旋律が強い印象を残す。
 人はどのように生き、そして去っていくのか。どの時代にも通づる普遍的なテーマが貫かれる。

2019年5月19日
シネマ・クレール
★★★★



「ある少年の告白」

ラッセル・クロウが、衝撃の姿形をしていて、最初誰だかわからなかった。ニコール・キッドマンがどうしてこんな保守的なキリスト教徒を演じるのか不思議だったけど、ラストで合点が行く。
信仰を持たない日本人にはわかりにくいけど、キリスト教原理主義者はアメリカでは大統領選に決定的影響を与えるほどに存在していて、大きな要望はLGBT規制である。何故ならば、キリストが認めたのは、聖書にある通り「男女による結婚のみ」であるから。それ以外の結婚では天国には行けないのだ。それを否定するのは、生きる意味を否定するのと同じことになる、と、彼らは固く信じている。
実際は、この映画にある通り医者はそうは思っていないし、ある人は信仰を保ちながらも大きく意見を変える。
こんな中だから、矯正施設が未だに影響を持っている、未だに70万人が影響下にあるというのは、極めてアメリカ的な現象なのだろう。
そこに一石を投じる作品。なおかつ、キリスト教とLGBTとの、現代での関係を正面から描いた作品として、アメリカ理解のためにはとても役に立つ作品であると思う。ところで、ラッセル・クロウのアレは役作り?それとも生活習慣のため?

(解説)
アメリカの田舎町。牧師の父と母のひとり息子として愛情を受けながら、輝くような青春を送ってきたジャレッド。しかし、”自分は男性のことが好きだ”と気づいたとき、両親に勧められたのは、同性愛を”治す”という危険な矯正セラピーへの参加だった。〈口外禁止〉だという驚くべきプログラム内容。自らを偽って生きることを強いる施設に疑問と憤りを感じ、ジャレッドは遂にある行動を起こす…。原作は、NYタイムズ紙によるベストセラーに選ばれ、全米で大きな反響を呼んだ衝撃の〈実話〉。親と子はなぜ、互いの幸せを願うほどにすれ違ってしまうのか――。本当の自分を見つめた先に、誰にも奪うことはできない真実の愛が浮かび上がる。一筋の希望が胸を震わせる、圧倒的な人間ドラマが誕生した。
ジャレッドを演じるのは、本作で初主演を飾るルーカス・ヘッジズ。『マンチェスター・バイ・ザ・シー』では弱冠20歳にしてオスカー候補となり脚光を浴びた。本作では、葛藤を抱えながらも信念を貫こうともがく主人公を熱演、ゴールデングローブ賞にノミネートされた。さらには両親役には二コール・キッドマン、ラッセル・クロウらベテラン俳優陣が出演。また、奇才グザヴィエ・ドラン、本作へ楽曲提供もした注目のシンガーソングライターのトロイ・シヴァン、ロックバンド“レッチリ”のフリーら個性的な面々が脇を固める。メガホンを取ったのは、俳優としても活躍するジョエル・エドガートン。監督としては『ザ・ギフト』(15)以来2作目の長編作で、本作では監督、脚本、製作、出演とマルチな才能を発揮している。
原作者のガラルド・コンリーが実際に体験し、回顧録として実態を告白した「矯正治療(コンバージョン・セラピー)」での出来事。強制的に性的指向やジェンダー・アイデンティティを変更させようとする科学的根拠のないこの治療は、鬱や深刻なトラウマをもたらすだけでなく、自殺率の高さも指摘されている。米国では、規制は進んでいるものの現在も施され続けており、これまでに約70万人が経験、そのうち約35万人が未成年のうちに受けたといわれる。

2019年5月19日
シネマ・クレール
★★★★



「荒野にて」

「さざなみ」の監督・脚本らしく、クセのある構成だった。普通ならば、旅の最初に厳しい現実を見せて、最終盤で総てを解決する、という展開がわかりやすく、感動を与える。ところが、善意は旅の序盤で何度も現れ、悲劇は中盤に、悪意は最終盤で現れる。しかも、同じ人間が善悪の部分を見せる。しかも、主人公自身は全然ピュアじゃない。正に、これこそが人生なんだと言わんばかりである。
少年の違法行為は、簡単に数えるものだけで大小4つほどある。そのどれも、最終盤まで彼は裁かれない。日本映画だと、なんらかの裁きがあるはずだが、米国作品では、裁きは基本的に神が行うものだから、これでいいのである。
日本人にとってはどうなんだろう?まんまと逃げ果せたとしても、彼自身は罪の意識をもっているのだから、いいことない、と思うはずである。そういう意味で座りの悪い作品かもしれない。そういうことを含めて余韻の残る作品だ。悪くはない。

(ストーリー)
天涯孤独な少年と、走れなくなった競走馬。
彼らは居場所を求め、希望と絶望の境を進んでいく。
それは人生という名の長い旅路―。
 チャーリー(チャーリー・プラマー)は15歳にして孤独だった。仕事を変えては転々と暮らす父親(トラヴィス・フィメル)と二人でポートランドに越してきたのだが、父は息子を愛しながらも自分の楽しみを優先していた。母親はチャーリーが赤ん坊の頃に出て行ったので、もちろん覚えていない。以前はマージー伯母さん(アリソン・エリオット)が何かと面倒を見てくれたが、チャーリーが12歳の時に父と伯母さんが大ゲンカをしてしまい、以来すっかり疎遠になった。チャーリーは寂しくなると、伯母さんと一緒に写った写真を眺めるのだった。
 ある日、家の近くの競馬場で、デル(スティーヴ・ブシェミ)という厩舎のオーナーから競走馬リーン・オン・ピートの世話を頼まれたチャーリーは、食べ物も十分に買えない家計を助けるため引き受ける。素直で呑み込みが早く、馬を可愛がるチャーリーは、すぐにデルに気に入られた。
 その夜、チャーリーは男の罵声で目を覚ます。「女房と寝たろ!」と、以前父が家に泊めた女の夫が怒鳴り込んできたのだ。殴り飛ばされた父はガラス窓を突き破り、大ケガを負ってしまう。恐怖に立ちすくみ何も出来なかったチャーリーは、自らの非力さにショックを受けながらも手術を終えた父に「ごめん、助けてあげられなくて」と謝り、マージー伯母さんの電話番号を教えてほしいと頼むが、「人の手は借りない」と跳ね付けられる。
 唯一の家族であり、予断の許されない状態の父の傍を離れるのは怖かったが、入院費を稼ぐためにピートの遠征に付き添うチャーリー。騎手のボニー(クロエ・セヴィニー)からは「馬を愛しちゃダメ。競走馬は勝たなきゃクビよ」と忠告されるが、今やピートはチャーリーが唯一心を許せる存在だった。翌日、仕事から病院へ戻ると父の姿がない。容体が急変して亡くなったという。引き取り手の居ないチャーリーを心配し、養護施設に連絡しようとする医師を振り切り、彼はピートの厩舎へと走る。
 だが、老いたピートの競走馬としての寿命も尽きかけていた。レースに惨敗したピートを、デルは売り払うと決める。それは殺処分を意味していた。今度こそ自分の手で友を助けると決意したチャーリーは、ピートを乗せたトラックを盗み、かつてマージー伯母さんの住んでいたワイオミングを目指して逃走する。
 やがてトラックがエンストを起こし、ピートを連れて荒野へと分け入るチャーリー。日中は黙々と歩き続け、夜には野宿し、父から聞いた母のこと、楽しかった学校生活やマージー伯母さんとの思い出をピートに語り続けるチャーリー。けれども現実は厳しく、チャーリーはあまりに非力だった。残酷にもチャーリーを襲う再びの別れ。チャーリーは孤独を抱きしめ、愛と居場所を求めてひたすら前へと進んでいくが─。

監督・アンドリュー・ヘイ

2019年5月26日
シネマ・クレール
★★★★







最終更新日  2019年06月10日 12時17分18秒
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2019年06月09日
カテゴリ:洋画(12~)

5月に観た映画は10作品でした。3回に分けて紹介します。



「バースデー・ワンダーランド」

観客は、私以外に2組しかいなかったかけど、とってもステキなアニメでした。

原監督は、この数作、アニメのカラーの可能性にかけているようです。造形美は素晴らしい。原作はあるけど、映像は完全に原監督の創造でしょう。

ただ、人物の表情が人形みたいで、あれだとなかなかキャラに自分を託せない。言いたいことはよくわかる。産業革命以来、私たちはたしかに美しい世界をなくしているのかもしれない。でも、それを体現すべき人間も描いてくれないと、やはり弱い。


ステキな作品なのに、残念です。

(ストーリー)
自分に自信のないアカネは誕生日の前日、突如現れた謎の錬金術師ヒポクラテスと弟子のピポから世界を救ってほしいと言われ、骨董(こっとう)屋の地下室からつながるワンダーランドへ連れ出される。幸せな色に満ちたワクワクする世界は、色が消えてしまうという危険にさらされていた。ワンダーランドを守る救世主として期待されるアカネは、世界を救うための冒険に出る。
(キャスト)松岡茉優、杏、麻生久美子、東山奈央、藤原啓治、矢島晶子、市村正親
(スタッフ)
監督:原恵一

2019年5月2日
ムービックス倉敷
★★★★



「映画 賭ケグルイ 」

テレビシリーズが続いている中で、映画を上映する意図をちゃんと計算に入れておくのだった。まさかの、あそこで終わり。賭けに負けました。新人俳優の表情変化を楽しむことはできました。

支持率がある程度高いのは、ドラマの完成度よりも、賭けグルイ観客の「程度」に、製作者が勝ったからだろう。

(ストーリー)
創立122年を迎える私立百花王学園。この伝統ある名門校で生徒の階級を決めるのは“ギャンブルの強さ”。勝者には地位と名誉が与えられ、敗者は財産も尊厳も奪われる。この学園に、一人の少女が転校してくる。彼女の名は蛇喰夢子。一見するとお淑やかなこの美少女は、いかなるリスクもいとわない常軌を逸したギャンブル狂だった。学園を支配する生徒会は、夢子を危険な存在と判断し、百戦練磨の刺客を送り込むも次々と撃破。学園は夢子を中心に大きく動き出そうとしていた。生徒会はついに、全校生徒を巻き込んだ百花王学園史上最大のギャンブルバトルの開催を宣言する―
監督   英勉
出演   浜辺美波、高杉真宙、宮沢氷魚、福原遥、伊藤万理華、松田るか、岡本夏美、柳美稀、松村沙友理(乃木坂46)、小野寺晃良、池田エライザ、中村ゆりか、三戸なつめ、矢本悠馬、森川葵

2019年5月7日
TOHOシネマズ岡南
★★★



「E.T.」

実は初めて観た。1982年の年末映画なので、大学時代、卒論に追われてそれどころではなかったようだ。ヨーダも出てくるあたり笑える。序盤はずっとE.T.の手しか出てこない演出や、ジョンウィリアムの見事な音楽と映像がピッタリ合っている様や、最終盤のCIAぽい大人たちが、実は科学者集団だったという種明かしや、上手い演出だと思う。有名俳優を使わずにヒット作を連発したスピルバーグの才能が光っている。

指と指を合わす仕草や、月明かりを背に自転車で飛翔する影や、その後のアイコンとなる映像も、実は怪我を治す映像だったり、そのあと夕陽を背にもう一度同じ映像を作っていたり、とか意外な場面もある。

最初は野蛮な動物、そして未開人、そして人間、やがて知性豊かな超能力者と、印象が2日で変わって行くE.T.のクリエイティブな姿は、その後の人類の進化に大きな影響をを与えたに違いないと思う。ただ、人類の大きな特徴は、食物の共食にあると私は思っているので、エリオットがそれを最初にするのは理解できるが、E.T.もそれに倣うのはおかしいかもしれない、とは思った。

出演者の中で、出世頭は、結局紆余曲折のあったドリューバリモアだけだったというのは、アメリカという国の不思議だろう。

(解説)
宇宙人と地球の子供たちの交流を描くSFファンタジー。スティーブン・スピルバーグとキャスリーン・ケネディが製作に当り、スティーブン・スピルバーグが監督。脚本は「マジック・ボーイ」のメリッサ・マシソン、撮影はアレン・ダヴュー、音楽はジョン・ウィリアムス、E・T創造はカルロ・ランバルディ、視覚効果はデニス・ミュレンの監修によりILMが担当。出演はディー・ウォーレス、ヘンリー・トーマス、ピーター・コヨーテ、ロバート・マクノートン、ドリュー・バリモアなど。
ストーリー 
アメリカ杉の森に、球形の宇宙船が着地し、なかから小さな宇宙人が数人出てきた。彼らは地球の植物を観察し、サンプルを採集する。1人だけ宇宙船から遠く離れた宇宙人が、崖の上から光の海を見て驚く。それは郊外の住宅地の灯だった。突然、物音がした。宇宙船の着陸を知った人間たちが、宇宙船に向かってきたのだ。宇宙船は危険を察知して離陸する。先ほどの宇宙人1人は、地上にとり残された。その頃、住宅地の1軒では、少年たちがカード遊びをしていた。10歳のエリオット(ヘンリー・卜ーマス)は、小さいという理由から、兄マイケル(ロバート・マクノートン)らの仲間にいれてもらえず、くさっていた。ピッツアの出前を受け取りに外へ出たエリオットは、物置小屋で音がしたことに気付いて、みんなを呼びよせた。しかし、中には誰もいなかった。深夜、エリオットはトウモロコシ畑で、宇宙人を目撃。翌日、夕食をたべながら、エリオットは宇宙人を見たことを話すが、誰も信じない。「パパなら…」というエリオットの言葉に、母のメリー(ディー・ウォーレス)は動揺する。パパは愛人とメキシコに行っているのだ。その夜もふけ、エリオットがポーチで見張っていると、宇宙人が彼の前に姿を現わす。エリオットは宇宙人を部屋に隠した。翌日、エリオットは仮病をつかって学校を休み、宇宙人とのコミニュケーションを試みた。そして帰宅した兄、妹ガーティ(ドリュー・バリモア)に紹介する。宇宙人は太陽系を遠く離れた星からやって来たことを、超能力でボールを宙に浮上させて説明した。次の朝、エリオットにマイケルの友達が、「怪物がいたか」と尋ね、宇宙人だと聞かされると、「ではエキストラ・テレストリアルだな」という。こうして宇宙人は以後、エキストラ・テレストリアルを略してE・Tを呼ぱれることになる。学校で授業をうけるエリオットと家にいるE・Tとの間に心が通いあい、E・Tが冷蔵庫からビールを取り出して飲むと、学校のエリオットも酔っぱらう。E・TがTVで「静かなる男」を見て、ジョン・ウェインとモーリン・オハラのキスシーンに見とれていると、学校でエリオットがかわいい女の子にキスをする。E・TはTVの「セサミストリート」を見ながら、英語を覚え、家に電話したいといい出す。E・Tはノコギリや傘を使って通信器を作る。ハロウィーンの夜、子供たちはE・Tに白い布をかぶせて森に連れ出し、E・Tは故郷の星に連絡をとる。翌朝、E・Tは瀕死の状態となり、エリオットが彼を家に運ぶ。E・Tを始めて見て、驚くメリー。突然、宇宙服を着た科学者たちが家にやって来た。NASAの科学者キース(ピーター・コヨーテ)がエリオットに「私も10歳の時からE・Tを待っていた」と話しかける。E・Tは死亡し、最後のお別れをエリオットがしていると、E・Tの胸が赤くなる。彼は死んでいなかったのだ。エリオットは兄妹、兄の友人グレッグ、スティーブ、タイラーの協力を得て、E・Tを森に運ぶ。後を必死に追う科学者の一団。森の空地に着地した宇宙船に乗り込むE・T。宇宙船が消えたあと、空に美しい虹がかかった。
スタッフ 
監督
スティーヴン・スピルバーグ
脚本
メリッサ・マシソン
製作
スティーヴン・スピルバーグ
キャスリーン・ケネディ
メカニカルデザイン
ラルフ・マクウォーリー
クリーチャーデザイン
カルロ・ランバルディ
撮影
アレン・ダヴュー
美術
ジェームズ・ビッセル
フランク・マーシャル
装飾
ジャッキー・カー
音楽
ジョン・ウィリアムス
音響効果
ベン・バート
編集
キャロル・リトルトン
衣裳/スタイリスト
デボラ・スコット
メイク
ロバート・シーデル
MA(音声編集)
ケネス・ホール
アソシエイト・プロデューサー
メリッサ・マシソン
SFX/VFX/特撮
インダストリアル・ライト・アンド・マジック
クリストファー・エヴァンズ
フランク・オーダス
SFX/VFXスーパーバイザー
デニス・ミューレン
ケネス・F・スミス
ローン・ピーターソン
字幕
戸田奈津子
アドバイザー
チャールズ・L・キャンベル
キャスト 
出演
ディー・ウォーレス
Mary
ヘンリー・トーマス
Elliott
ピーター・コヨーテ
Keys
ロバート・マクノートン
Michael
ドリュー・バリモア
Gertie
K・C・マーテル
Greg
ショーン・フライ
Steve
トム・ハウエル
Tyler
エリカ・エレニアック
Pretty_Girl
リチャード・スウィングラー
School_Teacher
フランク・トス
Policeman

2019年5月7日
TOHOシネマズ岡南
★★★★







最終更新日  2019年06月09日 19時47分51秒
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2019年05月17日
カテゴリ:洋画(12~)


「ダンガル きっと、つよくなる」

  インド映画が元気だ。上映されるほとんどの作品を無視出来ない。いっときの韓国映画のごとく、これは驚くべきことです。去年の作品では、これが最も注目すべき作品でした。

    ダンガルとは、インド語でレスリングのこと。インド版アニマル浜口・京子親子を描いた作品と言えばいいか。メダルの夢破れた父親が、長女ギータと次女バビータが悪口を言う男の子をボコボコにしたのを見て、その才能に気がつきレスリングの特訓を始めます。アマチュア国際大会で、インドで初めて金メダルを獲るまでを描きます。

 頑固一徹な父親マハヴィルを演じるのは『きっと、うまくいく』のアーミル・カーン。映画大国インドの大スターが27キロも体重を増やし肉体改造したと話題になりました。男物の服を着せ、髪を切り……暴走するマハヴィルの指導に、流石に姉妹も「あんな父親、要らない」と切れてしまいます。けれども、それを諌めたのは、意外にも友達の花嫁でした。IT産業を中心に急成長を遂げているインドは、それでもその人口の多さから、まだまだ地方には昔の因習が残っています。「14歳になったら、知らない男のところに嫁に出される。この国の女性の人生には、家事をし、子を育てるというほかに選択肢は無いの。それを押し付けないあなたたちのお父さんはよっぽど娘思いよ」友達の言葉をきっかけに、娘たちは「主体的に」トレーニングを始めて、大会で次々と優勝して、インド代表になるのです。これがインド映画で歴代興行収入1位を勝ち取ったのは、単なるスポ根ものではなく、社会派作品でもあったからだろうと思います。

    実際に訓練したコーチからは、いろいろと事実とは違うというクレームも起きたようですが、そもそもインド映画はエンタメが基本です。ある程度の脚色はお約束。冒頭の、実況中継に合わせた対決場面など、いたるところにアイディアもあります。ミュージカルではないけど、「♪ダンガル、ダンガル」と繰り返す力強い主題歌や、トレーニングを強いられた中学生の娘たちがコミカルに歌う「♪やめて父さん、私たち体を壊すわ」 等は、とても耳に残る楽曲でした。

  13億の人が住むインドが、今大きく変容しつつある。それを楽しく感じることのできるボリウッド映画でした。(2018年インド映画・ニテーシュ・ティワーリー監督作品)






最終更新日  2019年05月17日 13時20分14秒
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2019年05月15日
カテゴリ:洋画(12~)


「ハンターキラー 潜航せよ」
なかなかハラハラドキドキするポリティカルアクションでした。久しぶりの潜水艦アクションとしても、まあ楽しめました。
最後の艦長の決断は、本来は五分五分というところか。上手くいったから、三方一両得、万歳だったが、上手くいかなくても、あそこで証拠映像は既にあるわけだから、本来なら米国は知らぬ存ぜぬでいいわけだ。アクション映画を撮りたかったプロデューサーの杜撰な脚本というべきだろう。
ゲイリーオールドマンが、完全脇役なのに、何故か助演男優並に大きく出ています。
(ストーリー)
ジョー・グラス(ジェラルド・バトラー)が艦長を務めるアメリカ海軍の攻撃型原子力潜水艦ハンターキラーに、ロシア近海で行方不明になった同海軍原潜の捜索命令が下る。やがてハンターキラーは、沈没したロシア海軍の原潜を発見し、生存していた艦長を捕虜として拘束する。さらに、ロシアで極秘偵察任務にあたるネイビーシールズが、世界の命運を左右する巨大な陰謀をつかむ。それを受けてハンターキラーは、敵だらけのロシア海域に潜航する。
(キャスト)
ジェラルド・バトラー、ゲイリー・オールドマン、コモン、リンダ・カーデリーニ、トビー・スティーヴンス、ミカエル・ニクヴィスト
(スタッフ)
監督:ドノヴァン・マーシュ
製作:ニール・H・モリッツ、ジョン・トンプソン
原作:ジョージ・ウォーレス、ドン・キース
2019年4月28日
ムービックス倉敷
★★★★



「洗骨」
今年の邦画では、今のところベスト。監督・脚本の照屋氏の手腕が素晴らしい。郷里に帰った家族が絆を確かめ合う、という縮めれば身もふたもないないストーリーが、実はそうではなくて、日本人が遠い新石器時代から延々築いてきた営みを振り返る壮大な叙事詩にも見えてくる。或いは、良質な喜劇にも見えてくる。という稀有な物語になっている。
酸性土壌の本土では、古墳時代以来、絶えて無くなった「風習」ではあるが、沖縄の孤島では、まだ生き生きと残っているのをドキュメンタリー風ではなくて、きちんと「風葬」の本来のあり方を見せてくれる。「何故洗骨するのか、わかった。ぼくたちは、自分自身を洗っていたんだ」という実際作品を観なくてはわけのわからない長男の呟きは、実際そうなんだと思うし、沖縄の人でなくてもきちんと伝わる。証拠に観客の半分は、最後にはみんな泣いていた。岩波『図書』2月号では、風葬の習俗が新石器時代にも認められるという研究者の途中報告を載せていた。私もそう思う。そもそも、三回忌や村のはずれに結界を持つ日本の埋葬習俗は、多くの部分で風葬を受け継いでいるのである。
(解説)
〈 洗骨とは 〉
今は殆ど見なくなった風習で、
沖縄の離島、奄美群島などには残っているとされる。
沖縄の粟国島(あぐにじま)では島の西側に位置する
「あの世」に風葬された死者は、
肉がなくなり、骨だけになった頃に、
縁深き者たちの手により骨をきれいに洗ってもらい、
ようやく「この世」と別れを告げることになる。
最愛の人を失くすのは誰しも悲しい。
だが数年後、その人にもう一度会える神秘的な風習、“洗骨”。
死者の骨を洗い、祖先から受け継がれた命の繋がりを感じる。
ユーモアと感動で世界各国で絶賛を浴びた珠玉のヒューマンドラマ。本作の礎になったのは国際的な短編映画祭で数々の賞を受賞し、大きな話題となった照屋年之(ガレッジセール・ゴリ)監督の短編映画『born、bone、墓音。』。12年に渡り短編映画や自主映画の制作で積み重ねてきた照屋監督のその短編を原案に、長編映画として新たに生まれたのが本作『洗骨』です。
主演に奥田瑛二を迎え、実力派の筒井道隆、河瀨直美監督作『光』で堂々の主演を演じた水崎綾女ほか、大島蓉子、坂本あきら、鈴木Q太郎、筒井真理子などが脇を固めます。そして主題歌には、数々のアーティストによって歌い継がれてきた古謝美佐子の名曲「童神」が起用され、その余韻が涙を誘います。
2018年8月に開催された北米最大の日本映画祭“JAPAN CUTS”では28本の新作日本映画の中から見事観客賞を受賞。モスクワ、上海、ハワイなど国際映画祭でも軒並み高い評価を受けています。世界中で絶賛され、観客の心をつかんできた最高に笑って泣ける至極のヒューマンドラマが、満を持して日本公開を迎えます。
(ストーリー)
沖縄の離島、粟国島・粟国村に住む新城家。長男の新城剛(筒井道隆)は、母・恵美子(筒井真理子)の“洗骨”のために、4 年ぶりに故郷・粟国島に戻ってきた。実家には、剛の父・信綱(奥田瑛二)がひとりで住んでいる。生活は荒れており、恵美子の死をきっかけにやめたはずのお酒も隠れて飲んでいる始末。そこへ、名古屋で美容師として活躍している長女・優子(水崎綾女)も帰って来るが、優子の様子に家族一同驚きを隠せない。様々な人生の苦労とそれぞれの思いを抱え、家族が一つになるはずの“洗骨”の儀式まであと数日、果たして 彼らは家族の絆を取り戻せるのだろうか?
2019年4月21日
シネマ・クレール
★★★★


「マイ・ブックショップ」
1950年代のイギリスの田舎の土地の有力者と目をつけられた未亡人との確執のお話。どういうことはない。何故映画になるのか、わからない。
結局いつのまにかクリスティーナの時点で物語られるわけだ。あらゆる場面でお茶と共に話をする(一回だけ例外あり)習慣と、手にキスをするのは恋愛の証なのか他の証なのか、わからなかった。いわゆる、既に歴史になった昔のイギリスの話であり、私には興味を持てなかった。
(解説)
『ナイト・トーキョー・デイ』などのイザベル・コイシェ監督が、イギリスのブッカー賞受賞作家ペネロピ・フィッツジェラルドの小説を映画化。田舎町で亡き夫との念願だった書店を開業しようとするヒロインを描く。主演は『レオニー』などのエミリー・モーティマー、共演に『ラブ・アクチュアリー』などのビル・ナイ、コイシェ監督作『しあわせへのまわり道』にも出演したパトリシア・クラークソンら。
(ストーリー)
1959年、戦争で夫を亡くしたフローレンス(エミリー・モーティマー)は、書店が1軒もないイギリスの田舎町で、夫との夢だった書店を開こうとする。しかし、保守的な町では女性の開業は珍しく、彼女の行動は住民たちから不評を買う。ある日、40年以上も自宅に引きこもりひたすら読書していた老紳士(ビル・ナイ)と出会う。
(キャスト)
エミリー・モーティマー(フローレンス・グリーン)ビル・ナイ(エドモンド・ブランディッシュ)ハンター・トレメイン(キーブル氏)オナー・ニーフシー(クリスティーン)フランシス・バーバー(ジェシー・ウォルフォード)ジェームズ・ランス(ミロ・ノース)パトリシア・クラークソン(ガマート夫人)
2019年4月29日
シネマ・クレール
★★★







最終更新日  2019年05月15日 18時57分50秒
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2019年05月14日
カテゴリ:洋画(12~)


「バイス」
マイケル・ムーア作品のドラマ版とでも言おうか。そもそもムーア作品はドラマ的なドキュメンタリーだったのだから、ドキュメンタリー的なドラマがあったていいのだ。というよりか、こちらの方がより説得力を持つ寄りや演義があるからわかりやすい。何しろ、出演者はオスカー常連の演技巧者ばかりなのだから。
予想が外れたのは、思った以上ににチェイニーの伝記作品になっていたこと。まだ死んでないのに、ほとんどここまで批判するのは、基本的には相当調べなくては描けない筈だ。ほとんど真実に基づいているが、限界はあると最初に断っている。その限界は、例えば一旦断った副大統領職を夜中の妻との会話の中で引き受けることにする場面なのだが、シェイクスピアの台詞を借りて演技するわけだ。ハッキリ言って意味がわからなかった。反対にいえば、それ以外はほとんど事実だということだ。
ラストシークエンスで、この映画をまとめるシーンがあるのだが、私は当然「バカラル」の立場(映画を観れば意味が解る)だ。面白かった。面白いだけじゃいけないのだけど。
(解説)
大統領を差し置いてアメリカを操り、世界をメチャクチャにした悪名高き副大統領、その名はディック・チェイニー。
まさかの実話&社会派ブラック・エンターテインメント!
よほどの政治マニアでなければ、アメリカの副大統領の言動に関心を抱く人はいないだろう。常に陰に隠れた副大統領は、大統領が死亡したり、辞任した際にその代わりとして昇格するポジションであるため、「大統領の死を待つのが仕事」などと揶揄する者もいる。しかし、もしも副大統領が目立たない地位を逆手にとって、パペットマスターのごとく大統領を操って強大な権力をふるい、すべきでない戦争を他国に仕掛けた揚げ句、アメリカを、そして世界中を変えてしまったら……。本作はそんなまさかの“影の大統領”が本当に存在したことを証明し、現代米国政治史における最も謎に包まれた人物に光をあてた野心作。その主人公の名は第46代副大統領ディック・チェイニーである。
『マネー・ショート 華麗なる大逆転』のチームが再結集
この前例の見当たらないユニークなプロジェクトに挑んだのは、リーマン・ショックの裏側を斬新な視点で描き、アカデミー賞5部門にノミネート(脚色賞を受賞)された『マネー・ショート 華麗なる大逆転』のアダム・マッケイ監督。この“影の大統領”を綿密にリサーチするうちに、底知れないほど深くてどす黒い人物像に魅了され、いかに彼が密かにホワイトハウスの権力を掌握し、その後の今に至る世界情勢に多大な影響を与えたかを徹底的に追求した。
ちなみに題名の『バイス』には、バイス・プレジデント(副大統領)を指すだけでなく、“悪徳”や“邪悪”という意味もこめられている。
驚異的な役作りで魅せるクリスチャン・ベールと豪華キャストのアンサンブル
本年度アカデミー賞を賑わせたオールスター・キャストの豪華なアンサンブルにも、目を奪われずにいられない。マッケイ監督に「彼に断られていたら、この映画を作ることはなかった」と言わしめた主演俳優はクリスチャン・ベール。ハリウッド屈指の“演技の鬼”として名高い彼が、約20キロにおよぶ体重の増量、一度あたり5時間近くを要する特殊メイクを施して、約半世紀にわたるチェイニーの軌跡を体現した。その体型や髪型、顔つきの信じがたい変化に加え、内面からにじみ出すオーラの迫力には誰もが息をのむだろう。自身のキャリアにおいて本作に特別な思い入れがあるベールは、ゴールデン・グローブ賞男優賞(コメディ/ミュージカル部門)に輝いており、アカデミー賞主演男優賞にも順当にノミネートした。
チェイニーの野望を後押しする妻のリンに扮するのは、『ザ・ファイター』『アメリカン・ハッスル』に続いてベールとの3度目の共演が実現したエイミー・アダムス。本作でアカデミー賞ノミネートが6度目となる名女優が、タフでしたたかなセカンドレディを演じている。チェイニーを取り巻くブッシュ政権の面々の“そっくりさん”ぶりも驚嘆に値する。『マネー・ショート~』『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』のスティーヴ・カレルがラムズフェルド国防長官、『スリー・ビルボード』でオスカー俳優の仲間入りを果たしたサム・ロックウェルがブッシュに扮して曲者ぶりを発揮。ナオミ・ワッツやアルフレッド・モリナの意外な登場シーンも要チェックである。
また、話題作を次々と世に送り出すプランBが全面バックアップした本作には、強力なプロデューサー陣にブラッド・ピット、ウィル・フェレルも名を連ねている。シーンごとに社会派、ブラック・コメディ、家族ドラマ、さらには荘厳な叙事詩やシェイクスピア劇のようにも表情を変える本作は、アカデミー賞でも堂々たる主役のひとりとしてスポットライトを浴びた。
2019年4月7日
シネマ・クレール
★★★★




「未知との遭遇」
実は初めて観た。有名場面だけは飽きるほど見たから知っているものと思っていた。かなりキワモノ作品だということが今回わかった。世界的ヒットになったのは奇跡のようなものかもしれない。
リチャード・ドレイファスは、明らかに変でしょ。それは許せるとしても、これはファイナル・カット版なので最も説明している作品のはずだ。それなのに、説明不足があまりにも多い。ドレイファスとメリンダ・ディロンはどうして山の上でキスをしたのか?音と光で、会話が出来ると判断した研究機関の根拠がわからない。何故今になって(拉致した人を返すのはいいとしても)飛行機や船まで返すのか?果たして彼らとは、分かり合えたのか?
これは物語として破綻しているでしょ?でもヒットしてしまった。いったい何が要因だったのだろう。
宇宙人と分かり合えるというメッセージは、その後の中東人との戦争を経て、随分後退しているように思える。最新のアベンジャーズ含めて、未だにアメリカンは未知との戦争を続けている。
【ストーリー】 
インディアナポリスで続発する謎の停電事故。調査のため派遣されたロイは、そこで信じられないような出来事を目撃する。だが、彼の驚くべき体験を誰も信じようとはせず、調査は政治的圧力によって妨害されてしまう。しかしロイは何かに導かれるように、真実の探求を始めた。そして彼が辿り着いた場所とは…。 スピルバーグが初めて監督と脚本を共に手掛けた記念すべき作品。彼のその後の作品に多大な影響を与えたSFスペクタクルの金字塔! 
【スタッフ&キャスト】 
≪監督≫スティーブン・スピルバーグ 
≪出演≫リチャード・ドレイファス 
2019年4月1日
TOHOシネマズ岡南
★★★★





「キングダム」
原作は読んでいない。秦国の中華統一を目指す若き王の政と天下の大将軍を目指す奴隷出身の新が主人公であるという情報だけを知っていた。
秦の始皇帝を私は良くは思っていないが、始皇帝になる前の政についてはあまり知識はない。新が何処まで政と二人三脚できるのか不明だった。結果はどうであったか。まさか呂不韋(良くは知らないがかなり複雑な関係らしい)が出現する以前で終わるとは、思わなかった。これならば、まだ奴隷と王とで二人三脚できる。結局なんだったかというと、「中国歴史大河の舞台を借りたアイドル映画」でした。いちいち負けそうになって勝負に勝つというパターンが一回ならまだしも4回以上あって、それ全部にアイドルが「見得を切っ」ているのである。あり得んでしょ?でも、アイドル映画だからあり得るのである。
長澤まさみが素晴らしいと聞いていたけど、私見ですが、わざわざ観に行くほどじゃありません。自作作るのかなあ。あと4作ぐらい作らないと中華統一まで行かないと思うんだけどなあ。
(ストーリー)
紀元前245年、中華西方の国・秦。戦災で親を失くした少年・信(山崎賢人)と漂(吉沢亮)は、大将軍になる夢を抱きながら剣術の特訓に明け暮れていた。やがて漂は王宮へと召し上げられるが、王の弟・成キョウ(本郷奏多)が仕掛けたクーデターによる戦いで致命傷を負う。息を引き取る寸前の漂から渡された地図を頼りにある小屋へと向かった信は、そこで王座を追われた漂とうり二つの王・エイ政(吉沢亮)と対面。漂が彼の身代わりとなって殺されたのを知った信は、その後エイ政と共に王座を奪還するために戦うことになる。
(キャスト)
山崎賢人、吉沢亮、長澤まさみ、橋本環奈、本郷奏多、満島真之介、阿部進之介、深水元基、六平直政、高嶋政宏、要潤、橋本じゅん、坂口拓、宇梶剛士、加藤雅也、石橋蓮司、大沢たかお
(スタッフ)
脚本・原作:原泰久
監督・脚本:佐藤信介
脚本:黒岩勉
主題歌:ONE OK ROCK
製作:北畠輝幸、今村司、市川南、谷和男、森田圭、田中祐介、小泉貴裕、弓矢政法、林誠、山本浩、本間道幸

2019年4月25日
ムービックス倉敷
★★★









最終更新日  2019年05月14日 09時26分28秒
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