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林艮酔記 

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2008年03月09日
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カテゴリ:林艮的レンズ迷鑑
smc Pentax-M 40mm F2.8。

はっきり言っちゃえば,薄いだけが取り柄のレンズ。
無理がたたって?最短撮影距離は60cm・・・林艮的には長すぎる。
だから,K10Dにつけて持ち出す気には,あまりならない。
(だったらなんで買ったんだ?^^;)


これが限界。

とはいっても,他にも最短60cmぐらいのレンズはあるし(たとえばPlanar50/1.7とか),
レンジファインダーならもっと長かったりするんだろうし(よく知らないけど)・・・

ならば,ライカ並の小さなボディにつけて,
街角スナップ用にすればよいではないか。
(無理やり使わんでも…^^;)

小さなボディといえば,Pentax MEを持っている。
むかし,田中長徳さんの「銘機礼賛」に影響されて買ったもの。
しかし,AE専用というのがどうも使いづらく,持ち出す意欲がわかない。
そのためこのレンズも,やっぱり持ち出されない。

意欲のわく方法が,ひとつだけある。
MXを買ってあげるのである。
(だから無理やり使わんでも…^^;)

MXは,機械式シャッターのマニュアル機。
しかもOM-1の向こうを張って,タテヨコ厚さ,すべてOM-1より0.5mmずつ小さくした,という
Pentaxの意地のカタマリのようなカメラである。

MEを買うときも,本当はMXがほしかった。
ところがこのMX,とっくに製造を終了したAF時代になってから人気が出て,
それ以来ずっと中古相場は高いまま。
「まぁ,なくてもいいかぁ」と思って,手に入れずにきたのである。

閑話休題,今日の話。
このまま飼い殺しにするんなら,いっそのこと放流してあげようか,
と思い,レンズを持って新宿へ行った。

放流のために向かったお店の棚を見ると,同じレンズが3本もある。
こりゃ売れないなぁ,とあきらめて他のお店に行くと・・・

MXが,なんと9kで売られているではないか・・・
これは安い(あ,ビョーキが・・・)。

値札には,「ペンタあたり,ファインダーよごれ」と書いてある。
見るとペンタプリズム部のてっぺんに,ブッチャーのようなへこみ。
ファインダーを覗くと,たしかに汚れが目立つ。
しかし,マウント側から見ると,汚れているのはフォーカシング・スクリーンで,
しかもMXはスクリーンが交換できる(この辺もOM-1対抗)。
それ以外は,シャッター幕もきれいだし,シャッター速度もきちんと出ているし,
モルトも裏蓋ヒンジ部を除いてちゃんとしているし,なんと露出計も動くし,
全く問題がない。

というわけで・・・


で,今日撮った写真。

毎度同じような写真で・・・(^^ゞ
でも,夕日はデジタルよりフィルムがきれいだと思う。


ちなみに,
さらに別の店でフォーカシング・スクリーンのきれいなのを発見して付け替え,
家に帰ってミラーとファインダーとプリズムを無水エタノールで拭き,
裏蓋ヒンジ部分のモルトを貼り直して(モルトの貼り替えは,とっても楽しい♪),
だいぶきれいになったのでありました(^^


「レンズ,整理するんじゃなかったの?」
「・・・」
「ボディ増やしてどうすんの」
「・・・」
「黙ってないで,うんとかすんとか言ったらどうなのさ」
「うん」
「おまけに,ぜんぜんレンズの話じゃないじゃない」
「すん」





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Last updated  2008年03月10日 11時43分30秒
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