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テーマ:おうちごはん(624)
カテゴリ:美味しいもの
ヘべす。。。って聞いて、何それ?食べ物??って仰る方がきっとほとんどじゃないでしょうか。
へべすというのは、実は果物。 (生産者の熊野農園さんのHPから画像をお借りしてきました。) スダチ、カボスなどの仲間で、宮崎県の特産品です。 スダチに比べると、香りが柔らかくて、カボスよりは酸味が柔らかい、そんな感じでしょうか。 何年か前、高千穂峡に行ったとき、道端の木に小さな緑色のミカンが生っていて、食べられる実かしら?と思いながら一つもいでホテルに持ち帰って聞いたら、へべすという名前と、宮崎でしか採れない果物だということ、そして上に書いた味の特徴を教えてもらいました。 偶然、高千穂峡のお土産屋さんでわたしと息子が「ヘべすのポン酢」というのを見つけて、商品名の意味も分からず、でも、息子が「旨そーじゃね?」と言い、わたしも「なんか美味しそうな感じがする」と印象が一致したので1本ずつお土産に買っていた、そのへべすだったのです。 なんだ、へべすってこれのことだったのかあと、商品名の謎も解けてすっきり。しかも、家に戻って食べてみたら香りも味もすごく好みで、息子もあと2本ぐらい買ってきたらよかったと悔しがっていたのでした。 その後東京では出会うこともなく、味わう機会もありませんでしたが、先日楽天でふとへべすを検索してみたら、なんと販売しているショップさんがあったのです。 ちょうど収穫の時期に当たっていたからのようでした。 果実としてのヘべすは、大きさはスダチとカボスの中間だそうですが、果皮が薄く果実部分が大きくて柔らかいので、搾りやすく、果汁が採り易いという特徴があると書かれていたので、それはぜひ試してみたいところでした。 でも、また急に忙しくなる可能性もあるし、それは野望すぎるというか、ちょっと冒険すぎない?と思ったので、果実は諦めてボトル入りの果汁を注文したのです。 それが これです。平兵衛酢と書いてへべすらしいです。 送料が一本の単価より高いので、10本購入して、2本息子にあげて、残りのうち3本で、ポン酢を作ることにしました。
蓋をして1~2日おいて、だしが出たところで漉してボトルに戻して出来上がり。 3本分のヘベス果汁で5本分のポン酢ができたので、これも2本息子にプレゼント。 昆布と鰹節から出る自然な甘みがヘべす特有の柔らかな酸味と相まって、とても良い味です。 自家製ボンズ、ヘべすでなくてもきっと美味しいので、お好きな柑橘酢でぜひ作ってみてください。 甘いのがお好きな方はみりんとお酒を合わせて全体の1割くらい入れると塩味が抑えられ、味醂の甘さが加わっていい感じになると思います。 その場合は一週間くらい寝かせてください。アルコール気も抜けるし、全体に馴染んで美味しくなると思います。 ちなみに、濾した後のかつおぶしとこんぶは硬いのと酸っぱいのが平気な方はそのままお茶請けやおつまみになりますよ。 わたしは作る時に昆布をやや細めに切っておいて、今回は三分の一くらいをそのまま茹でた小松菜と和えておひたし風、残りは甘じょっぱい味が好みの夫用に、お水を足してすこし柔らかくなるまで煮てからお醤油とお砂糖を足して佃煮にしました。酸味はかなり消えて、夫は満足そうにちょこちょことつまんでいます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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