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カテゴリ:株式投資全般
さて今日は株式投資本オールタイムベスト第48位
大逆張り時代の到来(原題:Predicting the Markets of Tomorrow ジェームズ・P・オショーネシー著、パンローリング社) の最終回第4弾です。 今日は 第4章 対決ー大型グロース株対バリュー株 を見ていきましょう。 大型グロース株のパフォーマンスはめったに投資家が望むようなものにはならない。。。また、大型バリュー株のほうがずっとまし な投資対象である。 ま、これは以前からシーゲル博士の著書などでも言い古されてきた話ですし、自分の経験からも間違いないところなんですが、復習を兼ねていくつかグラフを見ておきましょう。 大型グロース株の成績は本当に酷いですね。。。 一方で、大型バリュー株はS&P500を上回っています。 そしてオショーネシーはバリュー株がグロース株に勝つ理由について以下の様に述べています。 バリュエーションが肝心だ。ごく当たり前のこと である。。。昔から経済学の法則では、実質利益と配当だけが報われることになっている。バリュー投資家として行動し、一貫して安値で買って高く売っていれば、進んで高値で買って安く売っている投資家よりもはるかに好成績を収められる。 ま、実に当然な話ですね。そしてここ日本でも「市場で長生きしているグロース投資家」の方と言うのはほとんど見ません。逆に、「殺しても死ななさそうなバリュー投資家」の方はたくさんいますけどね。(笑) それでは最後に第4章のまとめです。 大型バリュー株は、すべての20年移動期間で伝統的にS&P500と大型グロース株の両方に勝っている。 大型グロース株は、伝統的にS&P500にも大型バリュー株にも負けている。 大型バリュー株が勝っているのは、バリュエーションが低く配当利回りが高い傾向にあるからだ。 さてこれでこの本の紹介は終わりです。市場でインデックスに勝とうとする投資家の本棚には必ず鎮座していなくてはならない1冊ですし、逆に言うと、この本を読まずにいて、頭の中に各種の金融定量分析の統計データが完全に焼き付いている「ジャンキー系の手練れ投資家」と市場で戦うと言うのは、物凄く、途轍もなく、不利で危険なことであるとも思います。未読の方は是非。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 19, 2017 07:36:02 PM
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