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カテゴリ:株式投資全般
さて今日は株式投資本オールタイムベストです。第105位は、
順張りスイングトレードの極意 (荻窪禅著、彩流社、2020年) です。 著者の荻窪禅さんは30年以上の経験を持つトレーダーで、その深い経験と知識を以前からツイッターで断片的に発信されていましたが、本書は彼の投資哲学がたっぷりとつまった極上の1冊です。 最初に本の感想をざっと述べると、荻窪禅さんは、ラリー・ウィリアムズや ローレンス・コナーズ や アレキサンダー・エルダー に連なるスイングトレーダーです。本書を一読すれば明らかですが、彼は「日本人トレーダー最高峰レベル」にいます。 そして本書の最大の価値は、難しい専門用語を一切使わずに、「投資の暗黙知」をびっくりするくらいにさらけ出して親切に教えてくれていることです。株式投資は純粋な科学ではなくアート・芸術的側面が強くあるゲームであり、「言語化しにくい」コツや秘密がたくさんある世界なのですが、彼はそれらのいくつかを解体して初心者にも分かるように明示してくれています。 全部で204ページの薄い本ですが、中身は極めて濃密です。私は読む前に「大体1時間半くらいで読み切れるかな?」と見積もっていたのですが、実際には読み返しや他の書籍の参照も含めて4時間かかりました。そして一気に読み終わった後に、「よくこんなに凄い本を書けたな。」と思いました。 総評としては、日本人著者が書いた投資本としては「歴代TOP10」に入るくらいの傑作と言って良いと思います。 さて初回となる今回はまずは目次を見ておきましょう。 全章が素晴らしく捨てページがないハイクオリティな1冊ですが、特に第1章 まずは生き残ること 第2章 どんな銘柄をどう売買すべきか? 第3章 トレーダーに必要な資質 が良いと思います。それでは次回からは、具体的に内容に分け入って参りましょう。(続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 4, 2020 12:52:01 PM
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