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渡辺真由子のメディア・リテラシー評論(旧)

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2007年03月21日
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カテゴリ:メディア批評
NHKスペシャル「学校って何ですか」を見た。
第一部は、よく取材されたVTRを中心に、まとまっていたと思う。
問題は、討論形式の第二部である。
討論された内容云々以前にお粗末だったのが、
討論の場の“設定”だ。

スタジオに呼ばれたのは、伊吹文明文科相を始め、
経済同友会代表、大学教授、作家と、
学校現場に直接関わっていない人ばかり。
1人だけ、区立中学校長が交じっていたが、
民間企業出身者である。

では、現場でコツコツと頑張っている教師たちは何処にいたのか?
兵庫県尼崎市から、中継による参加だった。
中継参加では、スタジオでの討論に対して言いたい事があっても、
口を挟むことは難しい。
実際、1時間半の生番組中、教師には
1人につき1~2回しか、発言の機会が与えられなかった。
スタジオで、教育現場の当事者ではない人々が
ああだこうだと意見を述べ合うなか、
“現場の声”は放置されていたのである。

さらに、参加者のジェンダーバランスもガタガタだった。
スタジオの出演者5人のうち、女性はたった1人。
中継参加した教師たちに至っては、全員が男性だった。

スタジオ唯一の女性というのは、
児童文学作家のあさのあつこさん。
プロフィールで、「3人の子を育てた」と紹介されていた。
だが、男性陣のプロフィールでは、
子どもがいるのかどうかすら、触れられていない。
スーツ姿の男性陣に対し、ワンピース姿のあさのさん。
NHKが彼女に“母・主婦としての視点”を期待したのが
アリアリとわかる。
ならばなぜ男性には、“父としての視点”を求めないのか。

仮にも公共放送が「教育」を扱うなら、
“人選”と“ジェンダーバランス”には、配慮してもらいたい。





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最終更新日  2007年03月22日 14時26分07秒
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