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カテゴリ:社労士の本棚
娘の試験が終わるまで、暇つぶしに読んだ本。俺にとっては、けっこう衝撃だったので紹介する。前半は、資産を海外に移動させている人がいて、それはお金持ちだけでなく、OLや高齢者まで裾野を広げているというレポートだ。 香港まで、バッグに札束を詰めて、口座開設ツアーに参加した人のレポートはなかなかリアルで読み応えがある。基本的に、日本の将来はもうダメだと考えている人が増えていて、国内にお金を置いておくリスクを敏感に感じ取った人が行動している。 円はいずれ円安になり、国債は暴落、ハイパーインフレが起こりうると考えている人が資産を海外に移しているのだ。言われてみれば、日本はやがて貧乏人ばかりの重税国家になるのは明白で、普通に生活しているだけで、高い税金や社会保険料を負担させられる。
今、高額の社会保険料を支払っている人は、自分のために支払っているのではなく、今、給付を受けている老人のために支払っている。そして、いざ自分の番がまわってくると、給付の減額、遅延が待っていて、下手すると破綻なんてことも充分あるだろう。 とくに個人事業に毛が生えた程度の零細事業主は悲惨だと思うよ。法人にすれば「節税できる」と税理士に騙され、社会保険に加入すると、「払った以上に年金がもらえる」と社労士に騙されているのだから。 この本の後半は、なぜそんなことが起こっているのか分析が書かれている。若い人は、はやく英語力を付けて海外で仕事する能力を身につけないと暗い人生が待っている。なにしろ、日本には、もうまともな仕事がないのだから海外へ行くしかないからだ。 グローバル化が進むと、日本国内でしかあり得ない職業はやがて廃れてしまうだろう。社労士業なんてのは、ガラパゴス資格の典型で今も食えないけど、将来性ゼロだな。それでも、俺はこれしかできないのだから頑張るしかないのだけど、 できる対策はやっておこうと思う・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012年02月29日 16時00分45秒
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